手からはじまる『手医』物語~小手先は戦略?戦術?~
その手医の名前は、安倍吽馬易(あべのうんめい)という。
手医とは手にまつわる、いろいろな身体の不具合の専門家のことです。
足医(足病医)という足にまつわる、いろいろな身体の専門家がいることは知っている方もいらっしゃるかもしれません。
馬医という馬にまつわるいろいろな馬の専門家がいたことは知っているかもしれません。
実は、手に関しても同じような専門家がいることを知っていますか?
その専門家が呼ばれている通称、それが、『手医』、この物語の主人公であります。
(注:この物語はフィクションであり、名称、その他、すべて架空の人物、物、場所であります。)
先日の吽馬易(ウンメイ)と弟子たちのやり取りには、続きがありました。
(先日の話は、下記↓から読んでみてください。)
吽馬易(ウンメイ)が、続けます。
吽馬易(ウンメイ):「小手先で勝負が決まるのは、それが、戦術だからです。」
弟子(山田):「戦術ですか?」
弟子(山下):「戦術だからって、どういうことですか?」
弟子(川守):「戦術だからってことは、戦術じゃないこともあるんですか?戦術じゃないってことは・・・。わかりません。」
吽馬易(ウンメイ):「戦術と戦略の違いについて、伝えておく必要があると思います。」
弟子(山田):「戦術と戦略の違いですか?」
弟子(川守):「戦術と戦略ですか、確かにニュアンス違いますが、どう違うか、と聞かれると難しいです。」
吽馬易(ウンメイ):
「小手先の技や技術が、戦略だったら、問題なんです。それは、戦術だから、場面によっては救世主というか、とても効果的に使えるんです。」
弟子(山下):「先生、おっしゃていることが、まったく、解かりません。」
弟子(川守):「戦略だと、小手先の技は使えない?でも、戦術だと、効果的?・・・。難しい。」
吽馬易(ウンメイ):「難しいって口癖もやめた方がいいですよ。難しいと云ってしまうと、情報を無意識でシャットダウンしてしまいますね。」
弟子(川守):「はい、気をつけます。なかなか難しそうです。」
弟子(山田):「川守さん、また、云っちゃってます。」
弟子(川守):「あっ?!気をつけますと云った、すぐそばから、云ってしまっていました。無意識ってヤバいです。」
弟子(山下):「口癖って、知らず知らずのうちに、云ってしまっているんですね。」
吽馬易(ウンメイ):「口癖の話は、その辺にしましょう。時々、気になる口癖は、軽く指摘させてもらいますね。」
弟子の3人が同時に
弟子(山田・山下・川守):「はい、お願いしいます。」
と、声が重なりました。
吽馬易(ウンメイ):「珍しく、声が揃いましたね。」
弟子の3人が、互いに見合いながら、軽く笑みがこぼれていました。
吽馬易(ウンメイ):「戦略と戦術の違いについて、もう少し、解かりやすく、話しますね。」
ここから、吽馬易(ウンメイ)が、少し早口で戦略と戦術について、話し続けます。
吽馬易(ウンメイ):
「戦略と戦術は、どちらが先だと思いますか?どちらが先って、云い方がわかりにくいかもしれないですね。それでは、戦略と戦術について、私が好きな軍師、黒田官兵衛のエピソードとともに、話してみましょう。戦国時代、戦(いくさ)の際、まず、最初に考えるのは、戦略なんです。戦(いくさ)の時、まず、誰と戦うか、どこを攻めるか?それが、戦略です。どのように攻めるか?どんな方法で戦うか、具体的な方法が戦術なんです。」
吽馬易(ウンメイ):
「違う例えで、う~ん、わかりやすい例・・・。スポーツを例にしてみますね。サッカーでいうと、戦略は、守り切って、カウンター攻撃でゴールを奪って勝つというのが、戦略。そのための戦術が、フォーメーションを4-4-1にするとか、守備のポイントをどこに置くか?などです。」
弟子(山田):「サッカー好きなので、解かりやすいです。戦略と戦術の違い・・・。」
弟子(山下):「なんとなく、イメージできたような、感じします。」
弟子(川守):「戦略とは、大きな目的で、戦術とは、具体的な術という感じだということですね。」
吽馬易(ウンメイ):
「なんとなく、イメージできたようですね。戦術は具体的なんですね。だから、小手先の技や技術は具体的だから、場面によっては、とても効果的なんですよ。その場面には、その時の戦略にあっていたかどうかも含めてですね。」
弟子(川守):「戦略にあった戦術ですか・・・。勉強になります。」
吽馬易(ウンメイ):
「戦略には、なんらかの目的があるんです。その目的を達成するために戦略があって、そのために具体的に動く戦術があるってことです。また、この目的には、目指す目標があるんですよ。目標のことをゴールっていいますね。よくいうゴール設定です。コーチングでゴールが先、やり方、達成の仕方、手順は後って、何度も何度も云いますよね。ゴールが決まるから、そのゴールに向かうための戦略が出来て、その戦略を効果的に行う為に、戦術があるんです。戦術は、具体的です。しかも、かなり細部に渡ります。」
弟子(山田):「戦略と戦術、かなり理解できたと思います。今まで、曖昧にしか考えていませんでした。」
弟子(山下):「吽馬易(ウンメイ)先生、ありがとうございます。とてもよく理解できたと思います。」
弟子(川守):「戦略と戦術の違い、なるほどです。よくわかりました。目標と目的も同じように考えていました。」
吽馬易(ウンメイ):「言葉の定義をきちんと認識することってとても大事ですよ。なので、小手先の技やアプローチが戦略だったら、ヤバいんです。戦略が小手先だったら、どうしようもないでしょ。場当たり的ですよね。戦術なら、場当たり的でいいんです。それを時に臨機応変っていいます。」
弟子(山田):「場当たり的でも、戦略がちゃんとあれば、それは、臨機応変・・・。なるほどです。」
弟子(山下):「場当たり的って、吽馬易(ウンメイ)先生、よく云われてますよね。『行き当たりばったり』ってそういうことだったのですね。」
弟子(川守):「場当たり的って、苦手です。」
吽馬易(ウンメイ):「場当たり的って、良いイメージ少ないかもしれませんね。これって、ちゃんと戦略や目標、目的がちゃんとあれば、できるんですよ。誰でもね。その辺りが、明確じゃなんですよね。常にいつでも明確にすることがとても大事です。」
吽馬易(ウンメイ):「いつでも明確にしておくことです。それぞれのテーマや分野ごとに、目標や目的を明確にしておくんです。これが大事です。」
弟子(山下):「吽馬易(ウンメイ)先生、いつも最低5個以上のカテゴリーの目標を明確にもっておくようにって、云われるのはそういうことだったのですね。」
弟子(川守):「目標、目的、・・・、そこなのですね。」
小手先って話から、
戦略と戦術の違いの話、
最後は、目標や目的の話へ、
吽馬易(ウンメイ)の話は内容が深いようです。
(この物語は、すべてフィクションです。登場する人物、その他、すべて架空のものです。ただし、内容に関する記述については、できる限り、実際に経験したエピソードを元にした内容でおります。)
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