『手医』物語~小手先が救世主~ | 和顔工房(わげんこうぼう)

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和顔という言葉は、「大無量寿経」 の言葉「和顔施」「和顔愛語」に由来。穏やかで温和な表情、顔つきや言葉遣い。穏やかで親しみやすい振る舞い。のこと。どんなに苦しい時でも、「和顔」がその状況を突破する鍵になる。

手からはじまる『手医』物語~小手先が救世主~

その手医の名前は、安倍吽馬易(あべのうんめい)という。
手医とは手にまつわる、いろいろな身体の不具合の専門家のことです。
足医(足病医)という足にまつわる、いろいろな身体の専門家がいることは知っている方もいらっしゃるかもしれません。
馬医という馬にまつわるいろいろな馬の専門家がいたことは知っているかもしれません。

実は、手に関しても同じような専門家がいることを知っていますか?

その専門家が呼ばれている通称、それが、『手医』、この物語の主人公であります。

(注:この物語はフィクションであり、名称、その他、すべて架空の人物、物、場所であります。)

 

 

「小手先が救世主」

いきなり吽馬易(ウンメイ)が、こんな話題を弟子たちに向かって話し始めました。

吽馬易(ウンメイ):「小手先の技やテクニックって使い物にならないと思っていませんか?」

弟子(山田):「小手先のテクニックってあまりいいイメージないです。」

弟子(山下):「小手先って、適当にあしらっているようで、嫌いです。」

弟子(川守):「小手先って、浅智慧みたいで、どうも学ぶ気に慣れないです。だから、吽馬易(ウンメイ)先生に師事させてもらっているんです。」

吽馬易(ウンメイ):「小手先って言葉になんだか、嫌悪感丸出しですね。」

弟子(山田):「小手先って吽馬易(ウンメイ)先生もあまりよくおっしゃっていなかったように記憶しています。」

吽馬易(ウンメイ):「小手先だけを学ぶことは、確かにあまりお勧めしないです。」

弟子(山下):「吽馬易(ウンメイ)先生がお勧めしないのに、どういう意味ですか?」

弟子(川守):「吽馬易(ウンメイ)先生が、さっき質問されてた、使い物にならないと思っていないか?ということは役に立つってことですか?」

吽馬易(ウンメイ):「小手先だけを学ぶことをお勧めしないだけで、小手先のことを学ぶのは面白いですよ。」

吽馬易(ウンメイ):「面白いだけじゃなく、役に立つこともありますよ。しかも、困った時の救世主となってくれることも・・・。」

弟子(山下):「えっ?!困った時に役に立つんですか?役に立たないと思っていました。」

弟子(山田):「私も同じです。」

弟子(川守):「困った時の救世主とまで、云われると気になります。」

吽馬易(ウンメイ):「小手先の技術、テクニックや対処法って、たくさん知っておくといいですよ。その小手先の技術には、必ず、根っこには深い洞察を元にした、原理原則が隠されているからです。」

弟子(山下):「それであれば、小手先の技術ではなく、根本的な考えや原理原則を学んだ方がいいのではないですか?」

吽馬易(ウンメイ):「小手先の技術を学んで、使ってみることも大事ですよ。もっと大事なのは、根本的な技術や考え、原理原則を知ることで、いつでも、小手先の技を自分自身で作り出せること。」

弟子(山下):「自分自身で、小手先の技を作る?ですか・・・。」

弟子(川守):「自分で勝手に作っていいんですか?というか、今の自分が作ると浅はかな、それこそ、小手先のものになるに違いないです。」

吽馬易(ウンメイ):「それでいいんですよ。それで、浅はかな小手先なものでも、瞬時に使えることが救世主になることもあるってこと。」

弟子(山田):「瞬時に使えることが大事なんですね。」

弟子(山下):「それは、どういうことですか?」

吽馬易(ウンメイ):「それはですね。臨機応変にどんなシチュエーションでも対応できるようになるんです。『小手先』って言葉ですが、『小手が利く』という言葉があります。これって、何でもできるっていう意味で、google先生では、『ちょっとしたことに器用である。一応はこなすことができる』という意味になるようです。」

弟子(山田):「器用になれるんですね。小手先の技をたくさん持っていると・・・。」

弟子(山下):「私は不器用なので、器用になれと云われましても・・・。」

弟子(川守):「小手先の技術って器用ってことですか?」

吽馬易(ウンメイ):「器用というか、器用に何でもある程度こなすことができるようになるためには、小手先の技術も軽んじないでほしいんですよ。」

 

吽馬易(ウンメイ)が、弟子たちの顔をじーと見つめて、大きく呼吸をしながら、続けます。

 

吽馬易(ウンメイ):「小手先の技術を知って、何でそれが小手先であって、本質的な変化に繋がらないか?を考えることも大きな学びになったり、それが、原理原則を知るきっかけになるからです。」

弟子(山田):「だから、吽馬易(ウンメイ)先生ってどんなことを質問しても答えてくださるんですね。」

弟子(山下):「ほんと、何でも答えてくださるので、いつも知識量に感銘を受けています。」

弟子(川守):「吽馬易(ウンメイ)先生の考察っていつも深くて、ただただ、自分の未熟さを実感します。」

吽馬易(ウンメイ):「そんなに私を特別視しないでくださいね。あなたたちも、十分な才能を持っていますからね。」

弟子(山下):「吽馬易(ウンメイ)先生には、まだまだ、私なんて足元にも及びません。」

吽馬易(ウンメイ):「山下、謙遜することはすばらしいことだと云われているかもしれませんが、自分自身の自己評価を保ってくださいね。そうでない謙遜は、自分自身の人生にとって悪影響になりますからね。」

弟子(山下):「謙遜なんて・・・。あっ、すみません、気をつけます。」

吽馬易(ウンメイ):「気をつけるのではなくて、・・・。私を圧倒的に抜くくらいの自己評価、自己肯定感がほしいんですよね。」

弟子(山下):「はい、頑張って自己肯定します。」

弟子(川守):「頑張ってって、淡々とですよね。山下は、ですよね。吽馬易(ウンメイ)先生、・・・。」

弟子(山田):「山下らしいけどね。」

吽馬易(ウンメイ):「山下らしいってのも、メッセージの伝わり方次第なので、使うの気を付けてくださいね。」

弟子(山田):「〇〇らしいって勝手にイメージを限定してしまうリスクですね。」

弟子(川守):「山田って、よく云ってるかもしれないですよ。」

吽馬易(ウンメイ):「無意識で使っているフレーズ、気を付けてみてくださいね。」

弟子(山田):「無意識で使っている口癖、お互いにメモってシェアしてほしいんだけどいいかなぁ。」

弟子(山下):「それ是非とも、お願いしたい。」

弟子(川守):「なんだか、怖いなぁ。自分の知らない自分に気づくチャンスかもしれないから、やってみるか・・・。」

吽馬易(ウンメイ):「無意識で使っている口癖をお互いにチェックするって、小手先のテクニックかもしれないけど、やってみると面白いプロセスになると思います。是非、やってみてくださいね。」

弟子(山田):「はい、愉しみです。」

弟子(山下):「なんだか、面白そうです。よろしくお願いします。」

弟子(川守):「何が出るか、受け止めたいなぁ。」

吽馬易(ウンメイ):「口癖だけど、LINEやSNSなどで、よく使っている言葉やフレーズを探してみるのもいいですよ。自分自身を客観視することができますよ。」

弟子(山下):「LINEかぁ・・・。早速、チェックしてみます。」

弟子(山田):「SNSもですね。」

弟子(川守):「身近なツールからでも、いろいろわかるんですね。」

吽馬易(ウンメイ):「自分の投稿をチェックすることも大事ですが、いつもよく見る動画やアップされた記事などに共通するフレーズなどもあるかもしれませんよ。その辺りも注意深く見てみるといいかと思います。」

 

弟子たちは、各各(おのおの)のスマホを手に取って、早速、チェックし始めました。

 

吽馬易(ウンメイ):「そのチェックは、独りの時でもできるよね。」

 

はっと、目線を上げて吽馬易(ウンメイ)を見る弟子たち・・・。

 

吽馬易(ウンメイ):「小手先って話で、もうすこし伝えたいことがあったんだけど・・。」

弟子(山田):「もうしわけありません。」

弟子(山下):「すみません。吽馬易(ウンメイ)先生のお話の途中だったのに、スマホに夢中になってしまって・・・。」

弟子(川守):「小手先って話の続き、あったのですね。是非、教えてください。」

吽馬易(ウンメイ):「小手先の技ってその場しのぎってニュアンスありますよね。でもね。戦国時代、刀と刀で闘っている時は、この小手先で勝負が決まっていたんですよ。」

弟子(山田):「小手先で勝負が決まる?」

弟子(山下):「勝負が決まる技?」

弟子(川守):「どんな技になるんですか?」

吽馬易(ウンメイ):「それは、小手先の小指を切り取ることで、勝敗が決まっていたのです。小指を切り落とすと、強く刀を握ることは出来なくなります。他の槍などの道具もです。しかも、ある程度の痛みと出血があるため、戦力としては、ほとんど、負けたわけです。鎧を着て、身体を防護している状態の相手を何十人、時には何百人も相手にするのに、いちいち鎧を切っていたのでは、刀はすぐに切れなくなってしまいます。それに、体力も腕力も握力も尽きてしまうでしょう。そこで、小手先の技、小手が利くということです。」

弟子(山田):「知らなかったです。」

弟子(山下):「そうだったんですね。」

弟子(川守):「確かに、刀って血が付くとすぐに切れなくなるわけですし、小指だけ切るのは理にかなっていますね。」

 

「小手先が救世主」

小手先の技や技術にも、それの背景を知るきっかけになる。

また、そういった技をたくさん持っていることが、時には役に立つこともある。

 

手にまつわるちょっと変わったお話でした。

 

 

 

(この物語は、すべてフィクションです。登場する人物、その他、すべて架空のものです。ただし、内容に関する記述については、できる限り、実際に経験したエピソードを元にした内容でおります。)

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