もうすぐ私の誕生日です。
またひとつ年をとります。
がんになってから、長いこと私は誕生日が来るのが待ち遠しくて、年をとることが嬉しくてたまりませんでした。 なぜなら、私が年をとるということは、それだけ子どもが大きくなるということだったからです。
年をとるのが少しも嫌ではありませんでした。
でも、子どもが成人し、手を離れつつある最近は、また年をとるのが嫌になってきました。
最近少し余裕ができて、改めて自分を見ると、あちこちにできてきたシミやしわ、白髪、進む老眼、体力の低下、物忘れ、がんとは関係なく検診でひっかかる色々な数値、メタボ・・・。
50代も半ばをすぎて、年をとったな~と痛感する毎日です。
がんになってからの、この十数年、子どもたちが大きくなるまでは、と無我夢中でがんばってきました。
自分のことなんてそんなに気にしませんでした。
シミもしわも白髪も長く生きられている証拠、くらいに思っていました。
ありがたいことに、子どもたちが大人になるのをこの目で見ることができましたが、気づくと自分の体は、
しっかり年をとっていました。
人間って勝手なものですね。
最近は、こんなに長く生きられるなんてわかっていたら、もうちょっと肌の手入れとかしておけばよかったかしらなどと鏡を見ながら思ったりしています。(笑) (実際、してもそんなに変わらなかったかもしれませんが・・・)
本当に、そんなことなど気にしないほど、一生懸命生きてきました。
1日でも長く生きることが私の仕事、くらいに思っていました。
必死で生きてきた十数年でした。
私のがんは5年再発しなくても、治ったとは言い切れないがんでした。
8年たっても、10年たっても、再発する人はすると言われていました。
だから、私は、いつになっても「がんはもう治った」と安心することができませんでした。
頭のどこかに再発・転移の文字が、いつもありました。
でも、子どもたちも成人したのですから、これからは、もう少し自分の為に生きたいと思います。
もうそろそろそうしても、許されるはず。
母としての私の役目は、もう終わりに近づいています。
子どもたちは、一人は働き、もう一人はまだ学生ですが、自分の道を歩いています。
あとは、子どもたちに、自分たちの力で生きていってもらいましょう。
もちろん、手助けはしたいと思っていますが。
39歳でがんになった時は、50代後半の自分なんて想像もできませんでした。
私の人生も、とっくに折り返しをすぎました。
なんか、がんと必死に戦っている間に、いつの間にか十数年が経ってしまったという感じです。
がんにならなかったら、どういう十数年だったか・・・。
よくも悪くもこれが私の人生です。
がんは私を苦しめましたけれど、私の人生は、がんを抜きには語れません。
がんがあっての、今の私です。
自分で自分に「よくがんばってきたね。」と言ってあげようと思います。
最近、誕生日を前に、こんなことを考えています。