日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞しました。受賞理由や関連記事をまとめました。また記念して平和学習を行います。
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■日時:10月26日(土)9:30〜10:30ごろまで
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日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞しました。
この一報を知ったのは、地元で被爆証言の活動をされている被爆者の宮川さんからのLINEメッセージでした。
ノーベル委員会が発表した受賞理由が、本当に感動したので、全文貼ります。
ぜひご一読ください。
ノルウェー・ノーベル委員会は、2024年のノーベル平和賞を日本の組織「日本被団協」に授与することを決定した。「ヒバクシャ」として知られる広島と長崎の原子力爆弾の生存者たちによる草の根運動は、核兵器のない世界の実現に尽力し、核兵器が二度と使われてはならないことを証言を通じて示してきたことに対して平和賞を受ける。
1945年8月の原爆投下を受け、核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道的結果への認識を高めるための世界的な運動が起こり、メンバーたちはたゆまぬ努力を続けてきた。次第に、核兵器の使用は道徳的に容認できないという強力な国際規範が形成されていった。この規範は「核のタブー」として知られるようになった。広島と長崎の生存者であるヒバクシャの証言は、この大きな文脈において唯一無二のものである。
彼ら歴史の証人たちは、それぞれの体験を語り、自らの経験をもとにした教育運動を展開し、核兵器の拡散と使用への差し迫った警告を発することで、世界中に幅広い反核機運を生み出し、それを強固なものにすることに貢献してきた。ヒバクシャは、筆舌に尽くしがたいものを描写し、考えられないようなことを考え、核兵器が引き起こす、理解が及ばない痛みや苦しみを我々が理解する一助になっている。
そうしたなかでノルウェー・ノーベル委員会は、一つの心強い事実を確認したい。それは、80年近くの間、戦争で核兵器は使用されてこなかったということである。日本被団協やその他の被爆者の代表者らによる並外れた努力は、核のタブーの確立に大きく貢献した。だからこそ、この核兵器使用のタブーがいま、圧力の下にあることを憂慮する。
核保有国は核兵器の近代化と改良を進め、新たな国々が核兵器の保有を準備しているように見える。現在起きている紛争では、核兵器使用が脅しに使われている。人類史上、今こそ核兵器とは何かに思いをいたすことに価値がある。それは、世界がこれまでに見た中で最も破壊的な兵器だということである。
来年は、米国製の原爆2発が、広島と長崎に住む推定12万人を殺害してから80年を迎える。その後の歳月に、これに匹敵する数の人々がやけどや放射線障害により命を落とした。今日の核兵器は、はるかに強力な破壊力を持つ。何百万人もの人々を殺し、気候に壊滅的な影響を及ぼし得る。核戦争は、我々の文明を破壊するかもしれない。
広島と長崎の地獄の炎を生き延びた人々の運命は、長く覆い隠され、顧みられずにきた。1956年、地元の被爆者団体は太平洋での核実験の被害者とともに日本原水爆被害者団体協議会を結成した。この名称は、日本語で被団協と略され、日本で最も大きく、最も影響力のある被爆者団体となった。
アルフレッド・ノーベルのビジョンの核心は、献身的な個人が変化をもたらすことができるという信念である。ノーベル平和賞を日本被団協に贈るにあたってノルウェー・ノーベル委員会は、生存者たちが、肉体的苦痛や辛い記憶にもかかわらず、大きな犠牲を払った経験を生かして平和への希望と関与を育むことを選んだことをたたえたい。
日本被団協は、世界に核軍縮の必要性を訴え続けるため、何千もの証言を提供し、決議や世論への訴えを行い、代表団を毎年、国連や様々な平和会議に派遣してきた。
いつの日か、私たちのなかで歴史の証人としての被爆者はいなくなるだろう。しかし、記憶を残すという強い文化と継続的な取り組みで、日本の新しい世代が被爆者の経験とメッセージを継承している。彼らは世界中の人々を刺激し、教育している。それによって彼らは、人類の平和な未来の前提条件である核のタブーを維持することに貢献している。
2024年のノーベル平和賞を日本被団協に授与するという決定は、アルフレッド・ノーベルの遺言にしっかりと根ざしている。今年の賞は、委員会が過去に核軍縮と軍備管理の推進者に授与した栄えある平和賞のリストに加わる。
2024年のノーベル平和賞は、人類のために最大の貢献をした人をたたえるというアルフレッド・ノーベルの願いを満たすものである。
2024年10月11日、オスロにて
「日本被団協やその他の被爆者の代表者らによる並外れた努力は、核のタブーの確立に大きく貢献した。」
「生存者たちが、肉体的苦痛や辛い記憶にもかかわらず、大きな犠牲を払った経験を生かして平和への希望と関与を育むことを選んだことをたたえたい。」
とあります。
被爆者の方は、もう二度とあんな恐ろしい、悲しい思いを次の世代にさせたくない。その一心で思い出したくない辛い過去を思い出し、証言されています。そのおかげで私たちは被爆の実相を知ることができています。
宮川さんは、受賞の一報のあと、
『毎年被団協にはカンパしてきたがもう大丈夫だね!団体がノーベル平和賞を貰ったという事は、団体の片隅で、証言活動している私達もノーベル平和賞を貰った事だね、嬉しいじゃありませんか❣️』
とメッセージを送ってきてくださいました。
(カンパは今は自分が思うように活動できないから続けるとおっしゃっていました)
●宮川千恵子さんの証言映像が▶︎こちら◀︎からご覧いただけます(約33分)
数年前から宮川さんの被爆証言のお手伝いをさせていただいていて、先日は都道府県被団協の神奈川県原爆被災者の会主催の「追悼のつどい」にもお供してきました。
被爆者の方は高齢でなかなかこういった式典に出ることも難しくなり、宮川さんも「今年で最後かな」とおっしゃっていました。
当日も2世の方がたくさんお手伝いされていました。
被爆者の方の平均年齢は85歳を超え、当時の記憶がある方で証言ができる方はどんどん少なくなっています。被爆者の方がその体験・思いを伝え続けてくださったことで、次世代への継承も行われています。
私は広島で育ちましたが、平和教育が継続して行われていますし、若い世代で核兵器廃絶の活動を継続してされている方もいます。そのことにもノーベル委員会は言及しています。
『いつの日か、私たちのなかで歴史の証人としての被爆者はいなくなるだろう。しかし、記憶を残すという強い文化と継続的な取り組みで、日本の新しい世代が被爆者の経験とメッセージを継承している。彼らは世界中の人々を刺激し、教育している。それによって彼らは、人類の平和な未来の前提条件である核のタブーを維持することに貢献している。』
私も微力ながら、絵本の読み聞かせを使った平和学習を40回以上行ってきて、今年も地元の小学校の3、4、5年生に授業を行わせていただきました。
私の活動も評価していただいたような気持ちになって、とても励みになりました。
またこうやって学校で平和学習を企画してくださる先生方も、被爆者の体験と思いの継承に貢献されているので、賞をもらったようなものだと思います。
ノーベル委員会が言っているように、これまで核兵器が使われなかったのは、被爆者の方が核兵器が引き起こす、理解が及ばない痛みや苦しみを伝え続けたことで、核のタブーを維持できたからです。
まだ世界中では1万発近くの核弾頭があります。
これから直接被爆者の声がきけなくなる中で、被爆者を二度と作らないようにできるかどうかは、次の世代である私たちがどう伝えていくかにかかっています。
そのためにできることを引き続きやっていきたいと思います。
先日クローズアップ現代で特集が放送されました。
内容が記事になっていますので、ぜひご一読を。
NHKプラスで10/23(水) 夜7:57 まで見逃し配信があります。
27日に衆議院選挙も行われますが、唯一の戦争被爆国である日本が賛同してない核兵器禁止条約について、現役の議員がどう考えているかわかるサイトがあります。こちらもぜひ参考にしてください。
▶︎議員ウォッチ
ノーベル平和賞受賞記念として、今週末オンライン平和学習を行いたいと思います。
オンライン開催ですので、お子さんだけ、ご家族で、ご自宅でゆっくりご参加ください。画面オフもOKです。(日程が合わない方はリクエスト開催も受け付けます。お問い合わせください)
◆平和学習『絵本”いわたくんちのおばあちゃん”に学ぶ原爆と戦争』
絵本「いわたくんちのおばあちゃん」は、絵柄が可愛く、残酷なシーンがないのですが、
戦争が原爆が自分たちの日常をどう奪っていくのかを感じさせてくれる絵本で、
戦争を人ごとや遠い昔の関係ないことではなく、自分のこととして考えるきっかけをくれる内容になっています。小学校3年生から6年生を対象に、学校で継続して行なっているプログラムで、これまで2000人以上の方が参加してくださっています。
■日時:10月26日(土)9:30〜10:30ごろまで
■参加方法:zoomオンライン
■参加費:無料
■参加申し込み:こちら
◆平和学習 絵本”光にむかって”に学ぶ 原爆と 核兵器廃絶への取り組み
絵本”サーロー節子 ノーベル平和賞のスピーチ 「光にむかって」”(くさばよしみ編・やまなかももこ絵・汐文社)を通じて、原爆や核兵器廃絶の取り組みについて学び、平和とはどんなことか、平和な世の中を自分たちで作るにはどうしたらいいかを考えるプログラムです。
■日時:10月25日(金)20:30〜21:30ごろまで
■参加方法:zoomオンライン
■参加費:無料
■参加申し込み:こちら
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