パリ・オペラ日記 -7ページ目

<カルミナ・ブラーナ>を見ました。

昨日、シャトレ劇場で<カルミナ・ブラーナ>のコンサートを見ました。

<Carmina Burana> Final 2          <Carmina Burana> Final 1
シャトレ劇場                           ポスター

子供を含めると200名以上のコーラス隊。ソリストもそれなりにうまくて、コンサート自体は悪くなかったと思います。
しかし、先日の私にとってパーフェクトだった<ユダヤの女>の印象がまだ強烈に残っているので、どうしてももの足りなさを感じてしまいました。まだ批判出来るほどコンサートに行っていないので、音楽的に感じたことは記しません。
現在、75歳ぐらいのポール・クエンツとその仲間たちの暖かいコンサートでした。


Affiche <Carmina Burana>       Theatre Chatelet
                 フィナーレ

<その三>2004年から今日まで

2004年秋から2006年までに、分からないままに15のオペラを見ました。ほとんどがバスティーユです。バスティーユ以外は、コベントガーデンで2005年5月に<リゴレット>と<ラ・ボエム>、ベルギーのリエージュで<修道女アンジェリカ/道化師>だけです。バスティーユで見て印象に残っているの演目を列挙すると、

<アシジの聖フランチェスコ>  とにかく長かった。途中の演奏で鳥の鳴き声が演奏されていてそれがすばらしいと言われるが、どこの部分だか分からなかった。
<トリスタンとイゾルデ>これも長くて、お尻が痛かった。美術セットはビル・ビオラのビデオのみだが、現代アートの世界にいたようだった。
<フィガロの結婚>舞台設定が少し前のパリの花嫁衣装店で、これだけ原作の設定を変えていることに大驚き。フランス人観客にもアバンギャルドすぎたようで、観客の野次が飛び、それに総裁のモルティエが言い返していた。でも、私は好きだった。
<ランメルモールのルチア>ナタリー・デッセイと美術セットがすばらしかった。
<バラの騎士>初めて、ドイツ系のオペラを面白いと感じた。
そして2007年、このブログを書くきっかけにもなった<ユダヤの女>

といったあんばいです。ここまで書いてはっきりしたのですが、私自身、オペラの「モルティエ世代」なのですね。クラシックな演出のオペラを全くというぐらい見ていないで、パリ国立オペラのモルティエ総裁の提唱する<時代と共に進化する総合舞台芸術>としてのオペラの環境で育っているわけです。

前にも書きましたが、私自身オペラのプロではなく批評を書くこと自体傲慢なことですが、自分が取りつかれてしまったオペラのすばらしさをこのブログで記して、一人でもオペラファンが増えれば幸いと思います。

<カルミナ・ブラーナ>(Carmina Burana)

急に明後日(4日)にシャトレ劇場での<カルミナ・ブラーナ>を聞きに行くことにしました。そこで、急いで予習です。

<カルミナ・ブラーナ>(Carmina Burana)  
作曲 : カール・オルフ 1936年作 翌年フランクフルト歌劇場で初演。

Carmina Burana
<カルミナ・ブラーナ>の写本

バイエルンの修道院で発見された12-13世紀頃の詩歌集の一部にカール・オルフが曲をつけた。歌詞の内容は、若者の怒りや恋愛、酒、性など世俗的なこと。
オルフは1895年ミュンヘン生まれで1982年没。<カルミナ・ブラーナ>の大成功で世界的に有名になる。

オーケストラとコーラス : ポール・クエンツ(Paul Kuentz)
指揮 : ポール・クエンツ(Paul Kuentz)
ソリスト : Elizabeth Vidal ー ソプラノ
       Adrian Brand ー テノール
       André Cognet ー バス

ポール・クエンツは1940年代から活躍するフランスの代表的指揮者です。彼は毎晩のようにケーブルテレビのクラシックチャンネルで見みられます。しかし、映像が古いのでもう死んだ人かと思ったら、まだ生きているのですね。それも、<カルミナ・ブラーナ>みたいなダイナミックの作品を指揮するなんて。信じられない感じです。
ソリストをみると、Elizabeth Vidalと André Cognetは二人ともフランス人でオシドリ夫婦のようです。一緒にCDを出したり、コンサート活動したりしています。
また、Adrian Brandはオーストラリア人。3名とも、ビッグネームではありませんがヨーロッパを中心に活躍しているソリストのようです。

このコンサートの二部で<カルミナ・ブラーナ>で、一部では<カルメン>(ビゼ)、<ラクメ>(ドリヴ)、<ナブッコ>(ヴェルディ)、<エロディアード>(マスネ)からアリア、コーラスを演奏する模様です。
<カルミナ・ブラーナ>は、前々から好きな曲でドイツでは野外で火や照明をたくさん使ったスペクタクルがよく催されています。チャンスがあったら見たいと思っていました。今回は野外ではありませんが、結構にぎやかで陽気なコンサートになりそうなので期待しています。

Paul Kuentz Carmina Burana
<カルミナ・ブラーナ>コンサートの様子

パリ国立オペラ以外の劇場のオペラスケジュール

先日、パリ国立オペラのスケジュールは記したので、その他の劇場での私の興味があるオペラの公演スケジュールを記します。

シャトレ劇場

<タイス>(マスネ作曲)   4月16、19、21日
ルネ・フレミングがタイスです。

シャンゼリゼ劇場

<ローランド・ヴィヤソン&アンナ・ネトロブコ>   3月28日
最高のテノールとソプラノのコンサート。曲目はオペラ・デュオの名曲。
残念ながらもはや売り切れ!!!

<ロベルト・アラーニャ・リサイタル>  5月18日
フランスの誇るフランスの誇る最高のテノールであり同時に最もアマノジャクな(最近ではスカラ座のスキャンダルと2005年大晦日のガルニエでのガラ・コンサートの当日キャンセル)アラーニャのコンサート。

<ナタリー・デッセイ&ポール・グローブス>  7月11日
やはりフランスの誇るソプラノ、ナタリー・デッセイ。昨日、テレビにでていたけど彼女は最高でした。

<ペリアスとメリザンド>(ドビッシー作曲)  6月14、16、18、20、22日

オペラ・コミック座

<帰って来たカルメン 2>(ビゼー&ジェラール・ダゲール作曲) 
                        6月23、24、26、27、29、30日
<カルメン>は1875年にオペラ・コミック座で初演されました。その<カルメン>が、帰ってきます。それも、サルサ、ジャズ、フラメンコの要素を加えて。演出はジェローム・サヴァリーです。オペラ・コミック座総監督でもあるサヴァリーの任期最後の演目なので、かなり期待できます。

こんな感じです。いくつかもう席を買いました。各劇場のホームページにアクセスすれば日本からも簡単にチケットが買えますよ。(少しフランス語の知識が必要ですが)

<その二>15年の空白

1981年にオペラ初体験をしてから15年ぐらいオペラとは全く縁のない生活を送りました。最近、過去を思い出しながらプログラムなどを見つけてまとめた自分自身のオペラ歴を見ると、次は1995年のバスティーユでの<魔笛>でした。これは、アンディー・ドグロワという振り付け師を知っていて、彼に招待されました。一番前の席で見た記憶があります。この時代はまだオペラには興味がありませんでした。<夜の女王のアリア>でさえも知らなかったのですから。だから内容は記憶に残っていません。
1996年夏に、チューリッヒに行った時にオーストリアのブレゲンツに足をのばし、湖上オペラを見ました。演目は<フィデリオ>で、湖の上に大きなセットがあって、オペラというよりスペクタクルを見たという感想が残っています。
そして、確か2002年の秋、サーカス・オペラ<魔笛>を見ました。これは非常に面白いオペラで150年の伝統を持つ伝統的馬のサーカス<アレキシ・グリュス国立サーカス>が制作したものでした。。サーカス芸、馬の芸をオペラの演出に使い、ブローニュの森の中のサーカステントで公演されました。ソリストはマイクを使って歌っていましたが、オーケストラは本物で、非常に楽しめる夢のあるオペラ・スペクタクルでした。

Gruss
アレキシ・グリュスの<魔笛>のプログラム表紙

ルイーズ (Louise) その1

<ユダヤの女>を見た時に、オペラは見る前の予習が大切と切に感じました。パリ国立オペラの次のニュープロダクション、3月27日から始まる<ルイーズ>についての私自身の予習を記していきます。

<LOUISE>Poster
バスティーユオペラ座の正面の大ポスター

<ルイーズ>

作曲家 : グスタブ・シャルパンティエ
1860年生まれ、1956年没のフランス人作曲家。ベルギーに近いフランス北部で生まれ育ち、製糸工場で働き、リールとパリのコンセルヴァトワールで音楽を学んだ。パリではマスネを師事した。1887年、ローマで認められ、いくつか交響曲を作曲した。1900年、パリのオペラ・コミックで自ら台本も書いた<ルイーズ>を上演し、大成功を納めた。この<ルイーズ>は3部作の最初の作品だったが、1913年に上演された第二作目の<ジュリアンまたは詩人の生活>は、突然の主役の降板で失敗し、また三作目も好評を得られなかった。1930年にはフランス政府から<レジオン・ドヌール勲章>を受けた。1938年には<ルイーズ>の映画バージョンが制作されたがそのできに彼は満足しなかった。晩年彼はモンマルトルでひっそりと暮らした。

作品
<ルイーズ>はオペラ・コミック座だけで、1900年の初演から1956年までに1000回の公演があり、20世紀前半に世界で最も公演されたオペラと言える。しかし、「労働者」というオペラの人物としてはあまり扱われない人物を主人公にしたことにより、当時はかなり物議を巻き起こした。ただこの作品は唯一の、フランス人がパリ、それも下町のモンマルトルを舞台として造った非常に「パリ的な」作品である。
音楽的には、ワグナーとマスネの両者の影響が見られる作品である。特にワグナー的なところは、アリア、デュエットなどで切れ目を入れず連続した音楽が続くことで、マスネ的なところは、メロディーの緻密さである。シャルパンティエは、この作品を<オペラ>と呼ばずに<音楽小説>と名付けた。

初演 : 1900年2月2日 オペラ・コミック座

パリ国立オペラ公演 : 1967年までオペラ・コミック座で公演されたが、ガルニエ、バスティーユとも過去に公演されたことがない。

1900年頃というとフランスでは、マスネ、サン=サースン、デュカス、ドビッシー、ラヴェルが活躍していた時代です。絵画では印象派の時代。そして、文化的には映画が発明されたのが1985年、地下鉄が開通したのが1900年。芸術と文化の国フランスが一番輝いていた時代ですね。こんな時代に描かれた庶民の生活。どんな演出になっているのか知りませんが、美術セットは、パリの屋根、地下鉄の駅などが使われることを知りました。なんだか、フランスの古き良き時代の白黒映画の世界が見えてきます。しかし、上のポスターを見ると現代劇なのかな?
だんだん楽しみになってきました。

Louise 1
美術セットの縮小モデル

                                                                                                                            続く.......






フレンチポップス <ミッシェル・ポルナレフ>と<パスカル・オビスポ>

フレンチポップスの新旧両スターのコンサートが3月にパリで開催されます。

<ミッシェル・ポルナレフ>
フレンチポップスの元祖とも言える大御所の登場です。日本でも、「シェリーに口づけ」や「ホリデー」のヒットを30年ぐらい前に出しました。年はとっても、シンボルの長髪とサングラスで登場のようです。1年ぐらい前からパリの町にはポスターがはられ、会場はパリで一番大きなアリーナ形式のベルシーですが、どうやら切符はほぼ売り切れのようです。フランスを離れずっとアメリカ在住で、34年ぶりのコンサートです。
日時 : 3月2、3、4、6、7、9、10、11、13、14日 20:30 (日曜18:00)
会場 : Paris Bercy



<パスカル・オビスポ>
日本ではあまりなじみがありませんが、2005年に東京、大阪で公演されたフレンチミュージカル<十戒>の作曲家です。フランスでは大スターで、今年1月から始まったフランス国内コンサートツアーはどこも満員で、新聞の評もベタほめでした。趣向を凝らしたコンサートは本当に楽しませてくれます。こちらはパリで2番目に大きな会場です。
日時 : 3月13、14、16、17日 20:30 
会場 : Paris Zenith



オビスポはポルナレフのファンで、2年前のコンサートではポルナレフに仮装してポルナレフの曲を歌ったりしていました。しかし今年は対決です。二人とも大好きなので、オペラの合間に両方見に行ければと思ってます。

<ユダヤの女>

昨日、アレヴィの<ユダヤの女>をバスティーユで見ました。

<La Juive>Afiche
プログラム表紙

ユダヤの女(La Juive)
音楽監督 : ダニエル・オーレン(Daniel Oren)
演出 : ピエール・オーディ(Pierre Audi)
出演 : アニック・マシス(Annick Massis), アンナ=カテリナ・アントナッチ(Anna Caterina Antonacci), ニール・シコフ(Neil Shicoff), Kwangchul Youn, André Heyboer, Vincent Pavesi

物語
ブローニ伯爵に妻子を殺されたユダヤ人のエレアザールの復讐物語。
本当はブローニ伯爵の死んだと思われている娘だが、エレアザールが助けて実の娘として育てたラシェルはキリスト教徒とは知らずにレオポールと恋に落ち入る。しかし、ユダヤ教徒とキリスト教徒の結婚は禁じられ、破れば死刑に処される。ある時、レオポールがキリスト教徒であり、また婚約者もいることを知ったラシェルは逆上してレオポールを訴え、自らと父親エレアザールも含めて3人が死刑をブローニ伯爵から言い渡される。しかし、レオポールの婚約者ユドクシーの願いを聞いてラシェルはレオポールを助ける。処刑当日、火あぶりになっているラシェルを「彼女がお前の娘だ」と、ブローニに教えて復讐を果たす。


シコフとアントナッチ

感想
初めに<ユダヤの女>の名前を聞いたときは、全く見たいと思いませんでした。しかし、1835年ごろオペラ・ガルニエがオープンした頃非常に好評だったことやネットで検索してたらこのオペラのアリア<Rachel, quand du Seigneur>をYoutubeで見つけて聞いてすぐに気に入りました。そして、パリと同じシコフが主演のDVD(2003年ウイーン・バージョン)を買って見ました。本当に大ショックでした。DVDでもすばらしい。本当に期待してバスティーユに行きました。
公演は期待を上回るどころではなく、大感動でした。ここ2年で20あまりのオペラを見ていますが、こんなにショックを受けたのは初めてでした。シコフはもちろんのことすべてのソリストのすばらしさ、想像を超えた美術セット、斬新だけど感動を的確に伝える演出、オーレン指揮のオケの演奏も抜群。休憩合わせて4時間以上があっという間に過ぎました。
一番すばらしかったのは、ニューヨークやウイーンで同役を演じたシコフにとってこの役は本当にはまり役。今回もすばらしい歌唱はもちろんのこと演技も抜群。過去何回も同役を演じることにより、年齢と共に本当にエレアザールなりきっていました。4幕の最高のアリア<Rachel, quand du Seigneur>の後会場は5分近い拍手とブラボに包まれました。敵の娘だが、自分の最愛の娘として育てたラシェルを復讐のために殺すか、愛情をとるか、この激しい感情の動きを歌と演技で最高に表現した。
もう一人最高だったのがマシス。彼女は、日本ではあまり知られていませんがフランスの誇るソプラノのひとり。トリエステ・オペラと共に来日しています。恋人に浮気される高貴な婦人の役をノーブルにそして切なく歌い上げていました。彼女のアリアへの拍手もすごかった!
オーレン指揮のオーケストラも最高でした。2幕の最初のレオポールのアリアではギターが使われていて、それが曲を引き立てていました。パリ国立オペラ・オーケストラは、モルティエ総裁になってその評価をかなりあげました。
舞台美術も斬新でした。エッフェル塔の根元の部分のような巨大な鉄骨の骨組みが、教会になったり、牢獄になったり変形して行く。演出も各ソリストの細かな演技、歌だけで無く、照明、このセットを有効に使って感動を深めてくれました。
オペラ初心者の私にとって、今までレコードで聞いたことのあるアリアを聴きに行くことがオペラの楽しみでしたが、今回オペラは総合舞台芸術であるという意味が初めて理解できました。この作品はワグナーたちに影響を与えた言われます。日本ではフランスの作品にはあまり触れるチャンスがないと聞きますが、この<ユダヤの女>をきっかけに私自身フランス作品にもっと触れたいと感じました。

実は、この<ユダヤの女>のことを調べているうちにネットで知り合った<オペラ三昧ロンドン>の椿姫さんが、カルメンさんとパリまでわざわざ見に来られました。お二人とも満足していただけたようです。
ぜひぜひ、可能な方は見に行って下さい。日本から飛行機代をかけても価値はありますよ。誰かとこの感動を分け合いたいという気分です。


     <La Juive>1            <La Juive>2  
     フィナーレ コーラス                フィナーレ ソリスト

3~4月のパリ国立オペラのプログラム

近々パリにいらっしゃる方のためにオペラ座のプログラムを記します。

ユダヤの女(La Juive)  3月3、6、10、14、18、20日  バスティーユ
音楽監督 : Daniel Oren
演出 : Pierre Audi
出演 : Annick Massis, Annna Caterina Antonacci, Neil Shicoff, Kwangchul Youn, André Heyboer, Vincent Pavesi
アレヴィ作曲で75年ぶりに上演されるニュープロダクションのグランド・オペラ。

ルイーズ(Louise)  3月27、30日、4月3、6、9、12、15日  バスティーユ
音楽監督 : Sylvain Cambreling
演出 : André Engel
出演 : Mireille Delunsch, Jane Henschel, Marie-Paule Dotti, Natacha Constantin, Anne Salvan, José Van Dam
フランスの近代の作曲家シャルパンティエの作品。ニュープロダクション。

シモン・ボッカネグラ(Simon Boccanegra)  4月10、13、17、20、24、26、5月6、10日  バスティーユ
音楽監督 : James Colon
演出 : Johan Simons
出演 : Dmitri Hvorostovsky, Franz Josef Selig, Ana Maria Martinez, Roberto Alagna, Frank Ferrari, Nicolas Testé
ヴェルディの作品。

マクロプロス事件(L'Affaire Makropoulos) 4月27、30、5月4、8、11、13、16、18日
音楽監督 : Hans Zender
演出 : Krysztof Warlikowski
出演 : Angela Denoke, Charles Workman, Vincent Le Texier, David Kuebler, Karine Deshayes, Ales Briscein, Ryland Davies
ヤナーチェク作曲。ニュープロダクション。

最初の2つのフランス作品はオペラ座の大変力の入った作品です。
<ユダヤの女>は、1875年のガルニエ宮のこけら落としでも公演され、当時フランスで大好評だった演目。1933年以来の上演。とにかく、シコフを見たいですね。
実は偶然見てしまったのですが、<ルイーズ>美術セットはバスティーユで今までで一番大きなもので、パリの建物の屋根が実物大で再現されています。そしてくるりと回って裏側は‥‥‥ヒミツ

<その一> 初めてのオペラ

私が初めてオペラと出会ったのは、確か私がパリに着いた翌年の1981年のお正月でした。パリに住んでいる友達から「お正月はオペラを見に行こう。」と誘われて、パリの北の方にある廃墟のような劇場で<カルメン>を見たのが初体験でした。20代前半でまだ学生でクラシック音楽には全く興味がない頃でした。今覚えているのはその劇場の印象だけで、どんな<カルメン>だったかも覚えていません。劇場といっても、本当に室内のローマ時代の廃墟のようなところで、舞台はなく砂を敷いた円形のピストでオペラが演じられ、観客はサーカスのように回りで見ていたというようなことだけ覚えています。今考えると、このオペラは小屋の特徴を使った斬新なもののように思われます。少しオペラを知った今、もう一度見てみたい気がします。