家具の博物館 -ジェフリーミュージアム-
ロンドンの地下鉄リバプールストリート駅から少し離れたところにジェフリーミュージアムという家具の博物館があります。
ハーブガーデンや読書スペースも設けられ、静かで穏やかな時間が流れる場所です。ジェフリーミュージアムでは、ピリオドルームと呼ばれる部屋に各時代に使われていた家具やインテリアを当時の様子を再現しながら展示しています。
家具は英国中流階級の一般家庭で使われてきたもの。大きい博物館ではありませんが、時代ごとに変わる家具を順を追って見ることができるのでわかりやすく、家具の歴史を知るうえで貴重な博物館です。
今回は博物館の展示シーンと、本当にそこにあるかのようなパンカーダのコレクションを合わせてご紹介いたします。
ひとつめの部屋は1600年代から始まります。
1630年代と題されたこの部屋の家具はジャコビアン様式で、直線的な作りに凝ったカーヴィングが施されています。この時代はオークの時代といわれ、、重厚な意匠とオークの力強さが特徴です。
パンカーダにも最高級無垢材のオーク材にカーヴィングが施されたベンチがございます。
http://pancada.net/item/chair/cat50/post_1259.html
1745年のPalour(居間や客間)の部屋にはカブリオーレレッグが目を惹くクィーンアン様式のチェアが並びます。
18世紀の英国を代表するこの様式はアン王女の時代に確立され、優美で曲線的なスタイルは大流行し、後にロココ様式へと続きます。暖炉やテーブルには中国趣味の影響と思われる壺やティーセットが置かれています。シノワズリとよばれる中国趣味は17世紀半ばから流行し始め、18世紀の中ごろにピークを迎えます。この部屋に見られるロココ様式とシノワズリは、貿易により自国と海外の文化が入り混じった時代を象徴しているかのようです。
こちらは森の至宝ウォールナットを使ったクィーンアンチェア。伝統の美しさは進化を遂げながら受け継がれています。
http://pancada.net/item/chair/cat47/post_1319.html
さらに部屋は19世紀へと続きます。
このDrawing room(客間、多目的ルーム)には主に女性たちが集い、読書やゲーム、音楽などを楽むために使われていました。ゆったりとしたソファや移動しやすい小さめの椅子などが置かれています。椅子の座面生地とカーテン生地の素材や色調を合わせるなど、統一感を持たせ、美しさと寛ぎの空間を演出しています。
英国を代表する家具デザイナー、トーマス・チッペンデールにより作り上げられたスタイルのゲームテーブル。アンティークの粋が集結した逸品です。
http://pancada.net/item/table/cat45/post_1430.html
その後、部屋は20世紀へと進み、私たちが知る現代の部屋に近づいていきます。
家具の角度から見る時代返還。
実際に触れてみると歴史を感じます。
ピアスドカーヴドショーフレームヴィクトリアンセティ
http://pancada.net/particular/cat77/post_1394.html
トップページは日本語で表記されています。家具の博物館、訪れてみてはいかがでしょうか?
ジェフリーミュージアムオフィシャルサイト
http://www.geffrye-museum.org.uk/multi-language/?lang=JP
by A
エリザ・クックの詩をうたう小さな肘掛け椅子
パンカーダ田園調布、ビューローの上にある、小さなクレステッド・チャイナの椅子。
今日はこの椅子のお話しです。
Crested China/クレステッド・チャイナとは、街や場所の紋章がついている小さな陶器のこと。主にヴィクトリア時代後期から1930年代頃までに多く作られました。
ヴィクトリア時代、英国では鉄道網が発達し、一般庶民でも旅行を楽しむことができるようになりました。そして、旅行に行った先で欲しくなるものは、お土産。
沢山の物を飾り付けるヴィクトリアンの室内装飾において、お土産の小物はまさにうってつけのアイテムだったことでしょう。ただ、庶民が旅行に行けるようになった、といっても、まだまだいけない人は沢山いたでしょうから、行った先が一目でわかるようなものであれば、家に来たゲストにさりげなく自慢ができるというもの。
そんな理由から、小さくて持ち運びが容易、そしてご当地の紋章が描かれているクレステッドチャイナは、たいへんな流行となりました。
この小さな肘掛け椅子もそのうちのひとつ。
座面には「ROYAL MILITARY COLLAGE CAMBERLY」の紋章が、背には「THE OLD ARM CHAIR」というタイトルの詩が数行記されています。
実はこのような肘掛け椅子のクレステッド・チャイナはあちこちで作られていて、背にこの「THE OLD ARM CHAIR」の詩が記されているのは、ひとつのスタイルとなっていたようです。
「THE OLD ARM CHAIR」の作者はイングランドの女流詩人Eliza Cook/エリザ・クック(1818 -1889)。
詩はもっと長いものですが、冒頭の数行だけが使われており、内容としては肘掛け椅子にからめて母親の思い出を綴った詩となっています。
英国人にとっては、古い肘掛け椅子といえば思い出される定番の詩なのかもしれません。
人の気配を感じさせる家具、肘掛け椅子。
貴方の気配を移すとっておきの1脚を、ぜひお側に置いてみてはいかがでしょうか。
by N
*肘掛け椅子のクレステッド・チャイナはサイト未掲載です。詳細はお問い合わせください。
アンティークファニチャーパンカーダ
TEL:03-5701-7380
MAIL:meguro-pancada@vivid.ocn.ne.jp
12-18時 水曜定休
東京都S様 ミッドヴィクトリアンハイバックサロンチェア納品
都内の閑静な住宅街に、ご自宅とは別の、こだわりの空間をお持ちのS様。
華麗な壁紙、最高級のカーペット、キャビネットに納められた陶器やシルバー、ガラスなどの素晴らしくも膨大なコレクション、絶妙に配されたアンティーク家具。
さながら美術館のような趣をもつ、濃密な美意識を感じさせる空間です。
この度、光栄なご縁をいただき、その場所に当店からミッドヴィクトリアンハイバックサロンチェアを納めさせていただきました。
150年近くを経た艶めくマホガニーと、フランス・タシナリ&シャテル社のシルクジャガードが空間を華やかに彩り、さらにセットでご購入いただいたことで、まるで王と王妃が手を携えて佇んでいるような印象をうけます。
S様、この度は誠に有難うございました。
まるでひとつの絵の様に美しいS様の空間に、当店を経由したアンティークを加えて頂くことができ、嬉しい思いでいっぱいです。
いつまでも変わらない美の価値を教えていただき、重ねてお礼を申し上げます。
今後ともどうか当店をよろしくお願い申し上げます。
by N
2017年も宜しくお願い申し上げます。
本日よりパンカーダは2017年の営業を開始いたしました。
新年を迎える度に頭をよぎるのは、子供の頃にブームになった「ノストラダムスの予言」。
それによれば1999年には世界は滅ぶことになっていて、自分の年齢を数えてみては、そこまでで人生は終わってしまう!どうしよう!と考えあぐねた記憶があります・・・。
それからもう18年。
世界は混沌としながらも継続し、私の人生も続いております。
今年はどんな年になるのでしょうか。
不安と期待、面倒くささとお愉しみがまぜこぜになりつつも、不思議と平らかな気持ちで迎える新年。
二度と来ないこの一年を、丁寧に迎えたいと思います。
どうか2017年も宜しくお願い申し上げます。
by N
2016年 有難うございました。
本日、12月29日はパンカーダの2016年の最終営業日となります。
気がつけば、あっというまの一年。
思い返せばいろいろなことがありました。
個人的にも、仕事や家族とのかかわりを見直した年でもありました。
自分はそれほど変わっていないつもりでも、いろいろなことが少しづつ、時には大きく、変わらざるを得ないのがこの世の常・・・なのでしょうか。
そんななか、ふと見まわせば、周りには100年200年を泰然と過ごしてきた家具たちがいて、「大丈夫、大丈夫。」と言ってくれている気がします。
パンカーダは2017年は1月3日火曜日より営業いたします。
皆様にとりまして、よい年末年始となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
by N
ボクシング・デー -Boxing Day-
欧米ではクリスマスは一年のうちで最も大きなイベントのひとつ。
昔のお屋敷では使用人たちが最も忙しくしていた時期です。
12月26日はそんな彼らが仕事を終えてクリスマスプレゼントのボックスを開けられる日としてボクシングデーという休日になっています。
諸説ありますが、ともあれスポーツのボクシング/Boxingとは別とのことです。
主も使用人も一大イベントを終えた後は家族でゆっくりとお茶を飲んでいたのではないでしょうか。
パンカーダにもそんなくつろぎのひと時にふさわしい家具がございます。
ダブルペデスタル オーバル コーヒーテーブル No.9165-021
コンパクトなサイズと、美しいフォルムが秀逸なコーヒーテーブル。古くからお屋敷のなかで便利に使われてきました。深い表情をもつ天板はウォールナットの化粧張り。杢目の複雑な形状が溶け合い、ひとつの美しい絵画のような趣をたたえています。リビングルームのローテーブルとして、もしくはプライベートルームのサイドテーブルとしてお使いいただけます。
何かと忙しい12月ですが、時には心落ち着く家具に囲まれ、1年を振り返ってみるのも良いのではないでしょうか。
by A
クリスマスバード
もうすぐクリスマスがやってきます。
英国ではこの時期特に人気者になる鳥がいます。
ロビンです。もうお馴染みかもしれません。
正式名称はヨーロッパコマドリ。胸のところが赤みがかったオレンジ色をしています。
イエス・キリストの茨の冠を取ろうとした時、イエスの血がロビンの胸を赤く染めたと言われ、また新年の魂を宿すとして、クリスマスに欠かせない存在です。
日本で言うところのスズメのような身近な存在。
あのふっくらとしたフォルムとつぶらな瞳に心が和みます。
英国で家具修復の学校に通っていた帰り道、初めて本物を見たときは感動しました。
本当に赤くて丸い!
実際は、胸はくすんだオレンジ色、体はもう少しスリムでしたが・・。
今年のクリスマスツリーにロビンを乗せてみてはいかがでしょうか。
by A
12月のパンカーダ田園調布
小春日和から急に冷えて。
風がふいて、やんで。
またちょっと暖かくなって。
そして、窓がひんやり白く曇る朝が増えていく。
行きつ戻りつを繰り返しながら、季節は確実に冬の真ん中に向かっています。
クリスマスを迎えるこの時期、年末年始をとおしてパンカーダではちょっとしたイルミネーションを愉しみます。
今年はバードケージのシャンデリアを中心としたサーカス風。
シャンデリア脇には冬らしいプランツを吊り下げて。
ふわふわ、くるくると垂れ下がるエアプランツのウスネオイデス
ころんと赤い実の山帰来
深く、きれいなグリーンはヒムロ杉
とりどりの自然な色味は、アンティーク家具のもつ深い古艶と良く合って、いつまでも眺めていたくなりような気持ちにさせてくれます。
店内には、メンテナンスが終わり、まだサイトではご紹介できていない家具もございます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
by N
パンカーダ田園調布
大田区西嶺町15-10 4階
OPEN:12-18時
CLOSE:水曜日
*パンカーダ自由が丘は完全予約制です。
(通常は閉まっています)
遅く起きた朝に:ハウス&ガーデン誌のレシピでつくるブルスゲッタはいかが
1:フライパンでパンチェッタをじっくり炒め、油をだす。
(ゴルゴンゾーラチーズと、パンチェッタの塩気が強いので、バターは無塩がおすすめです。)
http://www.houseandgarden.co.uk/
http://www.houseandgarden.co.uk/recipes/breakfast-brunch/apple-gorgonzola-pancetta-bruschetta









































