すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

【フランス】パリの最新インテリア、インテリアアイテム、家具、インテリアコーディネートからパリの日常まで、現地特派員が様々な情報をお届けします♪

「いつ入荷するの?入荷したところで誰かが買い占めてしまうからないんでしょう?」

「だったら個数制限すればいいんじゃない」

「でも個数制限をしたところで、買い占めたい人がいたら家族総出で来られたりして…結局同じ事になるじゃない」

「レストランをしている人はたくさん欲しいんだから、結局そうするしかないんじゃないか」

「いや、買いたいのはレストランだろうが一般家庭だろうがみんな一緒だから…買えない分に困るのは、みんな一緒だよ」

 

からっぽの棚の前で、店員さんとお客さんが代わる代わる話をしています。会話の主題は、ここのところ棚に並ばない、食物油についてです。

菜種油やひまわり油などの大半を輸入に頼っているフランスで、その輸入はどこから…を想像すると自ずと答えが出てくるのですが、とにもかくにも4月のはじめ頃から、少なくともパリ近郊ではこれらの油を見かけなくなりました。普段通っているスーパーの棚も、長いことすっからかんです。

 

SNSでは、油が店頭に並んだ途端にパニックになっている人々の動画が出回ったりしていますが、去年のトイレットペーパーといい、今回の油といい、冷静な行動を心がけたいものです。

 

いよいよ、フランス大統領選挙がスタートします。

まず今週末に行われるのが、第一回目の投票。ここで過半数の票数を得た候補者がいた場合、第二回目の投票は行われず、大統領が決定します。
そうではない場合、上位二候補による決選投票が約2週間後に行われます。


どちらの選挙も国民の直接投票によって行われることとあり、フランス国民の関心の中心であることを感じます。
一大イベントである決選投票候補者の討論会の中継日時になると、一斉に街から人が消えてピザ屋さんのバイクしか走っていない…などの都市伝説が毎年ありつつ、投票権を持たない私達の郵便ポストに何かと話題のお騒がせ候補のコミュニケがポスティングされていたり、現大統領を揶揄するチラシが町中に貼ってあったり(唾を吐くならここ!的なことが書いてあります)…。

大統領の任期は5年。現大統領の再選濃厚と言われていますが、結果やいかに。

 

スーパーの外でボランティアの若者から受け取ったのは、ウクライナへの救援物資に関するお知らせでした。

物資を集める日時と場所、対象の品が書かれています。

 

例えば赤ちゃんのための紙おむつや粉ミルク、歯ブラシ、かみそりなど衛生を保つためのもの、ブランケットやシーツ類など。

食品は、生ものはだめですが、缶詰はOK。

 

 

店内に入ると、食料から日用品まで、対象の品物にはタグが付けられています。

「これがなかったら困るだろうな」と、個人個人が具体的に想像できる、支援のモチベーションを高める方法が工夫されているなと思います。私は女性用の生理用品を購入して、寄付しました。自分自身が使うものにこだわりがあるので、できるだけ様々な種類のものを買いました。非常時こそ、使いやすいぴったりなものが誰かの手に渡れば…と願いつつ。

しかし、このような活動が必要のない世の中になることが、一番の望みです。

バスチーユ広場の塔が見える、交通量が多い大通り。
このパリの中心地と住宅地を結ぶ大動脈の中程から、がっつりと車両通行止めになっています。

ここ数年、パリは市長のイニシアチブの元、自動車の規制が進んでいます。
許可されていた路上駐車のスペース、セーヌ川沿いの自転車専用レーン、パリ市庁舎やルーブル美術館の並ぶリヴォリ通り…それらは着々と一般車両の通行が禁止され、自転車専用レーンや歩行者通路に様変わり。近場まで、と思って頼んだタクシーもうっかりすると大回りをする羽目になります。


しかしこのご時世、大都会パリの混雑した公共機関の利用をなるべく避けたいという人には、徒歩や自転車での移動は、ポジティブな選択肢の一つかもしれません。
工事によって剥がされたアスファルトの下には、いにしえの石畳の姿。
かつてはバスや自動車がびゅんびゅんと走っていた通りに徒歩で降り立ち、深呼吸。なぜか一瞬タイムスリップをしたような不思議な気持ちになります。

 

 

 

cas contact(カ・コンタクト)。フランス語で「濃厚接触者」にあたる単語です。

もうここ2年は、何度も聞いたり口にしたりで流行語状態ですが、もし学校や職場で「カ・コンタクト」になってしまったら?政府から定められたルールに則って行動することになっています。

 

この「カ・コンタクト」ルールがなかなか複雑なのですが、私の場合でいうと、「カ・コンタクト」+「ワクチン3回接種済み」なので、「直ちにPCRもしくは抗原検査」+「陰性の場合は隔離の必要なし」+「2日目・4日目にキットで自己検査をすること」というプロトコルになります。

 

備えあれば憂いなし。いつ、家族がカ・コンタクトになっても困らないように、検査用のキットをスーパーで購入して、ストックしておくことにしました。

 

私が手に入れたものは一箱5回分入りで、1回分は約200円。学校から職場から送られてくる「カ・コンタクト」になった旨の証明書があれば、無料で手に入れる事もできます。

 

 

中に入っている鼻腔用スワブは、PCRや抗原検査で使われるものよりは随分短いですが、検査のたびに毎回鼻血を出しているので、自分で勇気を持ってグッと奥までこれを入れることができるのか…ビビりつつ、兎にも角にも、このキットを使わずに済むことを願っています。