RS-M mamoTora ハーレーに憧れるなら~グラトラをそっち風にカスタムしよう♪~その1 | RS-M とあるバイク屋の日常

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リアルタイムブログ。

 

車両はこちら。

 

当店おなじみのグラストラッカー、通称「なおトラ」です。

 

 

いままで色々とメンテで頑張ってきましたが

 

10万キロの大台を超えて~

 

 

XSR155にピットイン今村さんご購入で乗り換え!!

 

良いですね~♪

 

 

んじゃ、なおトラはどーするのか?

 

 

ここでも語っているがかなりイイダクンの手が入った車両。

 

カスタムならまだしも、

 

普通はメンテ系でこんなにブログを書けるほど続かない。

↑買い替えちゃう

 

 

こう言った「乗る」メンテなら当然だが~

 

 

ステーターやレギュレーター等、

 

コストがかかるメンテナンスもやってくれました(T_T)

 

普通のバイク屋なら「買い替え」案件だけど

 

うちは販売してないのでこーなります。

 

 

更には~

 

 

ヘッドチューン。

 

ここまでやる女性オーナーは少ないと思う(・´з`・)

 

そう、10万キロは簡単じゃあない←湾岸スイッチ

 

 

 

「通勤仕様だが、若干の異音が気になるんだ」

 

ほう、異音…ねぇ。

 

「あぁ、オイル滲みも出ている…これじゃあ本気で開けられない」

 

なるほど、いい判断だ。その些細な声を聞き逃さないのがオーナーの役目だ。

 

「ふっ…それで相談だ。診てもらえるのか?」

 

南古谷で小さくやってる俺に、か?クックック。

理由(わけ)を聞こう。

 

「私も馬鹿じゃあない。このグラトラのヘッドが特殊だと言うのは知っている」

 

ほう。

 

「一般のユニットはヘッドと言えばカム、バルブはワンボディ。しかしこのグラトラはポルシェ同様、ヘッドとカムハウジングが別体と聞いている」

 

クックック。

 

「ならばポルシェチューナーだったイイダ氏にやって貰いたいのは必然だろう?」

 

 

良く気付いたな、正解だ。

ポルシェはその構造上、一般車で言うヘッドを抜いてもピストンは見えない。なぜならそれはカムハウジングであってヘッドとは別だからだ。

 

 

ポルシェ同等、とは言わないがグラトラも見ての通りヘッドにバルブが残り、カムカバーにロッカーアームが存在する。

(ポルシェはカムシャフトすらカバー(カムハウジング)にある)

 

 

通常のシングルヘッドはこれだ。

ヘッドカバーはその名の通りただの「キャップ」だ。

 

 

4気筒ヘッドでよく目にするのはこのタイプだろう。

開閉弁機能がここだけで全て完結している。それは圧倒的加工精度によって成り立つ。

鋳造加工にしてもモノブロック成型だ。コストはナショナルリソースによって変わるから一概には言えないが、これを造るならポルシェの様に4つに分割して同じ加工をした方がクリアランス精度が上がる。

 

 

ヘッドは個体にし、カムハウジングは各バンクモノブロックにする事で空冷のネガ、熱影響を最小限にもしている。

ポルシェがそれを選択したのも「軍事」のヘビーデューティーな要求を満たす選択だったんだろうがな。クックック。

 

 

カムキャップやラダー固定のヘッドと、カムハウジング仕様で何が違うかって?クックック。

そもそもバルブクリアランスの「考え方」が全く違う。

12Rで言えばIN0.15~0.24/EX0.22~0.31だ。カムハウジングの場合、これを「公差」として組むチューナーはいないんだわ。クックッk

 


 

そんな、僕的にも愛情が詰まった車両。

 

下取りに出すとしても10万キロオーバーの軽二輪…

 

だってこれ、素性知らなかったら

 

ただ距離走りまくってる250ccだもん。

 

でもうちは「内容」を知ってるから

 

他でゴミにされちゃうのは可哀想だな~嫌だな~嫌だな~

 

て思ってた所、僕にお話があったと言う事ですm(_ _)m

 

ありがとう~大事にするよ~

 

 

「なおトラ」から「まもトラ」になりました♪

 

 

そりゃオーナーの持ち物だからどーするのも勝手だけど

 

頑張って造って~ポイされちゃうと…ねぇ。

 

 

ポイされちゃう↑どころかフレームになっちゃった例

 

 

さ~て。

 

ここからどう仕上げていk

 

 

「ごめんごめん、愛情云々言ってもらって恐縮だけど~」

 

 

「パンクしてまーす」