ニノさんのお誕生日企画の短編です。
本編を読んでなくても全く問題ありませんが、よろしければこちらからどうぞ。
最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」
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「てめぇ、開き直ってんじゃねぇぞ!」
殺気だった男達に取り囲まれる。
「どうすんだ? 指詰めるか?」
「臓器売った方が金になるぜ。」
「それともコンクリの重しつけて海水浴でもするかぁ?」
「・・・。」
矢継ぎ早にかけられる脅しの文句にも無反応だ。
肝が据わっているというわけではなく、全てを諦めているような
自分の命にさえ感心がないような無気力な表情。
「いや、待て。 このツラ見ろよ。」
合力が二宮の顎を掴んで顔を近づけると、
「あっさり殺るのはもったいねぇや。へへっ。」
下卑た笑い声を上げる。
「お~、確かにな。
その手の好事家ならいくらでも出しそうだ。」
「薬漬けにして売るか?」
「そいつぁいい。」
「・・・えっ?」
思いがけぬ話の流れに、二宮の瞳にはじめて怯えの色が浮かぶ。
「薬なんか使わなくても、嫌がるのを無理矢理ってのが好きなヤツもいるぜ。」
「そういえばオジキもガキをヒーヒー泣かせるのが趣味だったな。」
「へへへっ。」
「や・・だ。」
慌てて立ち上がろうとするが、
「おいおい、今更なんだよ。」
「大人しくしなっ!」
男達に肩を押さえられ、盆ござの上に引き倒される。
「くっ!」
暴れたせいでTシャツがめくり上がり、細い腰が露わになる。
「ほぉ・・こいつはまた・・・。」
「いい眺めだな。」
白く滑らかな肌に男達の視線は釘付けだ。
「俺がまず味見をしてやるか。」
ピシッ!
一人が舌なめずりをしながら二宮の尻を叩く。
「奥に連れて行け。」
「へい。」
「やだっ! 離せっ!」
どんなにもがいても、屈強な男二人に押さえつけられた体はびくともしない。
「おいおい、壊すなよ。」
「そうだぞ。お前、この前も使い物にならなくしただろ。」
「へへっ、どうにも加減ができなくてよ。」
「ほら、こっちだ。」
両側からヒョイッと抱え上げられ、宙に浮いた足をジタバタとさせながら運ばれてゆく。
と、
「あの~、お取込み中すみません。」
静かな声がかかる。
「ん?」
「なんだ?」
声のした方にと男達の視線が集まる。
胴元達の背後の部屋の隅、壁にもたれた櫻井が遠慮がちに片手を上げていた。
≪つづく≫
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だめだ。また長くなってきた(笑)。上下のつもりだったのに~。
ニノさんのお誕生日動画、メンバーそれぞれとの繋がりが見えて嬉しかったな。
翔さんの「ネタバレ中」っていうのは何を言ったの?(笑)
確かにTBSの番宣とかで一緒になりそうですよね。ドラマもだけどそれも楽しみ。