今日の掛川は晴天で風も無く、暑いくらいの1日でした。
朝4時30分に妻の実家から出動です!
まずは、いつもの『掛川市遊家』の砂採場からです。
【 遊家の砂採場 全景 】
露頭に顔を出していた
【ムカシキリガイダマシ】
この後は、採集に失敗してバラバラです!
手抜きをして、瞬間接着剤を採集前に塗らなかったことが原因です。
反省! m(__)m
この産地では、5リットルバケツ3杯分の篩がけを済まして、早々に退却です。
次の化石産地は『掛川市下垂木 ( 通称 飛鳥の露頭 』です!
今日は、この産地について詳しく解説をするとともに産出した化石画像を楽しんで下さい。
(^-^)/
【飛鳥の露頭 全景】
『飛鳥の露頭』は、主に3層の化石層で構成されています。
手前の地面が最下層の化石密集層で、砂泥質
層状ノジュール ( 貝化石の石灰分が溶けて、泥や砂を硬く固結させています。 ) です。
大型の二枚貝『モミジツキヒ』『ヒナガイ』『パンダフミガイ』『ダイニチサトウガイ』や巻貝『シュウチキサゴ』『カケガワバイ』『ツメタガイの一種』『マクラガイの一種』が良く採集されます。
【飛鳥の露頭 下部化石密集層 】
固結度が高く、タガネとハンマーを使用しても思った通りには地層は剥がせません。
また、大型貝化石が多いことから、ある程度の大きさで岩塊を採集しないと貝化石が欠けた破片ばかりになってしまいます。
体力に自信がある人向きの化石産地ですね!(笑)
私は、毎度のことながら観察だけに留めております。
中層は、やや固結度の低い細砂層で、小型の貝化石や砕けた貝化石が疎らに含まれた化石層になっています。しかし、稀に『オオトリガイ』『カガミガイ』『ベンケイガイ』等の大型貝化石が産出します。貝化石の保存状態は、飛鳥の露頭の3層の中では一番良いかもしれません。
なお、昨年の夏から雑草が酷く、夏場は採集が困難な状態になっています。
【 飛鳥の露頭 中部化石含有層 全景 】
【飛鳥の露頭 中部化石含有層】
【オオトリガイ】
飛鳥の露頭の上部層は、一段上の広場にあり、岩質は青灰色のシルト層です。
貝化石は散在型で大型の巻貝『キヌガサガイ』が良く採集され、大型の二枚貝『オオスダレガイ』『フスマガイ』が合弁で産出するだけでなく『モミジツキヒ』も時々合弁で産出します。
下層部との大きな違いは、産出する貝化石が、現在は水深40m以下に生息をしている種類が多いことです。これは、当時の堆積環境が浅い海から深い海へと急速に変化をしていたことが判ります。
また、産出する貝化石は、高知県唐浜町の『化石採集場』とほぼ同一の貝化石が産出しますが、堆積した時代は、こちらの飛鳥の露頭の方が新しい ( 約200万年前 ) です。
なお、掛川市周辺で『スズキサルボウ』『トサツマベニ』『ヨコヤマツツガキ』が産出している露頭は、この産地しかありません。
【飛鳥の露頭 上部化石含有層】
【キヌガサガイの産出状態】
【ヌノメアカガイの一種】
初めて産出しました。(*^O^*)
素晴らしいことに合弁ではありますが…
半分しかありません。 (。´Д⊂)
流石に棄てられずに持ち帰りしました。
【トサツマベニガイの産出状態】
採集したら……
合弁でした! (^-^)/
他にも沢山の化石を採集しています。
珍しい貝化石も採集していますので、機会があれば公開します!
(@^^)/~~~
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