すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り -12ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

未だ不要不急の外出を控えてはいますが、自宅から半径1km以内の外出制限が解かれたら、私だって行きたい場所がある!それがバイオリン工房でした。
外出規制緩和がされて一週間後、バイオリンの弓の毛を張り替えにサンラザール駅近くのローム通りへ。ここは現在はパリ地方音楽院がおかれ、古くはパリ国立高等音楽学校が所在していたこともあり、多くの楽器店が軒を連ねています。



バイオリン工房で、私にとって大切なのは自分の楽器のメンテナンスをお願いすること。人間と一緒で定期検診をしたり、入院(調整)をさせたり、健やかに長生きしてもらうためのかかりつけ医のようなものです。

今回の検診で分かったことは、私の弓がそろそろ寿命を迎えているということ。
一般に「フレンチボウ」と言われるフランスの弓は、制作にも伝統と歴史があります。
昨今の情勢により、この工房での国外からの楽器・弓の買付け業者の訪問も、全てキャンセルになったとのこと。過去に試奏させてもらって「ちょっといいな」と思った弓も、がっさり業者さんに買い付けられて(財力の差…!)涙を飲んだ経験もあり、もしやこれは個人購入の勝機か?と、試奏をさせていただきました。

 

 

弓ケースは、ざっくり値段別に分けられています。例えばこのケースは2000ユーロまで、このケースは2000~4000ユーロまで、またその上、またその上…と、欲を出すと楽器は本当にキリがない。更にそれらがオールド(年代物)と新作に分けられています。楽器との相性を考えながらじっくりと選びますが、しかしながら楽器を買うコツは最終的にはただひとつ「腹をくくること」!自分の銀行にいくら残っているかということと、楽器を買わないことは別問題です(※個人の感想です)。

しかしながら、弓の寿命がそろそろではないかと薄々感づいていて、心(とお財布)の準備はできていたつもりなのですが、「もうこれは延命してもサイボーグにならざるを得ないですね」との宣告を受けると、数年寄り添った愛器に「もっとこうしてあげればよかった」「ああしてあげればよかった」などと勝手に思い巡らすものです。

 

5月28日、更に一段回進んだ外出規制緩和について政府からの発表があったところで、今週私の手元にあったマスク。

今月11日から外出規制が段階的に解除になったところで、フランス政府から無料マスクの配布についても同時に発表がありました。各自治体の管理のもとに準備されたマスクとのことで、早速居住地であるパリ市のサイトから予約。約2週間後の先日に無事受け取ることができた、フランス版アベノマスクといったところです。

 

 

私の住むイル・ド・フランス(パリを含む首都圏)では3タイプが準備されており、どの種類が受け取れるかはわからないランダム方式。身分証明証とメールで送られてきたQRコードを薬局で提示すると、取扱説明書とともに受け取ることができます。マスクが一般的ではないフランスでは、特に「鼻を隠して着用する」ことも、しっかりと明記しなければいけません。

 

私に届いたのはカモノハシのくちばしタイプ。偶然この日着ていた服と頭の巻物で、こころなしか手術着風…。

鼻の部分にワイヤーの入ったマスクに慣れた日本人の身としては、このフィット感に違和感を覚えないようになるまで時間がかかりそうです。

 

 

フランスでは6月2日からは濃厚接触者アプリ「Stop Covid」もリリース。

夏のバカンスのためならば意地でも頑張れるはずのフランス人、ここが粘りどころ。

 

5月第4週目、外出規制緩和も10日が過ぎました。

気温も30度近くになり、キラッキラの太陽も街の広告看板の文字が見えなくなるほど照りつけています。フランス人が大好きな大好きなバカンスに関する制限についても発表されました(特例を除き、EU圏内の移動に限るそうです)。

 

 

さて5月11日の外出規制緩和初日には、約2ヶ月ぶりにオープンした服飾店に朝から長蛇の列ができたとニュースになっていましたが、我が家の周りはそこまででも?という感じ。ファストファッションのお店をちらりと覗いてみたところ、セキュリティの係員が、入場人数とアルコールでの消毒を厳しく管理していました。

 

 

ところで冒頭の街の看板に何が書いているかというと、

「この広告は何かを売っているのではありません。

ただ、またあなたに会えたのが嬉しいのです」。

 

 

今週からフランスは外出規制が緩和されつつあります。

移動範囲は自宅の1kmから100km半径に(現住所を証明するものを携帯)、外出時間の制限も取り払われました。

 

段階的に規制緩和は行われています。

例えばパリの公共交通機関も通常運行に段階移行中ですが、混雑する時間帯の6時30分から9時30分/16時から19時は、移動理由を証明する書類が必要です。

 

カフェやレストランの営業再開に関しては、5月末に改めて発表されるようです。それぞれのお店が工夫をしつつ、テイクアウトやデリバリーを開始しています(ミシュランの星付きレストランも!)。

 

カフェのテイクアウトの受け渡し口もうんと小さく。アルコールジェルもスタンバイ。

 

 

ソーシャルディスタンスのとり方もしっかり表記され、支払いもノータッチでカード決済が基本になっています。

 

受け渡されたあとのカフェや生ビールを手にした人たちが、カフェの周りにたまってわいわいと騒いでいるのは、またそれとは別のお話。

 

生活必需品=食料品、パン、薬。

それ以外のお店はぱっと見たところ、まだまだ閉まったままです。

 

その他では、リモートワークが進む中、生活必需品になっている「文房具」が開いています。文房具屋さんもまた需要が伸びているようで、お店の外には毎日のように入荷されたビジネス用品が積まれています。

短縮された営業時間にあわせて行動することも、店内に一人ずつ入ることも、最早習慣化してきました。例えば、この文房具屋さんは営業が火曜日から土曜日の9時から13時までになっています。

 

 

ここのところ街行く人のマスクの装着率も上がり、5月11日の外出禁止令の段階的解除に向けて、よりお互いを尊重する動きが高まっているかのように思えますが…一方で、この春の陽気に誘われて、パリ18区の広場に集まってダンスをする2-30人の老若男女が摘発された様子がツイッターでも拡散されていたりと、足並みは揃いません。

一日も早く日常に戻るためにはどうすれば良いのか、私達が「暇だなー」なんて家の中にいる間も、緊迫した状況で働いている方々の事を思うと、何をするべきなのか。

 

Restez chez vous=うちで過ごそう!