未だ不要不急の外出を控えてはいますが、自宅から半径1km以内の外出制限が解かれたら、私だって行きたい場所がある!それがバイオリン工房でした。
外出規制緩和がされて一週間後、バイオリンの弓の毛を張り替えにサンラザール駅近くのローム通りへ。ここは現在はパリ地方音楽院がおかれ、古くはパリ国立高等音楽学校が所在していたこともあり、多くの楽器店が軒を連ねています。

バイオリン工房で、私にとって大切なのは自分の楽器のメンテナンスをお願いすること。人間と一緒で定期検診をしたり、入院(調整)をさせたり、健やかに長生きしてもらうためのかかりつけ医のようなものです。
今回の検診で分かったことは、私の弓がそろそろ寿命を迎えているということ。
一般に「フレンチボウ」と言われるフランスの弓は、制作にも伝統と歴史があります。
昨今の情勢により、この工房での国外からの楽器・弓の買付け業者の訪問も、全てキャンセルになったとのこと。過去に試奏させてもらって「ちょっといいな」と思った弓も、がっさり業者さんに買い付けられて(財力の差…!)涙を飲んだ経験もあり、もしやこれは個人購入の勝機か?と、試奏をさせていただきました。
弓ケースは、ざっくり値段別に分けられています。例えばこのケースは2000ユーロまで、このケースは2000~4000ユーロまで、またその上、またその上…と、欲を出すと楽器は本当にキリがない。更にそれらがオールド(年代物)と新作に分けられています。楽器との相性を考えながらじっくりと選びますが、しかしながら楽器を買うコツは最終的にはただひとつ「腹をくくること」!自分の銀行にいくら残っているかということと、楽器を買わないことは別問題です(※個人の感想です)。
しかしながら、弓の寿命がそろそろではないかと薄々感づいていて、心(とお財布)の準備はできていたつもりなのですが、「もうこれは延命してもサイボーグにならざるを得ないですね」との宣告を受けると、数年寄り添った愛器に「もっとこうしてあげればよかった」「ああしてあげればよかった」などと勝手に思い巡らすものです。










