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今日も一日子育てお疲れ様です
昨日から引き続き、週末の陸前高田訪問について書きたいと思います。今日も長くなりますが、よろしければお読みください。
桜ライン311さんの植樹会に参加した次の日、陸前高田観光ガイド部会の語り部さんにお願いして、震災遺構などを案内してもらいながらお話を伺いました。
もともと陸前高田市の海岸は松原が広がる、三陸屈指の海水浴場だったそうです。約7万本と言われる高田松原も流されてしまいましたが、目の前にあったユースホステル(震災遺構として残されています)が盾になって、唯一耐え残ったのが「奇跡の一本松」で、復興のシンボルとして保存整備されています。現在は周りの工事で車では近づけず、駐車場から徒歩15分かかるため時間がなく、車から眺めるだけにしました。
次に高台の住宅地に上がり、街全体を眺めました。
この高台は、震災後街のかさ上げのために山を削って土砂を運び出し、そのあとに作られた住宅街です。小学校も建設中でした。写真中央に写っている橋桁のようなものは、山から土砂を運ぶためのベルトコンベアを設置したあとだそうです。次男が陸前高田を訪問した2015年はまだこのような設備があったようです。
もうかさ上げ工事自体はほぼ終了しているそうですが、最初に街をみたときに、建物が全く見えず、整地もされてない場所がほとんどで、工事車両ばかりがいる様子をみて「まだこんな状態なのか」と驚いたのですが、津波が到達した場所は、住宅の建築は禁止されていて、ほとんどは農地になるそうです。
ごく一部だけ大きくかさ上げした高台があって、そこに商店や追悼施設、復興まちづくり情報館がありました。
その高台からみた海岸方向の様子です。
中央にある「米沢商会」のビルは、米沢商会の方が個人で震災遺構として保存されているそうです。震災当日は逃げ遅れて屋上に上がった人一人が、足まで水に浸かりながら助かったそうです。
海岸沿いの道路脇にあった道の駅です。長男次男が訪れた時は目の前まで行って写真をとっていましたが、今は工事中で近づけませんでした。この建物は海岸側が階段状になっていて、震災当日は渋滞に巻き込まれて避難できなかった人3名が階段の一番上まで上がり、ギリギリ助かったそうです。ここも震災遺構として保存されるそうです。
この住宅も震災遺構として残ることになっているそうで、4階までの窓やベランダが全て壊れていて、4階の高さまで津波が押し寄せたことがわかります。震災当日は住民の方は全員避難されて助かったそうです。
そのあと最初に桜ライン311で桜を植樹した場所などを訪れ、最後に山の方にある普門寺というところに行きました。そこには「五百羅漢」が安置されていて、石碑にはこのように書かれています。
平成二十三年三月十一日に起きた東日本大震災の犠牲者の鎮魂と追悼のため、平成二十五年から五年間有志の芸術家と心理学者の呼びかけで遺族や関係者が五百羅漢像を製作した。
陸前高田市では津波浸水高最大17.6 m、1700人以上の人が津波により死亡、または行方不明になっています。
復興まちづくり情報館には様々な資料が展示されています。光が反射して見えにくいですが、津波が押し寄せる様子を時系列で並べた写真です。
今回は陸前高田観光ガイド部会会長の新沼岳志さんが案内してくださいましたが、新沼さんは地震が起こった時は市の中心部(浸水地域)に確定申告に訪れていた時で、地震が起こってすぐに山側の自宅に戻ったそうです。
地震が起こってから津波がくるまで40分。津波が防潮堤を超えて街を覆い尽くすまではわずか4分。一度避難したのに40分の間に家に物を取りに戻った人が、多く亡くなられたそうです。
現在陸前高田市には震災後に建設された12.5mの防潮堤が立っています。震災前には5.5mの防潮堤があったそうです。
「5.5mの防潮堤を建てる前は、海岸近くに家はなかった。防潮堤が立ってから徐々に家が立ち始めた。防潮堤がない時は皆地震の時はすぐに高台に避難していたが、防潮堤が立ってからだんだんその意識は薄れていった」
「本当に災害から命を守るためには、”心の防潮堤”を高くすることが大切」
と繰り返しおっしゃっていました。
12.5mの防潮堤は威圧感を感じるほど大きく、陸地から美しい三陸の海は全く見えなくなっていました。しかし、東日本大震災と同じ規模の津波がくれば、この防潮堤は超えてしまいます。
命を守るためには、一人一人が「心の防潮堤」を高くして、命を守るための行動を起こすことが何より大切であるということ。
陸前高田訪問で出会った震災を体験した方から強く感じたメッセージでした。
やはり現地に行って見ないとわからないこと、現地の方に聞かないとわからない話がたくさんありました。
ガイドの新沼さんとの話の中で三男にとっては難しくてつまらない大人の話(政治的な話とか)もあったので、途中退屈そうな時もありましたが、時にはクイズや子供が好きそうな話も交えてくださり、心に残った話もたくさんあったと思います。後で聞くと「心の防潮堤」の話はちゃんと覚えていました。
日々の暮らしに流されると「心の防潮堤」はどうしても低くなりがちです。時折、陸前高田のことを思い出して、「心の防潮堤」を高く保てるように、子供にも働きかけていきたいなぁと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました
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