赤面恐怖症とは?
赤面恐怖症は対人恐怖症のひとつです。
社会恐怖に分類される症状です。
対人恐怖症では、仕方なく立たされた対人関係の場で起こる不安、ストレスや緊張が
原因となって、心身に具体的な症状が現れます。
気がつけば恐怖症の足音が..........
対人恐怖-赤面恐怖症とは? |
赤面恐怖症は
自分の顔が赤くなってしまうことが異常に気になります。
人と会ったり話したりすることが苦痛になります。
赤面症の症状は人により、
頬が赤くなる、
耳たぶが赤くなる、
赤面と同時に汗をかく
など様々ですが
赤面症になりやすい人は、視線恐怖症を併発する傾向があります。
気がつけば恐怖症の足音が..........
赤面恐怖症の原因 |
恥かしい思いをして顔が赤くなった
その程度なら誰でも経験があります。
赤面恐怖症にまで重症化する人には理由があります。
1.過去に恥かしい思いをした
2.その際、赤面した
3.それを回りから指摘された
4.恥かしい思いをしたこ、と顔が赤くなったことのダブルで傷ついた
さらに
「人からよく見られたい」
「人から変に思われているのではないか?」
「軽蔑されているのではないか?」
「見下されているのではないか?」
といった自意識が過剰に働く、対人恐怖の気質であること
これらの条件が満たされると赤面症につながります。
過去の失敗+自意識過剰
↓
自律神経バランスの崩壊
↓
赤面
↓
自意識超過剰
↓
顔に全神経が集中
↓
ますます赤面
↓
悪循環
という負のスパイラルが完成されます。
気がつけば恐怖症の足音が..........
赤面恐怖症の治療・対策 |
赤面恐怖症は対人恐怖症のひとつです。
根本的には対人恐怖症の克服が赤面恐怖を解消してくれます。
1.イメージ療法
その言葉を唱えれば、一瞬にして緊張から解放されリラックスできる
そんな「魔法の言葉」を心の中に定着させる治療法です。
手のひらに「人」という字を書いて飲み込む
まさにこれがイメージ療法です。
繰り返し何度も訓練することで、ある言葉やイメージに
安心、リラックスといった状態を紐付けしてしまいます。
2.森田療法
赤面する自分をあるがままに受け入れます。
無駄な抵抗はしません。
そして赤面したままで発言や行動をやり遂げます。
赤面してもかまわない
赤面する自分を肯定する
開き直りに徹し、赤面を受け入れる「悟り」療法です。
3.内観法
自分の身近な人に対しての今までの関わりを
①してもらったこと
②して返したこと
③迷惑をかけたこと
の3つのテーマにそって繰り返し思い出す。
これにより自分や他者への理解・信頼が深まり、自己の存在価値・責任を自覚する事で
社会生活の改善につなげるとういう治療法です。
森田療法と併用されることもあります。
4.認知行動療法
自己の感情を理性で分析するという手法です。
感情は理性ではコントロールすることが難しいのですが、
①考え方を切り替える
②行動で精神を刺激する
③機体と現実の差を埋める
④問題解決能力を高める
⑤心身をリラックスさせる
⑥自分を伝え、理解してもらう
⑦考え方のクセを矯正する 等
これらの内容のプログラムを実践することで恐怖症から脱却を図ります。
5.薬物療法
抗うつ剤、精神安定剤が有効です。
しかし、薬物療法は発症を抑えるのではなく
あくまでも症状を軽減させる効果しかありません。