以前、「映画になった海狼たち ①」でも紹介させていただいた…Uボートを題材にした映画では勿論、潜水艦映画…ひいては戦争映画という括りのなかでも、今尚、最高峰と言っても過言ではない(TV)映画『Das Boot』の監督・脚本を手掛けたウォルフガング・ペーターゼン氏が、8月12日にカリフォルニア州 ロサンゼルス…ウエストサイドの閑静な高級住宅地区ブレントウッドの自宅において膵臓癌のためお亡くなりになられたとのことである。(享年81歳)
謹んでご冥福をお祈り致します。
ペーターゼンは、1941年3月14日に、オランダとの国境近く…エムス川河口付近に位置する港湾都市であるニーダーザクセン州のエムデン(Emden)に生まれている。
エムデンは貿易港としての側面の他、造船業も盛んであり、戦時中、連合軍の攻撃目標として、1944年9月6日の英軍機による爆撃により、街の80%にも及ぶ程の壊滅的な破壊を被ったにもかかわらず、なぜか造船所は破壊を免れたため、一般市民を標的としたのではないかとして、英国に対する報復機運を高める一助となった。
その爆撃からちょうど18年後の1962年9月6日に、街は再建されている。