一方的に言いたいことを言いたいまま、では伝わらない。~「にぎわい講談二人会」からの気づき。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

今週の日曜日、
「奈良町にぎわいの家」で催された
にぎわい講談二人会vol.7」に
行ってきました。

 

(桶に活けられたお花もいい感じ。)

 

 



(建築は明治時代に遡るという町屋。)



(始まる前にパチリ。)


ライブな楽しいトークから始まり、
南龍さんは「鼓ヶ滝」を、
小南陵さんは「太閤記より長短槍試合」。


今最もノッテいる講談師お二人の
話芸はもちろん抜群の安定感。

揺るぎない実力で楽しませて
頂いたと同時に、
今回もビジネスの気づきがいっぱい。

その中から一席(一つ)。(^^)/


(入口の設えも風情あり過ぎです!)


今日も“根っこを掘り出す”堀美和子のブログに
お越しくださり、ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!





「話がうまく伝わらない」
と嘆くビジネスパーソンは多いです。(^^;

「いいところを
 いっぱい並べてるのになぜはてなマーク」と。



そんな方が陥りやすいのが、

「まだまだ内容が足らない/
 話し足りないから
 伝わらないんだろう」


という“誤解”。


んで、もっともっと・・・と
詰め込みに詰め込んで、
一層伝わらなくなる(>_<)
という“負の無限ループ”。

 



(こういう詰め込みは歓迎びっくりマーク

 


「『伝わらない』って
 内容の多寡じゃないんだ」


と気づかせてくれたのは、
一緒に聞きに行ってくださった
フリープロデューサーの方。

講談を聞くのは二度目のこの方、
こんなふうにおっしゃったんです。

「一文がゆっくりですね」


その心は、
喋りがゆっくり、というわけではなく、

センテンスとセンテンスの間に
若干の時間を設けて(語って)いる、と。




聞き慣れた私は気づかなかったんですが、
言われてみれぼ確かにそうだなと。グッ



講談は、歴史の人物や出来事を
面白おかしく、
時に勇壮に、時に悲しく
話術で聞かせる伝統芸能。

落語のように日常会話そのまま
ではないことが多いので、

自然と、

「私の言うこと、
 受け取って

 もらってますよね」

 

と確認するような話し方
(時間の使い方)になっている。
(と思います。知らんけど。)


(落語は日常の風景を活写するので、
 世間話のテンポでも
 十分理解してもらえます。)



つまり、講談の場合、
相手の受け取る時間を考え、
“間(ま)”を取って
話されている。



 

 



どんな話だって、
受け取る権利は相手にある。

受け取ってもらおうと

思ったら、

 

相手に“受け取る時間”も
渡さなければならない。

それが間違いなく
“伝わる話し方”の肝の一つ。




「話が伝わらない(>_<)」と
悩んでおられる方の
お話しを聞いてみると、

えてして「マシンガントーク」
になってることが多いです。あせる




相手が受け取ったかどうかに
おかまいなく次々と話してしまう。ショック



そうではなく、
自分ではゆっくりくらいの感覚で

相手に“受け取る時間”を
渡す。


(時間=プレゼントのイメージで。)



そうすると
「“間ができる”のが不安」
になる方もおいでですよね。

ついついその“間”に
「えー」とか「あー」とか挟んじゃう。




それ×です。

要らん言葉は要りません。


件のフリープロデューサーさんに
よると、漫才でも台本に書き起こして
重複や要らん言葉を発見する、と。

それらを削っていくと、
スッキリとお客さんを
笑わせる漫才になるのだそうな。




思い切って、
センテンスとセンテンスの

(間に)“間”を取る。

その“間”に怯えない。




たったこれだけで
グンと伝わりやすくなりそうです。


新しい発見・役立つ発見は、
一見さん(かそれに近い人)から
やってくる。

このブログを若干
引きずりました。(^-^;



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