並行して移植の準備をはじめます
これは、「スピードポッター」という器具です。1度に135個の土詰めができます。
毎年作る苗は約2000ポット、これを一つ一つやっていたらきりがありません。
操作は簡単、格子の中にポットを入れて、天盤をかぶせ土を入れるだけ。
これを数回に分けて、順次行います。一時にやってしまうと、草が生えたりします。養分も流れたり出したりしますしね。
用土は昨年から買っています。小袋で買っていたらすごい金額になってしまったので、今回は大袋で購入しました。近くの生産者さんが使っているものと同じものです。
一昨年までは、父の協力を得て作っていました。
ところが、土を買って、堆肥を買って、混ぜて、調整してと、とても手間がかかるので、時間と労力を考えたら買った方がましとの結論になりました。
この袋の中に用土が入っています。2000ポット分は裕にあります。
金額は1万円ちょっと。ほんと安いですよ。プロの生産者の方が使っているので安心ですもの。
実は、この作業にアルバイトを雇っています。と、言っても娘と息子なんですけど。
なんとこの2人、保育園の年長さんからもう6年近くやっているベテラン(?)なんです。
今回、ブログの写真に出演を依頼したところ、2とも口を揃えて言うこと、言うこと・・・
「個人情報保護、写したら許さん!手足も写すなっ!ああ、恥ずかしっ!」
「手や足だけで誰だか分かるかっ!あほかっ!」
「出るんやったら、お前出ろ!」
「誰に向かってお前って言うとるんじゃ!おっさんの写真じゃ、面白くねーから、頼んどるんじゃねーか!」
なんとか、交渉成立。で、こんな写真になりました。。
2人もこんな年頃になりました。いつまで手伝ってくれるやら…・。
家族の協力を得て今日まで来ています。家族に感謝!!
で、パンジー、ビオラの方はどーなってんの?
リコリスに気を取られていたら、葉ボタンがこんな風になってしまいました。伸びてるよ~。
葉ボタン類は種まき3日ぐらいから発芽してきます。種まき後1週間ぐらい天気悪かったもの。
伸びたちゃったものは縮みません。
が、縮ませちゃいましょう!
何のことはありません。ただ、深植えをしただけです。
葉ボタンは深植えができます(パンジー、ビオラも)。
この苗が大きくなれば、また鉢上げをします。その際にも同様に深植えをしていきます。
そうすると最終的にはアーラ不思議!徒長していたなんて面影もありません。
ポットごとに交配が違うので、発芽もバラバラです。
この頃から水代りに1000倍の液肥を与えます。
徒長防止のために日光によく当てます(日光に当てると乾きやすきくなるので水管理に要注意!)。
発芽していなくても、最低1が月は様子を見ましょう。休眠が深い場合があるからです。
今回は、発芽があまり良くないようなので、もう1度播こうと思います。宮崎だったら、9月播きで十分に年内に開花します。
さて、リコリスの交配です!
なーんも難しくありません!花粉をめしべにつけるだけ!(吉本新喜劇だったら、ここでコケます)
ただし、ポイントがあります。それは種が実らない品種、原種があることです。それらにいくら交配しても種は実りません。まれに実っても性質が弱かったりして、実用的ではありません。
では、どうするか。花粉は使える場合が多いので、父株として使いましょう。しかし、種ができない種類は花粉の稔性も低いので何度も花粉を付けること。成功率が高まります。
種のできる種類は、その花の花粉が出る前に父株の花粉を受けてやれば受粉は完了ですが、種のできない種類の花粉は2~3日の間(花の寿命は約3日)、継続してこまめにたっぷりとめしべにつけてやることが大事です。
花粉の保存は、乾燥材を入れて冷凍庫(冷蔵庫じゃありませんよ)に保管すれば1年はもちます。
交配後は、雨に当ててはいけません。しばらくすると子房が膨らんできます。品種によって取れる種子の量は違います。
黒い完熟の種が採れたら、乾かさずすぐに播きます。
交配したなら忘れないように記録。私は花粉親を花茎にマジックで書いています。ラベルを付けるのが面倒くさいので…。
これとは別に手帳に書いておけば完璧です。
記録、実はこれが大事なんです!!
やってると、身に沁みてわかりるんだなぁ、これが…。