掛川周辺の化石【現地報告】 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

Yahoo!ブログの閉鎖に伴い、全ての記事を引っ越しました!

皆様、こんばんは。

もう少しで今年も終わりですね。

新型コロナの感染拡大の影響で、今年も化石採集活動は若干自粛気味の私でしたが、年末恒例の掛川巡検は自粛など一切ぜずに決行です!(笑)


朝六時に妻の実家(静岡市清水区)を出発。

本日は、何時もの逆廻りで化石産地を巡ることにしたので、一番目は『森町飯田』の化石産地です。



【森町飯田の露頭 近景】


露頭が崩れていないため、露頭下に落ちていた貝化石を少しだけ拾って撤収です。
拾った貝化石を掲載します。

【モシオガイの仲間】

久しぶりに採集しました!
現世の【モシオガイ】より肋が強いです。
化石種ですね。


【ベニグリ】

相変わらず、この産地は『ベニグリ』ばかりが目立ちます。現世種です。


二番目は『袋井市宇刈中村』の露頭です。

【袋井市宇刈中村の露頭 遠景】

この露頭は現在、上部が崩落する可能性があり、とても危険です!
さすがの私も化石採集を諦めました。


三番目の化石産地は『掛川市家代』の道路工事現場です。

【掛川市家代の露頭 遠景】

【掛川市家代の露頭 近景】


この産地は、今まで『化石が薄い産地だなぁ~』と思っていましたが、良く観察すると色々な種類が点々と地層に含まれていました!
掛川周辺の各化石産地が貝化石密集層ばかりだったので、そう言う印象が強かったのかも知れません。しかし、千葉県の屛風ヶ浦(飯岡層)に比べれば、はるかに多くの貝化石が含まれていました!

【リュウグウボタルの仲間】

良く大日層から採集できる種類より螺塔が細長く鋭いです。


【フクレギンエビス】

大きさは2センチ程度とやや小降りです。
殻頂が欠けてしまいました。
他にも多数の貝化石を採集しました。


採集しているときに『ガタンゴトン』と汽車が走る音が現場に聞こえてきました!

【天竜浜名湖鉄道の車輌】

なんとも長閑な化石産地ですね!


四番目は『掛川市下垂木(飛鳥)』の露頭です。

【掛川市下垂木(飛鳥)の露頭 遠景 】

藪が酷い!もう、限界かもしれません!
しかも、露頭の崩落が進んでおり、採集できる部分が極端に狭くなっていました!

露頭では、何も採集出来ず・・・(´θ`llll)

露頭に行くまでの草叢で見つけた貝化石ノジュールだけが成果でした。

【貝化石ノジュール その1】
大きな『スダレガイ』が含まれていますが、殻の一部はハゲています。


【貝化石ノジュール その2】
大きな『モミジツキヒ』が含まれていたようですが・・・・
殻は、割った勢いのまま、バラバラになってしまいハゲハゲです!
(´▽`)ノ

この産地でノジュールを叩きまくって、力尽きました。
この時点で午後1時半。

しかし、大晦日だったので、早上がりとしました。

余り良いハンマー納めとは云えませんでしたが、これも化石の神様の思し召しと思っています。
来年は良い成果に恵まれることを祈りつつ、本年のブログ掲載を閉めさせていただきます。
皆様、来年も宜しく御願いいたします。