「ここは“将棋を教える”ところじゃないんです」っていう将棋教室があったら? | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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昨日書かせて頂いた豊中商工会議所さん。
そこから毎月会報紙が送られてきます。

今月号に、ある将棋教室が
紹介されていました。

そこは幼児(3歳)から
将棋を教える珍しい教室。

(対象は幼児から高校生まで)




大人と違って子どもに将棋を教えるって
想像するだに難しそうです。あせる

 

3歳ならまだ日本語すら
よく分からないでしょうし、

小学校低学年でも、
複雑な将棋のルールって
理解しにくいと思う。汗うさぎ


それでも子どもたちを
対象にされるわけは、

「学校の先生になりたかった」
という理由以上のことが
あったようです。




今日も“根っこを掘り出す”堀美和子のブログに
お越しくださり、ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!






将棋教室の主宰者さんですから、
もちろん将棋の腕はピカイチ。

10代後半で大阪の奨励会
入会されたほどの腕前です。


しかしそこで
「自分は棋士に向いていない」と感じ、

将棋好き+学校の先生になりたい
指導棋士

という道に進むことを決め、
資格を取り教室を開かれました。





今でも幼児から将棋を指導する教室って
そんなに多くないと思うのですが、
ここの開講はなんと26年前。おーっ!

集中力が続かず、
飽きやすい幼児向けに
独自のカリキュラムを工夫。

子どもたちのいたずらに
苦笑しつつも教室を
続けておられる訳が
会報紙に記されていました。


「子どものとき、
 自分より年上には

 力で敵わないが、

 

 将棋であれば、
 上級生に勝つこともある。

 小さな頃から取り組むことで、
 人に勝つという成功体験が、
 将来思い悩んだとき、
 前向きになれる原動力になれば」


(『とよなかチャンバーCHAMBER』
 より引用)





ちょっと意表を突かれました。気づき

将棋教室だから、将棋を教え、
強い生徒をたくさん輩出する
のが目的かと思いきや、
そうではなかったので。



 

 


誤解のないように付け加えておきますが、
「将棋に強くなる」も
大きな目標です。

実際、棋士1名、女流棋士3名を
輩出しておられますから。


 

 


しかし「将棋の腕を上げる」って
将棋教室なら当たり前のこと。


そこに軸足を置きつつ、
「実はね・・・・・・」って
言われたら、


親御さんは
最初「おや?」

→後「なるほど」
ってなります。


 




他の将棋教室がアピールしがちな
大会の成績や教室数等といった
スペック勝負とは違う切り口。


これなら
記憶に残りますよね。



一昨日書いたお花屋さんと同じく、
これも独自化。


どんなところにも独自化の種って
眠っていて、それをちゃんと発掘して
お客様に届ける。


これってすごく大事なこと。
 

 




“根っこを掘り出す”堀美和子からの
メッセージです。




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