Winback 13 | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。

メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。

最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」

前回のお話はこちら ⇒ 「Winback 12」

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「ほんとだ。 同じ場所だね。」

 

並べて映し出された『春の詩』と『秋の詩』の画像を相葉が覗き込む。

背景の山、湖畔の形、周りの大きな木々など、ほぼ同じ形状だ。

女性がもたれている木の枝振りから見て『春の詩』の方が時系列的に後なのが見て取れる。

 

「でもさ、松尾香織はどうして絵を返してくれないんだろうね。

 お姉さんなのに。」

 

「詩織さんが家を出た頃には彼女たちの母親はすでに亡くなっていて、
 気難しい父親を残して自分だけ自由になった姉を快く思っていなかったようですね。」

 

「松尾画伯が有名になったことで価値の上がった絵を手放したくなくなったのかもな。

 いかにも欲深そうな感じだったし。」

 

「服もブランド物だしアクセサリーもじゃらじゃら付けてたよ。

 そうとうな浪費家なんじゃないの?」

 

松尾画伯の絵はすべて香織夫婦が経営する美術商で取り扱っている。

松尾記念館という美術館も運営しており、かなり羽振りはよさそうだ。

政財界とのつながりも強いらしい。

 

「香織は『春の詩』は自分がモデルだって言ってたぞ。

 だから思い入れがあってオークションには出さないって。」

 

「それも絵を返さない理由の一つにしてるのかも。」

 

「香織が描かれている絵ってないの?」

 

「いえ。調べてみたら、『夏の香』と『冬の香』という二部作がありました。

 どちらも香織をモデルにしていると思われます。」

 

「あ~、詩と香って、詩織と香織って意味なんだ。」

 

「松尾画伯は姉妹二人とも同じように愛していたんだろうな。」

 

「じゃあ尚更いいじゃない。『春の詩』を返してあげたって。」

 

「まあ色々と複雑なんじゃないのか。」

 

 

 

「それで・・・」

二宮が大野に向き直ると

「『春の詩』は本物だと思いますか?」

 

真剣なまなざしで尋ねる。

大野が事前に絵を見に行ったもう一つの目的は、絵が本物かどうかを見極めること。

香織はかなり用心深い性格で、警備態勢に不満のあったイベントに模造品を展示したとして
非難を受けたことがあるのだ。

オークションにかける物は当然本物だろうが、かけないとなるともしかしてということもある。

 

「ああ、あの独特のタッチは松尾画伯の物で間違いないと思う。

 キャンパスの状態から見ても30年ほど前の作品だというのも合っている。」

 

「ほ~、とりあえずはよかったな。」

 

「で、ごまかせそうですか?」

 

「ん~、やっぱり色合いが微妙だな。

 専門家に見られたらすぐにバレちまうと思うぞ。」

 

「え~、大ちゃんの絵でも?」

 

「俺は贋作の専門家じゃねぇよ。」

 

大野が吐き捨てるように言う。

 

「それはほんとにすみませんって。

 でもこれしか方法がないんです。」

 

二宮が顔の前で手を合わせ拝むような仕草をする。

 

「わかってるよ。」

 

二宮が大野に依頼したのは『春の詩』の贋作を作ること。

逃げ場のない船の上で盗難が発覚すれば、盗品を隠すのも自分たちが脱出するのも困難になる。

本物を贋作とすり替え、船を降りるまでは盗難自体に気づかれないようにしようという
作戦なのだ。

 

≪つづく≫

 

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「ブラックペアン2」、天城は渡海とはキャラが違うんですね。よくしゃべるしよく笑う。

でも悪魔なところは一緒。というか二人には何か繋がりがありそう?もしかして双子?

ニノさんが一瞬黒髪に戻ったのは渡海の撮影があったのかななんて。深読みしすぎ?(笑)

「僕は悪魔だよ。神に愛されたね。」が痺れた~。

 

それにしても世良が頼もしくなった。高階先生も前より貫禄ついたしね。

ちょっと親戚のおばちゃん的な目線で観てました(笑)。

私的には猫ちゃんが登場してくれたのがすごく嬉しい。「邪魔」はこっちが継承?

 

「よにの」のプレゼントがすごかった。 あの筋肉、まったく違和感ないんですけど(笑)。

むか~し、あのくらいの時ってありましたよね。ほんとにピッタリ。

あのままでプロテインのCMやって欲しいくらい(笑)。

Itが本になるんですね。すぐに出るんだと早とちりして探したら発売は11月だった(笑)。

 

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