大酒のみのトビーが、トリオでやってきた
英国からパンカーダに、可愛らしい三人組がやって参りました。
これは、「トビー・ジャグ/Toby Jug」とよばれるもの。
由来はなんと18世紀に遡ります。
もともとはビール(もしくはエール)ジャグで、座って飲む男性の姿をかたどっており、三折り帽とフロックコート、パイプとなみなみとビールが入ったマグをもっている・・・というのが、お定まりのスタイル。
名前の由来は諸説あります。
かつて2000ガロン(1ガロン約4.5リットルとすると9000リットル!!?)ものエールを飲み干したといわれるToby Fillpotをモデルとしたというもの。
このToby Fillpotは、1761年発表のイングランドの酔歌「The Brown Jug」にも歌われています。
また、シェークスピアの12夜/Twelfth Nightにでてくる大酒のみのサー・トビー・ベルチ/Sir Toby Belchからの名前、という説も。
どちらにしても、大酒のみのご仁をモデルにしたことは間違いないと思われます。
ちなみにこちらはV&A所蔵、1785年頃制作のToby Jug。
さすがに貫禄たっぷりです。
このころから焼き物が盛んだったスタッフォードシャーで作られるようになり、とても人気となりました。
もともとはビールを飲むジョッキだったらしいのですが、実用と言うよりは装飾的なものであるため、小さなものも作られるようになり、ミルクピッチャーや、ディスプレイ用のセットなどへと広がっていったものと思われます。
パンカーダにやってきたトビー達は、とてもお行儀がよい三人組。お生まれは、ヴィクトリアンと思われます。
きちんと足を揃えて座り、ほっぺたは薔薇色。
そっとマグをもておりますが、パイプは遠慮しております。
内部は洗いづらいので、ディスプレイや、花瓶としてのご使用がおすすめ。
掌に乗るほどの小さなトビー・ジャグ。
貴方のコレクションにぜひ、加えてみてはいかがでしょうか。
・・・ご指名、待ってます。
*トビー・ジャグ(トリオ)はサイト未掲載です。詳細はお問い合わせください.
by N
オミナエシの咲く頃
家の近くの桜並木も、気がつけば黄色くなった葉がちらちらと落ち始めています。
フラワーショップできれいな黄色のオミナエシをみかけたので、つい手に入れてしまいました。
秋の七草、オミナエシ。
日本や中国が原産ですが、現代では英国でも「Golden Lace」などとよばれ、イングリッシュガーデンによく合う儚げな花として人気があるようです。
そんなオミナエシを、アンティーク家具で楽しんでみました。
アンティーク・ブラスポットの内側にグラスをいれて、さっくりと活けて。
ブラスポットはベルギーのアンティーク。
天使がフェストゥーンを掲げて踊っているように見える、可愛らしいもの。
まるでオミナエシを歓迎しているようです。
ウォールナットのネストテーブル 、一番小さいサイズの上に乗せ、背面には金彩のファイヤースクリーン を。
少し改まった場でも使えそうなコーディネートとなりました。
野草のオミナエシは、グラスに投げ込むだけでも絵になります。
こんなレタートレイに添えれば、手紙を格別の気分で開封できそう。
秋の七草、あなたはどんなふうに楽しみますか?
*天使のブラスポットはサイト未掲載です。詳細はお問い合わせください。
by N
アン女王とエドモンド・リリー
彼女の時代に生まれた様式は、クィーンアン様式とよばれ、英国のアンティーク家具を知る上では、必須のスタイルとなっています。
ただ、時代が古いせいか、後のヴィクトリア女王などと比べると、アン女王自身の姿は多く残ってはいません。
そんな彼女の姿を描いた、女王お気に入りといわれる画家が、エドモンド・リリー/Edmund Lilly 。
こちらが、エドモンド・リリーにより、1705年頃に描かれたアン女王。
40歳くらいでしょうか。
エドモンド・リリーはリッチモンドに生まれ、ロンドンで活動し、生涯を終えたのはノリッチ、という記録*が残っています。亡くなったのは1716年。アン女王が1714年に亡くなってから2年後となります。
おかかえの絵師ともいうべきリリーと、アン女王はどんな関係だったのでしょうか。
例えばポンパドゥール夫人にとってのフランソワ・ブーシェは相談役でもあり、素描の先生でもあったといいます。
ポンパドゥール夫人
byフランソワ・ブーシェ 1756
フランソワ・ブーシェの肖像
by グスタフ・ルントベルク /1695–1786
画家とモデルの関係は、身分の違いを踏み越えて、親し気な気持ちをいだくこともあったのかもしれません。
激動の時代を生き抜き、17回もの妊娠を繰り返したアン女王にとっては、モデルとして画家の前に立つ瞬間は、わずかながらも自分をゆっくりみつめる貴重な時間だったのではないでしょうか。
そんなアン女王の名前を冠した、優雅な中にも芯の強さを感じるクィーンアン様式の家具。
パンカーダにも、クィーンアン様式の家具がございます。
多くがヴィクトリア時代に制作されたもの。アン女王の時代から150年以上経ったのちにも、定番として制作されるほど愛されてきたクィーンアン様式の家具は、どれもすらりとしなやかな印象で、まさに女王のイメージにふさわしいものばかりです。
エドモンド・リリーの描く確かな筆致に負けずとも劣らない、存在感のある優美な家具達。
傍らに置く充実感は、美術品を愛でるような悦びにつながります。
200年を超える英国の伝統美を、女王の気品と共にご堪能ください。
by N
*
Benezit Dictionary of British Graphic Artists and Illustrators, 第 1 巻より
著者: Oxford University Press
薄緑の絨毯の向こう側
パンカーダ田園調布があるのは、皇居を中心とした東京の環状線のひとつ、環状八号線沿い。
日々、多くの車が行き交う幹線道路ですが、この時期、街路樹が可愛らしい花を咲かせます。
ごくごく小さな花は、散るとまるで粉のようになり、薄緑の吹き溜まりがあちこちに。
この街路樹は、「えんじゅ/槐」。
英語では、「Sophora japonica L.」といいます。
中国原産なのに「japonica」となっているのは、命名者であるスェーデンの植物学者、カール・フォン・リンネ/Carl von Linne(1707-1778)が、得たエンジュの標本が日本産のものであったから、とか。
とても強い木で、街路や公園によく植えられており、自然の樹形が美しく、そのまま成長しても姿はあまり乱れずよくまとまるといわれていますが、環八のエンジュはばっさりと枝を切られて、ほぼ真っすぐの姿ばかりとなってしまっています。
もちろん、日本各地にのびのびと成長したエンジュはきっとあると思うのですが、とても美しく古いエンジュがヴェルサイユ宮殿にあること、ご存知でしたか?
それは、プチトリアノン、王妃の村里/Amourの入り口あたり。
1772年頃に植えられた、とヴェルサイユの庭師だったアラン・バラトン氏が著作で語っています。
1772年はルイ15世の治世。
ポンパドゥール夫人は既に亡くなり、マリーアントワネットがこの領地をもらったのが1774年ですので、その狭間の期間でしょうか。
それからなんと、今年で244年。
人間の寿命をはるかに超えるエンジュの古木はまわりで人間たちが演じてきたドラマを、どんな風にみてきたことでしょう。
数人でないと囲めないほど、どっしりとした太い幹。
プチトリアノンの瀟洒な建物を背景に、のびのびと張った枝。
環八のエンジュ達も、枝を好きに伸ばすことができるなら、このような美しい姿になるのでしょうか。
ちょっと探してみてください。
貴方の周りにも、ちょうど今が花盛りのエンジュがあるかもしれません。
そしてそれは、薄緑色の絨毯のむこうで、遠いプチトリアノンのエンジュと繋がっているような気がします。
by N
支配者の趣味
パンカーダにはちょっと古い地球儀があります。
英国で買い付けてきた少し大きめサイズの地球儀。
ベースはマホガニー材で、小さなコンパスが組み込まれています。
一体いつ頃のものでしょうか。
太平洋の真ん中にはめ込まれた商品名を見てみましょう。
制作は、George Philip & Son。
この商社は、George Philip/ジョージ・フィリップ(1800-1882)が息子とともに1848年に作った地図製作・出版会社。
今はもうありませんが、1998年頃まではこの名称で存続していたようです。
まず、1848-1998年まで、絞り込めました。
大きなアフリカ大陸を見れば、西を占めるのは「FRENCH WEST AFRICA フランス領西アフリカ(1895-1958)」
東ヨーロッパには「YUGOSLAVIA/ユーゴスラビア(1929-2003)」。
そして、台湾には「Niitakayama」の文字。
これは台湾の玉山のことで、日本統治時代には「新高山(にいたかやま)」とよばれていました。台湾の日本統治時代は1895年から1945年まで。
最後に、日本のお隣、大陸を見てみると「MANCHURIA(MANCHUKUO)」の名称。
これは、「満州国」の英語名。1931-1945年まで。
どうやらこの地球儀は、ロンドン、フリートストリート32番地の「George Philip & Son」が1931-1945年の間に制作したものであることがわかりました。
世界のもっと細かい場所を確認していけば、さらに細かい年代も確定できるかもしれません。
「支配者の趣味」ともいわれる地図。
国名や国境は世界史そのものをあらわします。
いつのまにか無くなってしまった国名や、地図製作者が困惑しつつ引いたかもしれない国境線などを追いかけるうちに支配者のような気分を味わえるからでしょうか。
17世紀オランダの巨匠、フェルメールが描いた「天文学者」よろしく、くるりと回せば、世界中を手に入れたような気持になることができます。
それが古いものであれば、歴史さえも貴方の掌にすっぽりとはいってしまったような心持ちを味わえることでしょう。
支配者の趣味、どうぞご堪能ください。
*地球儀はサイト未掲載です。詳細はお問い合わせください。
by N
アールヌーヴォー・名窯の饗宴
梅雨の晴れ間にのぞいてきました。
場所は三越本店となり、三井本館の7階。
超モダンなビル入り口には、夏らしい藍染の巨大なのれん。
このセンス、なかなか良いと思います・・・。
一階ロビーから、美術館の入口へ。クラシカルなエレベーターで7階までまいります。
館内撮影は禁止なので、画像はここまで。
あまり大々的な宣伝は目にしていなかったので、内容的にどうかな、と思っていたのですが、とても充実した展示に嬉しい驚きがありました。
時代的にはアールヌーヴォー、1889年と1900年のパリ万博を軸にしているだけあって、それほど年代がある感じではないのですが、主に18世紀から始まったヨーロッパの名窯の技術とセンスの集大成、といった趣の作品が並んでいました。
なによりも魅力なのは、それらの名窯を見比べることができ、しかも大きな影響を与えあった日本の名作もともに展示してあること。
セーブルの可憐な華やかさ。
ロイヤルコペンハーゲンの白夜のような色合い。
マイセンの完成度。
そして、珍しいKPMベルリンの最高級センターピースや、あまり馴染みのないビング&グレンダール、ロールストランド、ニュンフェンブルクの名品まで・・・。
今回の展示にはありませんでしたが、代表的な窯元の古い名作を少しだけご紹介いたします。
マイセン
スープボウル
1800-1810年頃
ロイヤルコペンハーゲン
プレート
1780年頃
セーヴル
オイルポット
1778年
どれもロンドン、V&A所蔵のもの。
今回の展示はこれらよりはぐっと年代が新しいこともあり、実際に私たちが使えそうな雰囲気ももっているものでした。
個人的には、セーヴルの優美な色合い、計算されつくした曲線の美しさががいつまでも目に残り、実際に物を見ることの大切さを改めて感じました。
同時期に作られた、パンカーダのアールヌーヴォーのアンティーク家具も、美しい曲線を活かしたものばかり。
世紀を超えて、なお称賛され続けるムーヴメントの美しさを、改めて鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
三井記念美術館
特別展 オフィシャルサイト
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
期間は8月31日まで。
それほど大きな美術館ではないので、じっくり、ゆっくりとお楽しみいただけると思います。どんどん新しくなっている日本橋の散策も、是非ご一緒にどうぞ。
by N
初夏の昼下がり "Super green dream drink" をどうぞ
英国でアフタヌーンティーの定番と言えば、きゅうりのサンドイッチ。
でもなぜ、きゅうりが定番なのでしょう?
英国の特産物でもないのに?
そもそもきゅうりは、温暖な気候を好むつる性植物。
日本でも露地栽培は夏が旬となります。
北海道より北に位置する英国できゅうりを手に入れるには温室での栽培、もしくは輸入する必要があり、しっかりとした流通経路がなかった昔では、非常に高価な食材でありました。
そんなことから、きゅうりは「富の象徴」といわれ、それをはさんだサンドイッチを添えたアフタヌーンティーは最高のおもてなしとなったのです。
その食感からも「夏の野菜」であるきゅうり。
今日は BBC FOODのサイトより、7月のレシピ「Super green dream drink」(・・・すごいネーミングですね)をつくってみました♪
【Ingredients/材料】(約2杯分)
◆きゅうり1本
(オリジナルは1/2本ですが、日本のきゅうりは英国に比べて小さいので、1本としました)
◆すりおろした生姜 ティースプーン1杯
◆アップルジュース 400ml
◆ライム半分(果汁のみ)
【Method/作り方】
1:きゅうりをすりおろします。汁もすべてとっておくこと。
2:すりおろした生姜、アップルジュース、ライムジュースと混ぜます。
3:濾しながら、できるだけ絞りつつジャグへ注ぎます。
4:背の高い2本のグラスに注いで、出来上がりです。
思いがけず、すっきりさっぱりとした口当たり。
さすがは「Super green dream drink」です!
リンゴとライムのおかげで、きゅうりの青臭さもほとんど気になりません。時間が少し経つと、きゅうりの繊維がどうしても沈殿してしまうので、お客様にだすときは出来るだけ作りたてをさっと混ぜて、サーブするのがおすすめ。
夏の集まりに、ノンアルコールのアペリティフとしてうってつけの一杯。
「沢山の氷をいれて」というのがBBCのレシピですが、お好みで氷はいれなくてもOKです。ただ、出来るだけ冷やしてお飲みください。
ランチやティータイムにお飲みになるときは、ぜひきゅうりのサンドイッチを添えて。
ひとときのリフレッシュを、かつての英国貴族もうらやむ「きゅうり尽くし」でおたのしみください。
【参考)】
BBC サイト(英語版)
http://www.bbc.co.uk/food/recipes/super_green_dream_drink_87254
by N
薔薇とアザミとシャムロック ・・・今後の運命は?
英国のEU離脱。
2016年6月23日の国民投票で離脱派への支持が51.9%となりました。
前回スコットランドのこともあり、「揉めるけど、結局残留なのではないか」と思っていただけに、とても驚きました。
この結果が引き金となり、スコットランドとイングランドの分裂、そして北アイルランドとの分裂・・・と混乱の時代の幕開けになってしまうような気配すら漂っています。
英国アンティークを扱っていると、折々に見えてくるのは、それぞれのつらい歴史です。イングランドとスコットランドの長い長い対立、ひどい戦争。
それだけに、過去にひとつになったときに(それがイングランドがスコットランドを飲み込んだことであっても)薔薇(*1)とアザミ(*2)を美しいステンドグラスに共に並べ、未来への糧とした人々がいたであろうことに、英国人の強さを見てきたように思っていました。
アーツアンドクラフツの象徴的なシンボルのひとつであるシャムロック/三つ葉(*3)は、イングランドでとても愛されているモチーフであり、家具でも時々目にすることができます。
薔薇とアザミとシャムロック。
英国の紋章にも登場しているこれらの草花が、紋章から消えてしまう時が来るのでしょうか。
変換の時代が始まりそうな今、ちょっと昔の映画からのセリフをご紹介いたします。
007 ロシアより愛をこめて/1963年 制作:英国
”My reading of the British mentality... is that they always treat a trap as a challenge.”
“ 罠にあえて挑戦するのが英国人気質だ ”
犯罪組織"スペクターの幹部が、ジェームズボンドへの復讐のための罠をはる時に言ったセリフ。結果、ボンドはもちろん見事に危機をくぐり抜けるのですが・・・。
果たして、今回の危機の行方は、どうなるのでしょうか。
by N
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薔薇(*1)
イングランドを象徴する花。15世紀の薔薇戦争からうまれたチュードル・ローズ(赤い薔薇のなかに白い薔薇がある)が紋章に使用されています。
アザミ(*2)
スコットランドを象徴する花。13世紀、夜の闇にまぎれてスコットランドを攻撃しようと裸足で身を潜めていたヴァイキングたちが、アザミのとげを踏み、その痛さに思わず声をあげたことによって、スコットランドの人々が侵略の危険を察知した、という言い伝えから。
シャムロック(*3)
アイルランドを象徴する草。守護聖人、セント・パトリックを象徴するモチーフです。
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東洋と西洋をつなぐ18世紀にうまれたモノトーンの風景
それは「ジュイの布」の名のとおり、フランス、ヴェルサイユ近郊の村、ジュイ・アン・ジョザスで生み出された布のことです。
渋谷、東急文化村のザ・ミュージアムにて「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」がはじまったので、行ってみました。(館内撮影禁止なので、入り口とパンフレットだけご紹介します)
インド更紗がもたらした影響や当時の製造風景を描いた油彩など、トワル・ド・ジュイの歴史背景がとてもよくわかる展示となっています。
18世紀のオリジナルのファブリックや版木の展示、木版と銅版の違いなどの説明によりより深くトワル・ド・ジュイの世界を知ることができます。
現代のプリントは、ほとんどがスクリーンプリントやロータリープリント、もしくは転写プリントという技法が使用されており、それは素晴らしいものですが、やはり銅版のものは線の際立ち方が違いまるでエッチングをみているような気持ちになります。
たとえるなら、活版印刷とデジタルプリントの違い、といったところでしょうか・・・。
パンカーダにも、このテイストの布を使用したランプ・シェードをもつテーブルランプがいくつかございます。
さて、このように単色で景色を表現した意匠として、イングランドの「ウィローパターン/Willow Pattern」を思い出す方も多いのではないでしょうか。
中央に柳、空を飛ぶつがいのキジ鳩やマンダリン(中国の高級官吏)の館、その館を取り巻くジグザグのフェンス、さらに中国風の橋の上に三人の人物などを周辺に配した陶磁器の文様。
マンダリンの美しい娘と若い書記との、許されざる悲恋の物語を表わしているともいわれているこの模様は、18世紀末イングランドでうまれたもので、当時のシノワズリの産物のひとつ。
もちろん、シノワズリは家具の意匠にも多大な影響を及ぼしています。
ウィローパターンのオリジナルはトーマス・ミントンとも、ジョサイア・スポードともいわれていますが、実は多くの似たような「中国風の」デザインが集まったもの、という説もあります。
それほどに、このデザインは当時流行し、多くの陶磁器が生産されました。
フランスとイングランド。
どちらも1700年代後半に、布と陶磁器という別々の素材をもとに、華美な色彩を廃したモノトーンの意匠が流行したことは、とても不思議な気がいたします。
そして、そのどちらもが、現代においても根強く愛されている・・・。
土地と時間を隔てても、人の心がどこか繋がっていることを感じられるような気がします。
「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」は7月31日まで。18世紀のオリジナル・ファブリックをぜひ見てみてください。
オフィシャルサイトはこちらです。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_toiledejouy/
by N






















































































