ROKA BLOG -530ページ目

配布種子の申し込みありましたぁ!

私の書くことなんて読んでくれる人がいるのかな?と始めたブログですが、次第に読んで下さる方も増えて来ています。皆さんに感謝!励みになりますね!!


さて、始めのブログで配布種子を行いますと書いたのですが、さっそく申し込みがありました!ありがたいことです!!


皆さん、ご注目!新たなパンジー、ビオラのブリーダーの誕生の瞬間かもしれませんよ!サポートしますので、ぜひ挑戦してください!


育種はまず種を播くことから始まります。育種というと皆さんとても難しいことのように思われていますが、そんなことはありません。


最初から育種目標なんてなくていいです!そんなものは、種を播き続ける途中でいくらでも出てきます。で、どうせ播くなら由来のはっきりしたものがいいでしょう?そして、いろんな遺伝子を持ったものが。配布種子はそんな種子ですよ。


種を播くこと!そこからがスタートです。


その道の大先輩から「誰にでも簡単に貴重な遺伝子をあげるもんじゃない。その種子にはあなたの時間と労力と想いがいっぱい詰まっているだから!」と、よく怒られます。


私自身の“遺伝子”を誰にでもあげると、妻が激高するのでそんな恐ろしいことはできませんが、所詮は種です。20年培って来た遺伝子も播かなければそれで終わりです。


自分で播ける量は決まっています。そこで、少しでも播いてもらえるチャンスが広がればと思っての種子配布です。そこから、育種へと興味を持ってもらえればこんなうれしいことはありません。


まだ、配布種子には余裕があります。もし興味がおありでしたら申し込んでください。申込先は最初のブログに書いてあります。すみませんが送料として70円切手を同封してくださいね!種まきにご協力お願いします!




8月に播いた分の発芽が思わしくないので、再度播くことにしました。


手前(白)は、交配した種子。1度使ったA3の用紙を半分にして封筒を作っています。リサイクルですね。パンジー、ビオラの種子は「はぜる」ので、細長い方が種が飛び出すのを防げます。


奥の茶封筒はF2~からの種子がはいっています。これは百円ショップで購入。ものによっては下の角が糊付不完全でそこからこぼれる場合もあるので要注意!



「選抜」しています!どうしても多くの親株を残して種を採ってしまします。ですが、ここでも選抜できるわけです。


最初はどの株を残していいか分からない状態に必ずなります。そんな時には、「気になる株は全部残して種を採りましょう」とアドバイスします。


その訳は、種をいっぱい採っても、種まきの時点で選抜できるからなんですね。


ほら、なあーんも難しくねーじゃろ?


(難しいのは、いろいろあって週1ぺんぐらいしか、ブログを更新できんことじゃわ)

また、リコリスに戻ります。

さあ、問題です。下の写真の変なところはどこでしょう?



答えは、「初夏の花と秋の花が一緒に咲いていること」です。

もっと正確に言うと、「リコリスが6月に咲いている」ということになります。


実はこのリコリス、私の実生品でスプレンゲリー×ヘイジャックスの交雑種です。

3年ほど前から開花を始め、開花時期が次第に早まり、今年はなんと6月25日の開花でした(初花:06.8.25、2回目:07.7.16  記録を付けていて良かったぁ~、ね、記録って大事でしょ)。


今年は梅雨時期肌寒かったので、それで開花が早まったのかもしれません。開花については、今後も観察が必要ですね。


それを踏まえても、私、ちょっと興奮しています。今までこんな超早咲きを見たことがありません。ひょっとすると超早咲きの系統が誕生するかも知れないんですよ。


さあ、こんな場合、今後どう進めていくか?


ある特徴(この場合は「超早咲き」ですね)をより引き出すためには自家受粉(セルフ)を行います。その株内で受粉を行うんです。それで、種を採っていきます。代を進めるごとにその特徴は際立ってきます。(リコリスの場合はスパンが長いですけれど・・・)


このリコリスの場合、幸いなことに自家受粉で種が実りました。


では、種が実らない場合はどーするの?って話になりますが、その場合は花粉を使います。

手元にある株の中で、一番早咲きで稔性のある株を母株にして交配します。

これは、他家受粉と言います。


より引き出したい形質はどんなものでも、花の種類もどんなものでもこれは使えるやり方です。自家受粉(セルフ)覚えてくださいね。




これが、上記リコリスの種です。黒くてコロンとしています。


9月4日に播種しました。こんなに早まきをしたなんて初めてのことです。


さて、種の播き方。


採り播きです。種が完熟(黒くなります)したらすぐに播きましょう!カラカラに乾かすと発芽しないことがあります。


用土は庭の土で十分です。


3~5号のプラ鉢(これは種の数によって変えます。ポリポットは柔らかくて少々使いづらい)に土を入れて、そこに種を播きます。やや深めに播きます。


ラベルを立てます。播種日、交配記録を忘れずに!

ラベルは逆さにして書いた方を土の中に入れます。こうすることで、ラベルの風化が防げます。なんせ、開花までに6年ぐらいかかるんですよ、風化して読み取れないラベルのなんと多いことか!


播いた鉢はそのまま土に埋めます。日当たりのよいところ、覆土が流れないように注意です!


あとはそれっきりです。種は土の中で小さな球根になり、翌年の秋から春にかけて発芽してきます。

2年ぐらいはそのまま鉢で育てます。苗(球根)が大きくなったら鉢から抜いて地植えにします。植え替えの時に球根を植え広げてもいいのですが、場所を取るので私は植え広げはしてません。


そうして6年経つと、利子がいっぱいついて返ってくるということになります。本当に幸せの日々(安心な老後?)が待っています。


リコリスも種を播きましょうよ!


このリコリスには、「早々桃(ささもも)」という仮名を付けました。さあ、超早咲きの出現なるか!それができたら、今度は花型、花色の改良ですよ・・・。


気のなげー話じゃけんど、誰かがやらんと、なあーんも始まらんとよ!



並行して移植の準備をはじめます



余裕のある時に、ポリポット(9cm)に土を詰めておきます。


これは、「スピードポッター」という器具です。1度に135個の土詰めができます。


毎年作る苗は約2000ポット、これを一つ一つやっていたらきりがありません。


操作は簡単、格子の中にポットを入れて、天盤をかぶせ土を入れるだけ。


これを数回に分けて、順次行います。一時にやってしまうと、草が生えたりします。養分も流れたり出したりしますしね。


用土は昨年から買っています。小袋で買っていたらすごい金額になってしまったので、今回は大袋で購入しました。近くの生産者さんが使っているものと同じものです。


一昨年までは、父の協力を得て作っていました。

ところが、土を買って、堆肥を買って、混ぜて、調整してと、とても手間がかかるので、時間と労力を考えたら買った方がましとの結論になりました。




この袋の中に用土が入っています。2000ポット分は裕にあります。


金額は1万円ちょっと。ほんと安いですよ。プロの生産者の方が使っているので安心ですもの。


実は、この作業にアルバイトを雇っています。と、言っても娘と息子なんですけど。

なんとこの2人、保育園の年長さんからもう6年近くやっているベテラン(?)なんです。


今回、ブログの写真に出演を依頼したところ、2とも口を揃えて言うこと、言うこと・・・


「個人情報保護、写したら許さん!手足も写すなっ!ああ、恥ずかしっ!」


「手や足だけで誰だか分かるかっ!あほかっ!」


「出るんやったら、お前出ろ!」


「誰に向かってお前って言うとるんじゃ!おっさんの写真じゃ、面白くねーから、頼んどるんじゃねーか!」


なんとか、交渉成立。で、こんな写真になりました。。


2人もこんな年頃になりました。いつまで手伝ってくれるやら…・。

家族の協力を得て今日まで来ています。家族に感謝!!