基礎からしっかり学んで、ワンランク上の作品作りをしませんか？
武蔵小金井の刺繍＆洋裁教室まにあ～なの千葉恵です。
洋裁をする方なら、「地直し」という言葉を聞いたことがあると思います。
このメルマガでも何度もお伝えしていることですが、なかなか分かっていただけないと痛感しています。
地直しは布を水に付けることではありません。
それは水通し。水で繊維が縮むことがあるので、裁断する前にあらかじめ縮めておくのが目的です。
地直しとは、布のタテ糸とヨコ糸を垂直に交わるように地の目を正すことをいいます。
生地ってゆがんでいるんですよ。
タテ糸は生地を織るときにピンと張っているのでそんなに歪みはありません。
それに対して、ヨコ糸は歪みます。
生地を買うときには、長さでカットしてもらうので、そのカットがヨコ糸に平行のはずなのですが、
きちんとヨコ糸を見てカットするお店はありません。
だいたい物差しで長さを測ったら、ハサミでシャーっと切りますね。
なので当然まっすぐではないはずです。
生地の水通しが済んだら、ヨコ糸がまっすぐになるように、余分なヨコ糸は切ってしまいましょう。
これはヨコ糸を抜いたところです。色が変わってわかりやすいですね。
抜いたところをカットすれば、ヨコ糸を通したことになります。
薄い生地の場合は、布の端に切り込みを入れて裂いてしまうとヨコ地がとおります。
そしてミミとこのカットされたところが机の角などに合わせて直角になっているか確認できると思います。
もし直角でなければ、直角になるように斜め45度の正バイアスの方向に布を引っぱって直角にします。
そしてアイロンで整えていきましょう。
これが地直しです。
今日のHAEDはここまで。
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