「語るだけでお客様の頭の中に映画の上映をする感じ」~講談師の語りが“伝わる”わけ。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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昨日、「にぎわい講談二人会」からの
気づきを書きましたので、
続けて今日も講談ネタを。(^^)/


講談を聞いたことがある方は、
一様にこんな不思議な感じを
抱かれたのではないでしょうか?

       下矢印

「まるで頭の中に(映画の)
 スクリーンがあるようだ」




今日も“根っこを掘り出す”堀美和子のブログに
お越しくださり、ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!






大掛かりな舞台セットが
あるわけでもなく、
音響や照明もない。

いるのは、
高座に座った講談師一人。




しかしその口から物語が
紡がれる時、

聴衆は不思議なことに、
“脳内スクリーン”で映画を
見てるような気分になるんです。



例えていえば、
“話を見ている”感覚、かなぁ。





聞き手の脳内に
シーン(場面)を彷彿と

させるように語る。

もちろんそれができるのは、
長年の修業あっての
ことなんですが、

そこまでいかずとも、
私たちでも盗める(応用できる)
“伝える技”ってあるな
、と

聞くうちに分かってきました。


実際、
セミナーやコンサルティングの場で
使ってみると、

聞き手さんや相手方の注意が
グッとこちらを向くのが分かりました。

 

 


「講釈師見てきたような嘘を言い」
なんて言われますが、

そう感じさせる
=そういうふうに語っている
からこそ、


なんですよね。

※講談師と同じ意味です。



私が実際に使わせてもらってる
講談の(語りの)技(?)は例えば、

昨日のブログの応用ですが、

 

大事な話の前に

“貯め”を作る。



ダーッと話しておいて、
「ここを聞いてほしい」という
ポイントの前に
わざと空白の時間を作るんです。



突然現れた無音の時間に
聞き手さんは「?」となります。





最初に「?」となり、
後、一気に集中力が
高まっていくのが分かります。



そこで、
「キャッチコピーの肝って
 結局これなんだなと思います」
と語ったりする。




 

 


或いは、大阪日日新聞の連載で
講談師の玉田玉秀斎さんが

「(想像しやすいように
 しなければなりませんから)

 大袈裟に言うのも
 一つのテクニックです」




と語っておられるように、

ちょっと話を膨らませる。



「えっ?ホンマ?!」という
反応が返ってきたら、すかさず、

大阪人の武器(?)
「知らんけど」を繰り出せば



笑いと共に覚えてもらえます。笑ううさぎ



笑う=心が動く、
ということですから、

かなり脳内インパクトは大きい。

 

その時刻み付けられた記憶も
大きい、ってことです。






更に、あたかも
誰かが居るように、


わざと受講者さんたちから
視線を外し、

架空のその人に向かって
ジェスチャーを交えながら喋ると

これまた「なんだなんだ!?
となってもらえます。


 

 


やっぱ、講談はビジネスの味方ですね。

まだ「聞いたことがない」という方、
ぜひ一度“実地に”聞いてみてください。

企業の人事部の方、
研修の一環としても超イイと思いますよ。



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