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がんと闘いながら子育てしている、お母さんたちへの応援ブログ

「残念ながら進行がんです」と宣告されてから、十数年。
その時、私は39歳、子どもたちは9歳と6歳でした。
これまでの日々をブログに・・・



誕生日を迎えて、1つ年をとりました。



私、39歳でがんになってから、ずっと死の恐怖を感じてきました。

自分は死んでしまうのか、死ぬとどうなるのか、死ぬまでに苦しむのか、痛いのか・・・

そんな死の恐怖は常に私のそばにありました。



ところが、50歳を越え、子どもたちの手が離れたころから、死の恐怖とは別の、老いの恐怖を漠然と感じるようになってきたのです。



老いの恐怖とは、ズバリ病気とお金です。


健康面では、50歳を過ぎると、がんとは別の病気があらわれてきます。

高血圧、糖尿病、心臓や脳の病気などです。

健康診断で、いろいろな項目がひっかかるようになってきました。

実際、私は現在高血圧で毎日薬を飲んでいます。

物忘れもひどくなり、認知症ではと心配になることもあります。

もはや、私の敵はがんだけではなくなってきました。



金銭面での老いの恐怖は、老後は、年金だけではとても暮らしていけないということです。

ただでさえ、私はがん闘病で普通の人よりお金を使ってしまいました。 

その上、こんなに長く生きるとは全く思っていなかったので、子どもたちとの思い出作りにいろいろ出かけたり、旅行したり、私が死んだあと子どもたちが困らないように、大きめのサイズの子どもたちの洋服を買いだめしたりと、結構お金を使ってきました。

長く生きられるかどうかなんてわからないのに、今我慢して将来の為にお金を貯めてもしかたがないと思っていました。 もちろん出来る範囲で貯金はしてきましたけれど、子どもたちの教育費に思ったよりお金がかかり、老後が心細い状態になってきてしまいました。 




そのうえ、私がいつも老人ホームで見ていることも、私の老いの恐怖に拍車をかけます。

私の母は、現在老人ホームに入居しています。  

こんな言い方失礼だとは思いますが、老人ホームに入所しているお年寄りが幸せそうにはみえないのです。 みんな健康ではありません。 体が不自由だったり、認知症だったり、一人では生活できない、自分で自分のことができない方ばかりです。

何をするにも人の手が必要な方が多いです。

私の母は、80代ですが、半身不随で、食事は何とか一人で食べられますが、歩けない、トイレに一人で行けない、着替えもできないという状態です。 認知症でもあります。 母も本当につらいと思います。 

老人ホームに行くと、いくら長生きできても、こんな風には長生きしたくないなといつも思ってしまうのです。



老人ホームに入るのにもお金が必要です。  今は、家族だけで親の介護をするのは、難しい時代です。

子どもも働かなければならなかったり、子どものほうが病気だったり、なかなか家族で介護するのはたいへんです。

だから、老人ホームに入る方が増えていると思うのですが、安いと言われている特別養護老人ホームでも、月々10万円ぐらい、有料の老人ホームに至っては月々20万から50万円くらいかかります。

老後もお金次第ということですね。



健康に、裕福に老いるのが、一番だとは思いますが、なかなかそうなるのは難しいと思います。

若い時にがんになった私は、死の恐怖とともに生きてきました。

若い時は、老いの恐怖なんて考えたこともありませんでしたが、50代も半ばを過ぎると、いやおうなしに

身につまされるようになってきました。 

年をとっってきたせいか、最近死の恐怖は少し薄れつつありますが、老いの恐怖を強く感じるようになってきました。

母のようにはなりたくありません。



人生っていろいろ不公平ですね。

最期まで健康な人、 裕福な人、その反対の人・・・。

生きるのって本当にたいへんです。 


「若い時がんになったけれど、がんを克服した後は、元気で長生き」 できるといいですよね。








もうすぐ私の誕生日です。

またひとつ年をとります。


がんになってから、長いこと私は誕生日が来るのが待ち遠しくて、年をとることが嬉しくてたまりませんでした。 なぜなら、私が年をとるということは、それだけ子どもが大きくなるということだったからです。

年をとるのが少しも嫌ではありませんでした。



でも、子どもが成人し、手を離れつつある最近は、また年をとるのが嫌になってきました。

最近少し余裕ができて、改めて自分を見ると、あちこちにできてきたシミやしわ、白髪、進む老眼、体力の低下、物忘れ、がんとは関係なく検診でひっかかる色々な数値、メタボ・・・。 

50代も半ばをすぎて、年をとったな~と痛感する毎日です。




がんになってからの、この十数年、子どもたちが大きくなるまでは、と無我夢中でがんばってきました。

自分のことなんてそんなに気にしませんでした。

シミもしわも白髪も長く生きられている証拠、くらいに思っていました。

ありがたいことに、子どもたちが大人になるのをこの目で見ることができましたが、気づくと自分の体は、

しっかり年をとっていました。



人間って勝手なものですね。

最近は、こんなに長く生きられるなんてわかっていたら、もうちょっと肌の手入れとかしておけばよかったかしらなどと鏡を見ながら思ったりしています。(笑)  (実際、してもそんなに変わらなかったかもしれませんが・・・)




本当に、そんなことなど気にしないほど、一生懸命生きてきました。

1日でも長く生きることが私の仕事、くらいに思っていました。

必死で生きてきた十数年でした。

私のがんは5年再発しなくても、治ったとは言い切れないがんでした。

8年たっても、10年たっても、再発する人はすると言われていました。

だから、私は、いつになっても「がんはもう治った」と安心することができませんでした。

頭のどこかに再発・転移の文字が、いつもありました。




でも、子どもたちも成人したのですから、これからは、もう少し自分の為に生きたいと思います。

もうそろそろそうしても、許されるはず。

母としての私の役目は、もう終わりに近づいています。

子どもたちは、一人は働き、もう一人はまだ学生ですが、自分の道を歩いています。

あとは、子どもたちに、自分たちの力で生きていってもらいましょう。

もちろん、手助けはしたいと思っていますが。





39歳でがんになった時は、50代後半の自分なんて想像もできませんでした。

私の人生も、とっくに折り返しをすぎました。

なんか、がんと必死に戦っている間に、いつの間にか十数年が経ってしまったという感じです。

がんにならなかったら、どういう十数年だったか・・・。





よくも悪くもこれが私の人生です。

がんは私を苦しめましたけれど、私の人生は、がんを抜きには語れません。

がんがあっての、今の私です。

自分で自分に「よくがんばってきたね。」と言ってあげようと思います。

最近、誕生日を前に、こんなことを考えています。





もうすぐ9月11日がやってきますね。

2000年9月11日にアメリカで同時多発テロがありました。

その時私は闘病中でした。



テレビの画面で見た映像は、まるで映画のようで、現実とは思えませんでした。

その時私は、(本当はこんなこと思ってはいけないんでしょうけれど)テレビの画面を見ながら、

「私も39歳でがんになり、本当に運が悪いと思っていたけれど、私より運の悪い人がいるんだな」と思っていました。

私も精神的に本当に病んでいたのですね。




人間は、誰でも、いつか必ず、いろいろな原因で死にます。

病気、事故、自然災害、自殺そして戦争やテロ・・・。

今の日本では、戦争やテロは考えにくいですが、それでも海外で戦争やテロに巻き込まれる場合もあります。 (恐ろしいことですが、最近の安倍首相の政策では、日本も戦争に巻き込まれる可能性もでてきました。)



日本は自然災害も多い国ですよね。

地震、津波、台風、火山の爆発、最近は異常気象による大雨など、本当に嫌になるくらい自然災害が多いです。 日本ではそういう自然災害の犠牲になる方もたくさんいらっしゃる・・・私たち日本人は本当に厳しい国土に生きています。

東日本大震災は衝撃でしたね。

私が住んでいるところも震度5強を経験しました。 本当に恐ろしかったです。

木曽の御嶽山の噴火も衝撃的でした。




関東地方はいつか必ず大震災が起きると言われているし、東海地震、東南海地震が起きるとも言われています。 火山の噴火もふえているし、日本はこれからどうなっていくのでしょうか。 

考えると本当に恐ろしいですよね。




本当は、今日は元気でも、明日も元気でいられるかなんて、誰にもわからないのに、私たちはそれを

忘れてしまっています。

みんな明日も普通に来ると思っている。 けれども、テロや恐ろしい自然災害を目の当たりにすると

命の大切さや、明日が来るのは当たり前ではないことを思い知るのです。



同じように、がんになると、健康のありがたさ、普通に暮らせることのありがたさ、命の大切さを思い知ります。 明日が来るのが当たり前ではない、 未来があるのは当たり前ではないと思い知るのです。




明日がどうなるかなんて、誰にもわかりません。

あなただけが運が悪いわけではありません。

みんな明日がどうなるかなんてわからないのです。

今がんで苦しんでいる皆さん、明日がどうなるかなんて誰にもわからないのですから、

今日を大事に生きましょう。 

1日1日の積み重ねが、1か月になり、1年になり、10年になるのですから・・・。