​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所 -242ページ目

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。




「地球交響曲」監督初のエッセイ集。

初めてみつけた時に「向かい合えない」と感じたのは、
龍村監督御自身の母親との別れについて書かれていたから。



あとがきには「私は物書きの専門家ではない」と、謙遜の言葉もあるが、専門家には決して書けない文だなぁ、と思う。

例えば誰かが、監督に取材をして同じ話を書き上げたとしても、誰の興味も惹かないのではないかな。一人のヒトが、「地球交響曲」という映画を創るその過程で出会ういろんなもの、感じたこと、想ったことが綴られている。
映画の中に、また外で、一人のヒトを通して繋がっている、すべて。



・・・ひとつびっくりなのは、「第二番」にアイルトン・セナの出演が決まっていたという事実。
打ち合わせを終えてすぐ、彼は逝ってしまい実現することはなかったけど
・・・F1レーサーとガイアシンフォニーって、結びつかないよ。
アイルトン・セナ×龍村仁。
観たかったなぁ。どんな話をしたんだろ。



突然に逝ってしまう人って、きっと何かを教えてくれているんだよね。って
今は素直にそう思う。
遺された人達が気づくかどうか、は別にしても。



監督はこの人と決めながら出演に至らなかった方や
お会いしたいと思いながらなかなか叶わない方について

「まだ早いんだな」

と納得されている。
何事にも意味を見いだすのは人間だけだなんてよく言われるけど、いいじゃない。人間だけがそういうことできるのだというなら。



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ふと思い立って
表参道を通り越し明治神宮前で降りた。
お参りしよう、って。



お昼前のこんな時間では人通りも少ない。
賑やかな街の中にこんな静かな場所があるのも、なんだか信じられない。
踏みしめる砂利の音だけが響く。

ココは、ずっと以前に一度来たことがある。
いつだったか、誰と一緒だったか、もう覚えてはいないけど・・・



奥に進むにつれ、すれ違う人が増えてきた。
こんな時間にも参拝者がいるのかと、ちょっと意外。
皆さん心得ていらっしゃるようで、大きな門をくぐる度、それぞれ向きなおり一礼していく。
日本人っていいな、と思わずつぶやく。



普段、神社へなんてあまり行かないよな。
というかそんな暇すらなくしてた。

第五番では何度も神社が出てきたっけ。



砂利の音を聴きながら
少しずつ心まで静まり返っていくような気がしてくるから不思議だ。
その真ん中に、今朝抱えた心配事の種がくすぶってはいるけれど。



本殿到着。
近くにいた見知らぬお姉さんを真似てみる。
後でひいたおみくじには

「人知れず 思うこころのよしあしも
 照らし分くらむ 天地のかみ」

・・・心の中だけで思ったことでも、その善し悪しは神さまがちゃんと見ている。って。
ていうか、逆に「ちゃんと見ててよ!」なんて言いたい気分だ。
(すいません、乱暴で・苦笑)



戻り道は、行く道ですれ違った人達を真似て、一礼、した。
同潤会アパートの現場を横目にウィメンズプラザへ。



「第二番」はこれで何度目だろう。
去年の今日から始まって、GW、そして今日か。
もちろん、本日もハンカチ&ティッシュ持参。このシリーズはどれもそうなんだけどさ
映画として情報量が多すぎるんだよね。
(何を隠そう、初めて第三番を仙台で観た時、途中うたた寝しましたもん・笑)



もう、去年の中野ではない。
「音入れ」はなく、“初めて”観る時の緊張感もない。
ただ、淡々と追う
その分、言葉や景色がとても近しく感じられる。


 初女さんの作るおむすび。
 ジャック・マイヨールのハーモニカ。
 フランク・ドレイクの自作望遠鏡。
 ダライ・ラマ14世の人なつこい笑顔。


初女さんのように祈りたい。
ジャック・マイヨールのように感じたい。
フランク・ドレイクのように追いかけたい。
ダライ・ラマのように許し受け入れたい。



終演後、通りへ出ると
クリスマス色の街並みの向こうで
満ちゆく月がこっちを見てた。


(Tokyo Pros 『地球交響曲』上映会 featuring KNOB)


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会場入りした時にはもう殆ど満席。
2F最後列に空きをみつけ
立ち見せずに済んだとホッとしたら・・・
斜め前方に見覚えのあるお姿が・・・
か、監督だ!嬉し~
しかしお隣のブロンド御夫妻は一体どなたなのだろう・・・



サイトも拝見していたので
内心KNOBさんの精神状態を勝手に心配していたのだけど
余計なお世話だったみたいだ。
気持ちグチャグチャでは循環呼吸なんて無理なんだろうなぁ。

改めて、この場所でこの響きを感じることができることに感謝。



映写機が回り、スクリーンに映し出される第一番から第四番。
こうして、私も含め沢山の人がこの青い星を観てきたんだね。



 “あの”ではなく
 “この”だよ。
この青の中に誰もがいる。



一度訪れた広島を
今度は御夫妻で再訪するシュワイカート氏。

短いつかの間を惜しむかのように話し込む
ダライ・ラマ法王とラブロック氏。



しかしグドール女史と睦稔さんを見てたら
「いいな~アタシも手つないで明治神宮歩きてぇ」
なんて(笑)思った。
誰と?



・・・神社って場所がこれほど取り上げられるとも思わなかったな。
八百万の神は、異文化でも楽々受け入れちゃうってことかな。
日本って、そうだよね
結構抵抗なく受け入れちゃうよね色んなモノ。



短い昼休み
まだアタマと心ん中がたった今観たことを受けとめきれず消化しきれず外へ。



ココ、隣には国連大学がある。
ニュースで見た座り込み家族はドコ行ったんだろうとぼんやり思う。

ダライ・ラマの言葉
「誰かが死ぬと、たちまちニュースになる」



お腹なんか空いてないけど、講演&インタビュー中に腹が鳴っても困るなぁとマックへ。
この時期地元じゃありえないアイスカフェオレ
しかし暑いな(着るもの)失敗した。
これでホントに11月?



休憩後の講演は龍村監督の
「今日はビッグプレゼントがある」
のひと言で始まった。

そう、上映前にどなたなのだろうと思ったのは他でもない
さっきまでスクリーンに登場していたアーヴィン・ラズロー氏と奥様だったのだ。ちょうど来日中で、今日この時間だけ空いていたのだという。
なんてシンクロ。

拍手で迎えられる御夫妻。とっさに映画の中のオーガニックフードが頭に浮かび
「奥様、納豆はいけるのかしらん聞いてみたいわ」なんて思う。
違う。今日のインタビューは監督だってば。



しばし監督の通訳でラズロー氏のお話を聴き、そして講演、インタビューと続いた。
一番よく聞かれるという
「地球交響曲の出演者をどうやって決めているか」
との質問にいつも

 「直感です」

と答えているというその「直感」の話。



そう、そうだ
お話を聞きながら私も今こうして龍村仁という人の存在を近しく感じている
好きになり、信用するからもっと話を聞きたくなるし
そこから拡がり出す。
(たぶん、この後赤い蛇は監督の著書なんか探し始めるよきっと)



・・・「直感」は、「直観」でもあるのかしらん。



監督は「話長くなって悪いんだけど」と言いながらお話する。
御自身の言わんとするところがちゃんと伝わるように言い直したりしながら進む。
聞いていると、まるで映画の構成を見ているかのような妙な気分になってくる。



もっと聴きたい、と思うほどに視界の隅に映る時計は倍速で進み、もう終演時間も過ぎてた。
最後に監督は「こんなこと滅多にない」と奥様と愛娘を中央へ招き入れた。
大拍手の客席。
それに応えるかのように小さな彼女も手をたたき、場内はどっと湧いた。



母の腕から降りて、歩く。
父は彼女を抱き上げる。



拍手は鳴りやまなかった。
ステージも客席も消えていた。
名前すら知らないのに、まるでその場にいるヒト皆がお互いを祝福しあっているかのような
不思議な光景に見えた。


(Tokyo Pros 『地球交響曲』上映会 featuring KNOB)


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御命日のせいなのか、ほぼ満席。



 「故星野道夫に捧ぐ」
・・・初めて観た時から、
何度この言葉に
この想いに出会って来たのだろう。




彼と出会った一人一人の言動の総てが
この想いに繋がっているように見える。
映画の中だけじゃなく、ね。



皆がそれぞれのやり方で彼の死を受け止めていて。
それこそ彼の言うとおり
 「ひとつの正しい答えなど初めからないのだ」
と。


「親友の山での遭難を通して、人間の一生がいかに短いものなのか、そしてある日突然断ち切られるものなのかをぼくは感じとった。私たちは、カレンダーや時計の針で刻まれた時間に生きているのではなく、もっと漠然として、脆い、それぞれの生命の時間を生きていることを教えてくれた。」 (「旅をする木」)



TokyoPros.の青木さんは声を詰まらせつつ
御自身が身近に感じた死の話をしてくれた。
『死を意識してこそ生が輝く』



私に残された持ち時間・・・








今日も、倍音の響きと、丸い青。



第三番から始まった「地球交響曲」へのシンクロは
第二番、第四番と続き、今夏公開の第五番を除けば
今回の第一番が最後。

最後にして
このシリーズの始まりを観るわけだ。



“始まり”らしいシーンが沢山。
そして、ココに来る度毎回観てきた、宇宙から見た地球の姿。
IKBみたいな青だな。
Kleinは、月面着陸など見ていない筈だけど(だよね?)
きっとこんなだって、知っていたんじゃないかしら。



上映前にはペオ・エクベリさんの講演があった。

象と日本の話
マウンテンゴリラと携帯の話
水の話。

そして環境問題は決して難しいことではなく、今自分の目の前としっかり繋がっていて、誰にでも行動を起こせるということ。

・・・今私に出来るのはレジ袋を断ること
ペットボトルや使い捨てのものを選ばないこと・・・
あっ携帯の機種変を見送ること!

(携帯に欠かせない部品の原材料が、マウンテンゴリラの生息地でしか採れないんだって。
生きるに直接関係しない建物を建てる為に行き場のない住民に立ち退け、って言ってるのと
同じだよね)



 『愛の反対は無関心』

とは別の場所で出会った言葉だが、
無関心と同じくらい“知らない”ということが罪になること、あるんだね。

象牙にはっきり「NO!」を表明していない国は日本だけだそうだ。
その為に、

日本なら売れる=象を殺す=密猟者は即死刑・・・
象と人間のどちらの命も奪っている・・・



この映画に出てくるエレナという象は
いまどき人間でもこんないじらしい奴いないよ、というくらい素敵な彼女で
密猟者に親を殺されたというのに
人間の手で保護され、育てられて野生へ帰った後に
自分と同じく親を殺され孤児となった子象の面倒をみちゃうのだ。



当時、孤児となった幼いエレナを育て、今も親交を持つダフニー・シェルドリックの言葉。
『エレナは全てを知っている。それでもなお人間を愛している』



どうよ。
こんなに愛されちゃって人間、どうしたらええねん。



(Tokyo Pros 『地球交響曲』上映会 featuring KNOB)


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