すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

主治医に「過去に肺の手術経験あり・感染したら高リスク」と診断された夫は、ワクチン接種の為の予約が可能になりました。

「1回目の摂取」で予約を試みると、製薬会社①と②から選択できるのですが、①社がサイト上では予約できない現状に対して、②社は予約がガラガラ。明日の朝イチでもOKですよ!状態です。どちらを選ぶかは、夫の場合は自由のようです。

一方、医療従事者でもなく高齢者でもなく、リスクの高い慢性疾患もない私のような一般人がワクチンをできるだけ早く受けるためには、 ”covidliat” へのオンライン登録という手段があります。

これは、もしワクチンが余ってしまい、接種施設でやむなく廃棄しなければならない状況に陥った時に、リストに登録された近隣住民に連絡がされるシステム。
限られたワクチンが、できるだけ無駄なく、多くの人に行き渡るように、考えられているようです。

フランスは他の欧州諸国に比べてワクチンの対応が遅れ、予断を許さない状況が続いています。
春うららかな中、ソーシャルディスタンスが充分に保たれる森の中で、束の間のノーマスクピクニックに興じるとします。

昼間に活動している分には、イマイチ、「外出制限」を肌で感じられないロックダウン中のパリです。

3月20日以降、生活必需品を扱う店以外は休業する事になっているのですが、発表直後から「何をか生活必需品」問題は一転二転。

美容室は?お花屋さんは?本屋さんはOK。大型スーパーの洋服コーナーは、赤ちゃんの衣料品のみ購入可能。浄水器のフィルターはNOで、復活祭用のウサギさんグッズは絶賛販売中。

政府発表のリスト外のものは、売るも売らないもお店の匙加減的なところもあるようです。

 

 

私達一般市民には曖昧に感じるライン引きがありますが、とりあえず、食料品とマスクは「生活必需品」。

ついこの間まで、普通の雑貨屋さんじゃなかったかな?というお店も、店頭にこれぞ生活必需品というものをワゴンに並べて絶賛営業中。

 

 

アルコールジェル、アルコールジェル、マスク、マスク、トイレットペーパーの山(生活必需品!)、その横は唐突に卵、大容量の玉ねぎ、クリスマスの売れ残りであろうチョコレートの大きな箱。チョコレートはフランス人の大切な大切な、生活必需品だそうで。

 

なぜか天気予報に雪マークが見られ、本当に時々雪がちらつくパリですが、その合間の日差しや青空は確実に4月のもの。
ソメイヨシノでお花見とはなかなかいきませんが、花木が華やかになってきました。

 

 

 

ぎっしり咲いた街路樹の白い花は、バラ科のマメナシ。桜を思わせる、よく目につくものはアーモンドの花。パリでも青空が濃くなると、ゴッホが南仏のサン・レミ・ド・プロヴァンスで描いた「花咲くアーモンドの木の枝」の様相を呈します。

プラタナスやマロニエも若葉が芽吹く頃ですが、見上げれば白い花が、パリにはそこここにあります。

パリの街路樹は、全てパリ市によってオープンデータ化されています。
住所から検索すると、あの日あの時に通った道の花の名前が分かるかもしれません。


Les arbres — Paris Data
https://opendata.paris.fr/explore/dataset/les-arbres/

シャンゼリゼにもほど近い、エッフェル塔を臨むセーヌ沿いの広場。ぐるりと見渡すと、ガソリンステーションのようなものが立っています。

 

 

目を引く水色のステーションは、ガソリンではなく水素のステーション。水素電気タクシーをはじめとする燃料電気車両は、ここで水素をチャージできるそうです。

 


CO2やホコリではなく水蒸気のみを排出し、ガソリン車に比べて音も静かということで、エネルギーのクリーン化は、環境問題に力を入れている現パリ市長の目指す都市計画のひとつ。その他パリ市は、街の緑化、路上駐車場の撤廃、大通りの車道を閉鎖し自転車道を充実させる…など、様々な政策を(市民のいろんな声があるにせよ)実現させています。

東京の次に予定されているパリオリンピックですが、美しい緑と渋滞しない車両、そして澄んだ空気で開催されることを、一市民として願っています。

 

そう言えば一年前の今頃は、長引くストライキとロックダウンの影響で、随分パリ市内も空気が澄んでいました。

現在フランスは、一応ロックダウン中ではあるのですが、10km圏内の移動は時間帯によって制限がなかったり、近くにある復活祭の週末は県外への移動が可能だったりと、移動に関しては随分ゆるりとしている印象です。去年は感じなかった空気の汚れと花粉も相まって、今とのことは目がしょぼしょぼと痒い、パリの春の到来です。

 

 

ある日の社員食堂。

各席には仕切りこそないですが、face to faceにならないよう席が配置されています。

 

 

「口や鼻、目を触らないで下さい」。

食堂では自ずとマスクを外すことになるので張り紙でアナウンスがされていますが、食事中のおしゃべりまでは気にかけていないようです。

食堂の入り口にはアルコールが設置され、更にその後も、経路を守って歩くように矢印で誘導されています。

 

 

 

 

これはロックダウン前日の19日金曜の様子で、この日以来、社員食堂は閉鎖されたままです。

 

さて、パリはふたたびのロックダウンから一週間が経ちました。

発表当初は「外出許可時間内は、証明書を携帯した上での外出を許可する」というもので、内相府のサイトにも、印刷用の書類が用意されていました。

 

その後二転三転し、「午後19時まで・自宅から10キロ圏内の散歩や運動であれば、外出時間の制限は無し、外出証明書へのサインも必要ではない」ということで落ち着いたようです。

前回・前々回のロックダウンとは大きく異なり、自由度が増しているパリ。そして季節はフランス人が大好きな、太陽いっぱいの春です。