雨の訪問者 11 | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。


注意メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話となっております。
   BL的描写が含まれている場面があります。

   苦手な方は入らないでください。



最初のお話はこちら

   ⇒ 「雨の訪問者 1」


前回のお話はこちら
   ⇒ 「雨の訪問者 10」





「うそだ! 30過ぎてんの!?」

「絶対、見えない。」

「なあ。 俺とあんま変わんないじゃん。」

相葉君と顔を見合わせる。

三人で鍋を囲みながら酒を飲んで、だいぶ打ち解けた感じになってきた。



「20代前半だと思ってたよ。」

「はあ。 まあよく言われます。」

「で、何やってる人なの?

 サラリーマンって感じじゃないよね?」

「ええ。 主に作曲を。」

「えぇ!? 作曲?」

「って言っても、ゲームのBGMとかを作ってるんです。」

「テレビゲームとかのってこと?」

「ええ。 元々ゲームが好きだったんですが、ギターとか音楽もやってて

趣味が高じてって感じですかね。」

「へ~。 今まで作った曲で俺達でも知ってそうなのってある?」

「ええ。 それとかそうですよ。」

二宮が指さしたのは、まだ整理途中で
キャビネの前に山積みにしてあったテレビゲームの一つだった。

シリーズものになってる人気のRPGだ。



「え~、これ?

 超人気シリーズじゃん。」

「すごい。」

「そうだ、相葉君、ゲームとかやってなかったの?」

「え? どうだろ。」

「ちょっと見てみたら? なんか思い出すかもよ。」




早速、立ち上げてみる。

このゲームをやるのは、俺自身もすごく久しぶりだ。

新しいゲームをスタートさせ、三人でそれぞれキャラを決める。

「ニノ? それ、ニックネーム?」

「あ、ええ。 普段もそう呼ばれることが多いので。」

「そっか。 俺はそのままでいいや。 ショウっと。

 相葉君は?」

「えっと・・・。」

「マサキにしとけば? だんだん馴染んでくるかもよ。」

「あ、じゃあ。それで。」





少しゲームが進むと、過去の回想シーンで切ない音楽が流れてくる。

「あ・・、この音楽、聞き覚えがあるかも。」

相葉君が目を閉じてじっと聞き入る。

やっぱり音楽とかの方が覚えてるんだな。

「うん。 俺もこのシーンの曲、好きだな。」

「ほんとですか? それは俺も自信作なんですよ。」

ニノが嬉しそうに言う。







「翔さん、そこは炎系の攻撃でしょう。

 相手の特性に合わせてどーすんですか。」

「え~~~? 俺のせいか?

 だいたいマサキが先に回復させとかなかったからいけないんだろ?」

「ええっ!? オレ?

 だって普通はそれだけ体力あったらいけるでしょう。」


食って飲んで、久しぶりのゲームに大いに盛り上がった。



ニノはさすがに攻略法だけじゃなくて、隠れアイテムとかにも詳しく、

効率的にゲームを進めていく。

「え? そんなもん、あったの?」

「うそだ~! それはずるいだろ。」

「気付かない方が間抜けなんです。」

可愛い顔に似合わず、わりと辛らつだ。



「いや~、だってさ、そんな所、普通は入らないから。」

「さっき、鍛冶屋のお爺さんが呟いてたじゃないですか。」

「・・・そうだったか?」

「さあ・・・。」

「って、どっちにしろ、その武器、ずっこいよ。

 俺なんてそれ買うために金貯めるの、すっげぇ大変だったんだからな。」


なんて大騒ぎしながら楽しんだ。

なんだか学生時代にもどったみたいだった。

騒いで喉も乾いて飲みすぎたのか、俺はすっかり酔っぱらって、

そのままソファに横になってしまった。

「ちょっと、そのまま寝ないでくださいね。

 俺はベッドまで運べませんよ。」

ニノに揺り起こされて渋々ベッドまで歩く。

「目覚まし、かけなくて大丈夫ですか?」

「ん~?」

促されて目覚ましをセットし、ベッドに倒れ込んだ。




あ・・、マサキ、大丈夫かな?

ぼんやりと思ったが、ニノがいるし、心配ないか。

なんか安心してそのまま眠ってしまった。


                         ≪つづく≫


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ビールのCM、どのバージョンもいいですね。

一人だけ正解で、「だめだよみんな、ねぇ。」って嬉しそうにリーダーに自慢するニノさん。

香りを嗅ぐのにグラスを回して「いや、向き関係ねぇから。」って潤君に突っ込まれる相葉さん。

猫を抱えて「にゃ!」っておどける翔さん。

ビンから直接匂いを嗅ごうとする相葉さんも可愛かった。


一人でビールをおいしそうに飲んでる大野さんを、翔さんとニノさんがじぃっと見つめちゃって。

それにしても大野さんの服、ちょっと上下の組み合わせが悪いよね。

下がチェックで上が柄物ってねぇ。

途中で答えをグイッと曲げる相葉さんに「きったねぇわ緑!」って突っ込みを入れるニノさん。

その時もだけど相葉さん、すごく笑ってて最後、寝転がってましたね。

潤くんの「も一回やりてぇ。」に、一人、「ねるぅ~」って可愛く言う翔さん。

グラスの匂いを嗅ぎながら翔さんが優しい視線を送ってる先は、相葉さんかな。

もうほんとに、ずうっと見ていたい。