Pico Farm -20ページ目

台所便り vol.9(小暑)

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Pico Farm「台所便り」は毎月二十四節気の変わり目
前後に配信します!
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暑さがだんだん厳しくなっていくという意味の「小暑(しょうしょ)」


去年も暑さはかなり応えましたが今年も暑さの到来が早い。
お陰で暑さのピークに向かう「小暑」の訪れとともに体は夏に
慣れてきた感じがします。


今住んでいる家は自然素材を多用した「呼吸する家」
「呼吸する」ってことは隙間も多い。
ありの行列など朝飯前で、むかで、くも、蛾、など名前の
分かる虫から、見た事もない不思議な虫までたっくさん
侵入して来ます。


それでも玄関の土間周辺は涼しいし、畳も心地よい。
軒が長いので日差しが家の中まで入ってこない事も
室内の気温を下げてくれるのに役立っています。
だから多少の虫には目をつぶっています。
(といってもムカデは勘弁・・・)


Pico Farm


日本家屋は夏向きに作られているそうです。
だから冬はとって~も寒い。
冬が寒くとも夏を快適に過ごせる方がクーラーがなかった
時代にはよっぽどありがたかったのでしょうね。
私もこの数年家に冷房のない暮らしをしてそれが実感できるようになりました。


「4年前なぜ私たちが滋賀の田舎で暮らしはじめたか」


出来るだけ自然素材を多用した家に住みたい。
仕事の延長に生活、生活の延長が仕事がる生活をしたい。
自然に沿った暮らしをしたい。  
生産者に近い場所で暮らしたい。等・・・


それを求めての過ごした4年間、やっと巡りあった理想の場所。
正直夫婦で「何で滋賀なんだろうね~」ということは良く話して
いました。自分達でもよくわからなかった。


そしてこの大震災がおきて、これも私たちが滋賀にいる理由の
ひとつだったんだと感じます。
こんな大震災が起きることなど想像すらしていなかったけれど
自分達のどこかで、


「このまま東京にいてはいけない」


と感じていたことのひとつにこれがあったのかと・・・


正直、東京を離れ夫婦で仕事も辞めてしまったこと、
しばらく何もせず放浪するということは勇気もいりました。


だけど自分の直感を信じて行動してきたこと、
何年もかかったけれどそれがやっと最近になって「すっと~ん」
と自分の中に落ちて来たような感覚があります。


日本全体ひいては世界全体の変革の波。
ひとりひとりの意識が変わり、私も自分にとって大切なものは
何かということに直面させられています。


この東京を離れてからの5年の自分を土台にして
これからは起こるであろう様々な事に対して柔軟に対応して
いきたいと思います。


そのためにも、まずはこの夏を乗り切るためにこの季節の旬の
梅や紫蘇やトマトやバジルをジュースやソースに加工しています。


「梅ジュース」は放っておいたら発酵がはじまりそうで、
慌ててジュース分だけ火入れ。残りの梅は元気に発酵中。

Pico Farm

↓梅酵母で焼いたパン。
$Pico Farm


梅の香りがほんのりとして、梅ジュースを作った時の梅で
つくったジャムをつけて食べる小さな幸せ・・・音譜


今夏は「梅」を生かしつくしましたグッド!


梅ジュース→梅ジャム→梅酵母パン


暑い夏にオーブンを使って部屋中が暑くなるのが実は好き。
もうすでに暑いんだからだったら「どんとこ~い!!」


大暑にむけてのこれかは夏もピーク。
この夏の暑さとなかよくしながら今年の夏を楽しみたいと
思います。


これから近所の梅を分けてくれたおばあちゃんに梅酵母パン
届けにいってきま~す。