ご覧頂きありがとうございます。


個人的興味と観察のため、餌用のマウス・ラットを繁殖しています。






あくまでも興味の対象であり、餌用として繁殖しているので、病気の治療や診療行為などは行っていません。


最低限の病気の予防や、弱っている個体の隔離などで回復するようには努めていますが、それで回復しない場合は観察のみを続けています。


そして個人的には、これが生存競争を生き残る強い個体の育成に繋がっていると感じています。

【決して医療を否定するということではありません。】


当方で繁殖しているマウス達は、栄養のバランスが良い餌と新鮮な水で飼育し、清潔な環境で育てています。


それでも一定数、様々な理由により死亡してしまいます。


ほとんどは病気です。


一時期、筋ジストロフィーで若い個体が次々と死亡していきましたが、この病気が出やすい遺伝子のマウスが出現したようで、全く違う遺伝子を持った個体と掛け合わせることで解消しています。


似たような遺伝子を持った個体ばかり掛け合わせ続けると、そういった異常が起こるようです。


それは血縁もありますが、血縁関係がなくても、相性の悪い組み合わせで起こりやすいことがあります。


しかしこれも一概には言えません。


病気のことはよく判っていないことも多いのですが、今のところは私のやり方で問題なく繁殖しており、人為的な不注意で起こる事故は最低限にとどまっている状態です。


万が一脱走しても変なものを拾い食いしないよう、殺虫剤などは一切置いていません。


飼育ケースやケージから出てしまった子でも、安心して戻して管理できます。


常に餌の残量を気にしているので、餌切れ、水切れも極力起こさないよう注意しています。


水を制限すると個体の成長は止まってしまいます。大きく育てたいなら水をたっぷり与えることが必須条件です。


そして、成長するための栄養が必要な時期は乳製品やカルシウム、タンパク質を多めに取り入れるよう管理しています。


妊娠マウス・育児中の母親・離乳期のベビーなどです。


栄養が必要な時期に与えるだけで、体つきは大きく違ってきます。


ペットショップで購入した餌用マウスは、アダルトで平均18g~20g前後が多いようですが、当方のように一般家庭で繁殖させたマウスは30g~40gまで大きくなります。


同じ種類の「ハツカネズミ」です。


ラットも大体同じことが言えるようですが、こちらについては個体差がかなり大きいため、一概には言えません。


どちらにも共通して言えることですが、繁殖を成長途中で行うと、体が小さいまま大人になってしまいます。


マウスは生後3ヶ月~4ヶ月頃まで成長しますが、♂も♀もそれより早い段階で性成熟してしまうため、適齢期までは♂と♀をしっかり分けて管理するのが理想です。


この性別を分ける管理をしないで野放図に繁殖させていくと、段々小さく、弱くなってしまいます。


当方では成熟した♂は妊娠マウスから離し、子供達が離乳しても成長が完了するまでは別々にしています。


母親の負担を減らすため、複数の♀で育児を行い、多少体が小さい子供を間引くようにしています。


人間と同じで、未熟児などは育ちにくいからです。


基本的にはこんな感じで日々の管理を行っています。


♂も繁殖で体力を消耗するので、♀と分けることで大きくなってはくれますが、♂同士をまとめて管理することについても問題が起こってきます。


これについては次回にまとめていきたいと思います。


↓以下、過去記事もご参考になれば幸いです。



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