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日本の現代美術界を代表するアーティスト・草間彌生(くさまやよい)。
インパクトある水玉や網目などの作風が世界的人気を集め、ルイ・ヴィトンやコム・デ・ギャルソンとのコラボも話題を呼んでいます。
94歳になっても新作を発表 (画像出典)TBS
そっくりロボットも登場 (画像出典)TBS
草間彌生さんの作品は、日本各地の美術館等で見ることが可能!
私も春に直島(香川県)へ行ってから、草間作品をもっと見てみたい気持ちに駆られています
本日のブログ記事では、草間彌生さんの作品が見られる日本の美術館や公共スペースを13ヶ所紹介します。
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草間彌生の作品を常設している13ヶ所
東北から九州まで、草間作品に出会えるアートスポットです。
十和田市現代美術館(青森県)
草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」2010
(画像出典)十和田市現代美術館公式サイト
十和田市現代美術館の屋外には、無料で作品鑑賞できる「まちなか常設展示」があり、草間彌生によるかぼちゃ、少女、キノコ、犬など8つの彫刻群「愛はとこしえ十和田でうたう」が展示されています。
同館は他にも数々の屋外展示を楽しめるほか、オノ・ヨーコ、奈良美智、ロン・ミュエクといった世界的アーティストの作品を所蔵しており、現代アートファンの間で人気の美術館です。
住所:青森県十和田市西二番町10-9
公式サイトはこちら
越後妻有 大地の芸術祭の里(新潟県)
草間彌生「花咲ける妻有」2003
(画像出典)大地の芸術祭公式サイト
新潟の越後妻有(えちごつまり)地域では、3年に1回、世界最大規模の国際芸術祭が開催されます。
この「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は2000年に始まり、以降20年以上に渡って、これまでの作品が200点以上常設展示されています。
壮大で美しい里山風景とダイナミックな野外彫刻を味わえるスポットです。
第2回に出品された「花咲ける妻有」について、草間彌生は自らの野外彫刻作品のお気に入りナンバーワンであるとして、以下のメッセージを寄せています。
妻有は気高い土地である。どんな作品でも大手を広げて自由に包みこんでくれる寛容の地である。私が作った巨大な花の野外彫刻作品がここに置かれて妻有の空気を讃美し、美しい陽光を天からそそがれて、この上ない心の安らぎをおぼえている。世界から人が見にきて欲しい。そして全作品をミドリの森や林の奥にみつけて、妻有に来た感動をあじわって欲しい。大地の芸術祭バンザイである。野外彫刻は全世界と日本を含めて数ヶ所作った中でも「花咲ける妻有」は私のお気に入りのナンバーワンである。 (出典)大地の芸術祭公式サイト
住所:新潟県十日町市松代3743-1
公式サイトはこちら
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金沢21世紀美術館(石川県)
草間彌生の絵画・インスタレーションなど10点の作品を収蔵しています。
金沢21世紀美術館が所蔵する草間彌生作品一覧
住所:石川県金沢市広坂1丁目2-1
公式サイトはこちら
原美術館ARC(群馬県)
草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」1991/1992
(画像出典)原美術館 ARC 公式サイト
もともと東京都品川区にあった現代美術専門の「原美術館」と、群馬県渋川市にあった別館「ハラミュージアムアーク」。
この2館が、2021年4月に「原美術館ARC」として統合しました。
展示されている草間作品は、インスタレーション「ミラールーム(かぼちゃ)」。展示室の壁・床・天井は一面、黄色の水玉模様。鏡張りの部屋を覗くと無数のかぼちゃが広がり、草間ワールドに惹き込まれます。
館内には奈良美智、宮島達男、森村泰昌などの作品、屋外にはアンディ・ウォーホル、ジャン・ミシェル・オトニエルなどの作品が並ぶほか、古美術コレクションも所蔵する人気のミュージアムです。
住所:群馬県渋川市金井2855-1
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クルックフィールズ(千葉県)
草間彌生「新たなる空間への道標」2016
(画像出典)クルックフィールズ公式サイト
草間彌生「無限の鏡の間- 心の中の幻」2018
(画像出典)クルックフィールズ公式サイト
2019年、ミュージシャン・小林武史さんが総合プロデュースしたエコロジー総合施設が、千葉県木更津市にオープンしました。
施設で使用するエネルギーは太陽光発電で賄われ、レストラン・カフェ、アートスペース、宿泊施設などで農・食・自然を体験できます。
アートスペースに現代美術作品を展示しており、草間彌生の2作品を楽しむことができます。
ミラールーム「無限の鏡の間」は見学時間が決まっているので、下記をご確認ください。
クルックフィールズ|ミラールーム鑑賞のご案内
住所:千葉県木更津市矢那2503
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草間彌生美術館(東京都)
(画像出典)じゃらん
2017年10月、東京新宿に開館した草間彌生美術館。入場は完全日時予約制です。
館内に展示されているのは全て草間作品で、年2回の企画展という形で、絵画からインスタレーションまで様々なコレクションを紹介。
草間彌生の「世界平和」「人間愛」というメッセージを伝えています。
住所:東京都新宿区弁天町107
公式サイト・入場予約はこちら
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東京都庁「都庁おもいでピアノ」(東京都)
(画像出典)東京都庁公式サイト
2019年4月、東京都庁の第一本庁舎南展望室に、「都庁おもいでピアノ」が設置されました。
都民から寄付を受けたピアノに、東京都の名誉都民である草間彌生監修のもと、装飾が施されました。
ピアノに寄せた草間彌生のメッセージは次の通りです。
ピアノは我々のイメージを超えて
天に飛び上がろうとした瞬間である。
その驚きを我々に与えてくれたピアノよ、
我々の全てを心の底から宇宙の果てまで
美しい音を奏でて欲しいと
我々の偉大なる願望を満たして音を奏でてくれた。
我々はその美しい音を聞いて、
世界の中における人類愛に人間の希望の全てを
ピアノと共に語りたいと思っている。
ピアノ万歳
2019年4月
前衛芸術家 草間彌生 出典:東京都庁公式サイト
住所:東京都新宿区西新宿2-8-1
練馬区立美術館(東京都)
練馬区立美術館では、草間彌生の版画を43点収蔵しています。
練馬区立美術館が所蔵する草間彌生作品一覧
住所:東京都練馬区貫井1-36-16
公式サイトはこちら
松本市美術館(長野県)
(左)草間彌生「幻の華」2002
(右)草間彌生「松本から未来へ」2016
(画像出典)松本市美術館公式サイト
草間彌生の出身地である長野県松本市。その市立美術館の正面には巨大彫刻「幻の華」、建物の正面全体にはガラス面を水玉で覆った「松本から未来へ」が常設され、来館者を出迎えています。
また、草間彌生の作品を400点以上も収蔵し、自動販売機やベンチなども水玉模様に彩られ、草間ワールドを堪能することができます。
松本市美術館が収蔵する草間彌生作品の一覧
住所:長野県松本市中央4-2-22
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クレマチスの丘(静岡県)
草間彌生「明日咲く花」2012
(画像出典)クレマチスの丘Facebookページ
「クレマチスの丘」は静岡県の富士山麓にあり、ヴァンジ彫刻庭園美術館、ベルナール・ビュフェ美術館、IZU PHOTO MUSEUM、井上靖文学館、そして広大な庭園などがある文化複合施設です。
草間彌生の彫刻作品である「明日咲く花」は、クレマチスの丘創設15周年を記念して常設設置されました。
2022年12月26日から、ヴァンジ彫刻庭園美術館が長期休館に入り、現在も休館中です(レストラン・カフェ、ショップも閉店)
しかし「明日咲く花」は屋外にあるので、現在も見ることができるようです。
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
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あべのnini「あべのから未来へ」(大阪府)
草間彌生「あべのから未来へ」2012
(画像出典)あべの経済新聞
2012年月、大阪・天王寺駅前にショッピングやホテルなどの複合施設「あべのnini」がオープン
外壁に設置された草間彌生「あべのから未来へ」は、再開発によって生まれ変わる「阿倍野」という街の未来を、これから成長を続ける夢みる少女たちの明るい未来と重ね合わせて提案したものだそうです。
この作品は高さ9.6m×横31.3mで、草間彌生の平面作品としては世界最大サイズになります。(※)
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5−10
直島(香川県)
瀬戸内海に浮かぶ直島は、岡山が創業地である(株)ベネッセホールディングスにより、島全体でアート活動を実践する取組が行われ、3年に1度「瀬戸内国際芸術祭」が開催されています。
草間彌生「赤かぼちゃ」2006
島の玄関口・宮浦港にある「赤かぼちゃ」について、草間彌生は
太陽の「赤い光」を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった
(出典)瀬戸内国際芸術祭公式サイト
と語っています。
また、ベネッセハウスミュージアムの屋外展示である「南瓜」は、ここで1994年に開催された「Open Air '94 "Out of Bounds"―海景の中の現代美術展―」のために制作されました。
草間彌生「南瓜」1994/2022
草間彌生の南瓜は、それまでにも多様なバリエーションで制作されてきましたが、直島の南瓜は、野外展示を念頭に置いてつくられた初めての作品です。
高さ2メートル、幅2.5メートルと、それまでに制作された南瓜の中で最大級であり、海の青、樹々の緑といった「場所性」を意識して、鮮やかな黄色に彩色されました。(※)
この黄色い南瓜は、2021年の台風で海に流されてしまいましたが、翌2022年に復元制作されたものが公開されました。
赤い南瓜も黄色い南瓜も、ともに直島のシンボルとして人気のフォトスポットになっています。
住所:香川県香川郡直島町宮浦2249-49(赤かぼちゃ)、香川県香川郡直島町琴弾地(南瓜)
公式サイトはこちら
※:ベネッセアートサイト直島「草間彌生『南瓜』はいかにして直島のシンボルになったのか」
《直島へのアクセスについてはこちら》
福岡市美術館(福岡県)
草間彌生 南瓜 1994
(画像出典)福岡市美術館公式サイト
福岡市美術館は福岡市中心部の大濠公園にあり、古美術から現代美術まで約16,000もの作品を収蔵。2年以上の改修休館を経て、2019年3月にリニューアルオープンしました。
草間彌生の作品も33点ほど所蔵しており、野外彫刻作品「南瓜」(1994)は屋外に展示されています。
福岡市美術館が所蔵する草間彌生作品一覧
住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6
公式サイトはこちら
鹿児島県霧島アートの森(鹿児島県)
草間彌生「シャングリラの華」2000
(画像出典)鹿児島県霧島アートの森公式サイト
草間彌生「赤い靴」2002
(画像出典)鹿児島県霧島アートの森公式サイト
霧島アートの森は、国内外のアーティストが実際にこの地を訪れて考案した作品が展示されています。
草間作品は「シャングリラの華」と「赤い靴」。
「シャングリラの華」は、不老不死の桃源郷に咲く花が表現されています。
「赤い靴」はハイヒールが表現されていますが、草間にとってハイヒールは「少女の自立」のシンボルです。
住所:鹿児島県姶良郡湧水町木場6340-220
公式サイトはこちら
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以上、日本国内で見られる草間彌生作品について紹介しました。
旅先で出会うアート作品って、思い出を彩ってくれますよね
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