すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り -13ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

フランスの外出禁止令も40日を超えました。

首都とは言うものの、そもそも東京よりも人口密度が低いパリ。私が日常で使う範囲では大型のスーパーがないので、入場制限をせずとも「密」にならずに利用できています。

 

 

流通は動いていますが、全体的に営業は短縮傾向。例えば、いつも使っている郵便ポストは利用できない状態にされているので、郵便局へ直接赴きます。郵便局はさすがに入場を制限しており、日によっては長蛇の列ができています。

1日に許可された外出時間の1時間を超えてしまったり、列の途中で営業時間を過ぎてしまうこともありました。そんな中でも、マスクの下で笑顔を交わしたり、パネルの仕切りの向こうとこちらでウインクをしあったり、お互いが出来るだけ感じよくしようと努めることで気持ちの安らぎを感じています。

 

本来のカレンダー通りであれば、復活祭のバカンスが終わったところです。
このタイミングでなのか、星付きのレストランがデリバリーをはじめたり(これを機会にリモート飲み会をやってみました)、閉まっていた野菜屋さんが再開(ちょっと割高だったけれど春野菜最高!)したりと、ピークアウトを超えたあとの社会をやや想像できるようになってきたかな?と思いました。しかし、今まで通り個人で出来ることを粛々と行うのみです。

 

北欧発anti-gaspi(食品廃棄をなくそう)取り組みアプリ『Too Good To Go』が、Covid-19特別企画を展開中。

題して「助け合いのかご」運動です。

 

この『Too Good To Go』アプリは、登録加盟しているパン屋さんやスーパー、野菜屋さん、朝食モーニングバイキングの残りが出てしまうホテルなどが、廃棄予定の食品をお得な価格で販売するものですが、現在Covid-19により通常通り営業が難しいお店/買物が難しい消費者をつなぐ大切な(しかも楽しい)ツールになっています。

 

まず、アプリで「助け合いのかご」サービスを選択すると、現在地からお店までの距離が出て、「助け合いのかご」サービスを行っている店舗を選ぶことができます。現在も続く外出禁止期間中は、買物のために家を出ることができる時間は1時間、範囲は1km以内なので、おのずと選択肢は狭まります。私は445m先の野菜やさんをチョイス。ちょうど散歩にもいい距離感です。

 

お店を選択してアプリで予約と支払いを済ませ、指定の時間にお店に行くと、支払画面を提示するだけで野菜と果物が入った袋=「助け合いのかご」を受け取ることができます。

現在開いている食品関係のお店もほとんどが入場人数制限をしている・現金の支払いはノーですが、このスムーズな受け渡しはお店にとっても消費者にとっても、お互いの接触が少なくすることができるなど、多くの利点を見出すことができます。

 

「助け合いのかご」の中身は、お任せ。この日は、りんご、オレンジ、玉ねぎ、じゃがいも、人参、蕪が、山っと入って5ユーロ。綺麗でしょう?

りんごと人参は普段あまり買わないのですが、普段積極的にとらない栄養ほど必要だということで、免疫つけていきます!

 

今日もパリの野菜はピッカピカ。いつも通っている最寄りの野菜屋さんはしばらくお店を閉めるそうですが、スーパーは毎日新鮮な野菜が入っています。

フランスは現在外出禁止令が発令されている折、不要不急の外出は避けなければいけませんが、日用の必需品の買物は1km以内・1時間以内であれば可能です。しっかり食べて、免疫をつけて、第一次産業を支えていかねば。

 

 

不要不急の外出に含まれないものの中に「通院・医療に関するもの」があります。さて私はここで、1週間前に受けた血液検査の結果を受け取りに行かなければいけない日が来ました。結果を郵送やメールでの添付ができないか訪ねてみたところ、直接取りに来るようにとのこと。うむむ、そこは自分の足で行かなければいけないのか。うむむ。

 

検査機関のラボの前には「ここに並んでください」「検査を受ける人はこちら」「結果を受け取る人はこちら」「1mの感覚をあけましょう」との手書きで注意喚起の張り紙。その下には「熱がある人、咳が出る人、呼吸が困難な人は立ち入りを禁止します」「そのような症状のある方は電話で連絡してください」。

 

 

リモートで仕事ができない職種の方々は、危険な状況の中、社会を動かし続けています。スーパー、食品、パン屋さん、薬局、リモートワークで働く人のために必要不可欠な文房具屋さん。郵便局、ゴミ収集、公共交通機関で働く職員の皆さん。何よりも現在困難な状況の中働いている医療機関、医療従事者の方々。

外出禁止令が出て2週間以上が経ちますが、夜8時になるとみんなアパートから窓の外に身を乗り出して、拍手をし、歓声を上げて、時には楽器を弾いたりフライパンの底をカンカンと打ち鳴らし、これらの人々に感謝の意を表しています。パレードのような8時のざわめきに参加しながら、今まではすれ違っても挨拶をする程度だった隣近所や通りの向かいの人たちと「元気?」「頑張ろうね!」と声を掛け合うのでした。

 

現在フランスは、政府のホームページからプリントアウトした外出証明証に必要項目を書き込んだ上で外出することになっています。この書類は「個人の名誉にかけて」誓約するとサインをする、自己記入式のものです。

リモートでできない仕事、通院、必要なものの買物、子供や介助が必要な人の付き添い、散歩などの軽い運動や犬の散歩などが項目に上がっているのですが、いわゆる不要不急の外出を避けるようにということです。

 

 

外出証明書に記入をして、人気のない深夜に近所を散策。

既に習慣になったマスク・使い捨て手袋・メガネを装着し、近所のスーパーの営業時間を確認しに行ってみました。

 

どうやら普段どおり近所のスーパー数軒は開店しているようで問題なし。

スーパーの入口には「政府の声明にあったように、人と1mの距離をとって」買物をするようにとのポスター。そしてスーパーの入口にはメッセージ付きのダンボールが…。

 

 

スーパーまでの道すがらも気になっていたのですが、コロナによる外出禁止令が敷かれた現在も、浮浪者は変わること無く数多く路上にいました。しかし、いつもは路上でお金や物をめぐんでもらっている人たちも、これだけ外出している人の数が少ないと、食べるものに困っている事は安易に想像できます。

 

 

「この地域の家のない人たちを、コミュニティで連帯して守りましょう。」

スーパーからのメッセージに賛同した私も、早速家に戻ってクッキーや缶詰を取りに帰ったのでした。

 

「吸うべからず」。

 


公園やカフェなど、公共の場での喫煙が禁止されて約15年になりますが、逆にポイ捨てが増えたような気もします。
「公園内でのタバコ禁止」の張り紙も虚しく感じていた頃、パリ市が公園の外に新しい吸い殻入れを設置した模様。

吸い殻入れの入り口は2つ。「ラクレット」「(チーズ)フォンデュ」で、その上に「どっちのほうが好き?」。
どちらもチーズを使った、フランス人が大好きな冬のお料理。日本で例えると「おでんとすき焼きどっちが好き?」のような感覚でしょうか。

 

パリ市のエスプリに功を奏して街が綺麗になれば良いのですが、ラクレットとフォンデュ、今のところ喫煙者の好みは五分五分といったところのようです。