働き方をより良く変えたいと思ったとき、多くの人がまずやることが自己分析です。
ただ、「これまで自己分析にはお金も時間も使ってきたけれど、その割には“いい感じ”に働けていない...」という方も一定数いるのですよね。
自分の資質は知るだけでも意味はありますが、せっかくなら活かしたいもの。
そこで今回は、自分の資質を強みとして活かすために必須のポイントについて、「環境選び」と「マインド」の2つの切り口からご紹介します。
① 自分の資質が活きる環境/役割を選ぶ
当たり前かもしれませんが、自分の資質が活きる環境や役割を選ぶことが、何より大事です。
「長所と短所は裏表」とよく言いますが、それって言い換えれば、状況によって長所は短所に転じるということ。
がんばっているのに報われない...
努力しても全然成果が出せない...
なんか自分だけ浮いてる気がする...
という場合、
現在選んでいる仕事の環境や役割のどこかが、自分の資質と大きくズレている可能性があります。
<例>
◇価値観のミスマッチ
安定感や規則を大切にする人が、
自由度が高くスピード重視の会社にいる
◇仕事への取り組み方のミスマッチ
一人でマイペースに働きたい人が、
チームワーク重視の環境にいる
◇人との距離感のミスマッチ
雑談を楽しめる近い距離感を望んでいる人が
ドライな人間関係の職場にいる
◇報酬形態のミスマッチ
どんどん稼ぎを増やすことを重視する人が
年功序列や賃金一律の会社にいる
◇ワークライスバランスのミスマッチ
日々の暮らしを大切にしたい人が、
残業が多く忙しい会社で働いている
etc...
向き・不向きを無視してでも、絶対に入りたい会社や憧れの仕事がある場合は、そこを目指してみるのも良いと思います。
挑戦してみないと気が済まない時もありますよね^^
ただ、自然体のまま力を発揮できる仕事をしたいと思うのなら、自分の持つ資質を「長所や価値」として評価される環境や役割を探すのが最短ルートだと思います。
② 自分の心の状態を整える
自分の資質を強みとして活かすには、「何をするか?」も大事ですが、「どういう意識でするか?」もすごく大事。
ひとの資質って、恐怖心や不安感から行動したときには弱みや短所として現れやすく、愛や喜びから行動したときには、強みや長所として現れやすいのですよね。
例えば、
・決断力
・リーダーシップがある
という資質の場合。
これが強みとして発揮されたら、周りの人に勇気や希望を与えながら、事業を力強く牽引する存在になれそうですよね。
でも、この資質が、周りの人たちへの疑いや不安、結果を出すことへの焦りなどから発揮されたとき、決断力やリーダーシップの強さはネガティブな方向に働いて、
・高圧的
・自己中心的
・コントローラー
という短所に変わります。
つまり、その人の意識や在り方によって、長所は短所は簡単にひっくり返る、ということです。
なので、自分の機嫌や調子を整えることも、資質を強みとして発揮するためには大事なポイントになります。
どんな人にとっても、自分のことが一番わからないもの。
だからこそ、これまでの経験の振り返りや、他者からの意見をもとに自己理解を深めて、自分にフィットした環境や役割を見つけていくことが、心地よく仕事を続けていくために一番大事なことだと思います。