虫歯は人間の専売特許ではない!?
こんばんは。ふぉっしる店長です。
何年も前に、動物病院の歯磨き講習に参加したことがあります。
イヌの口はアルカリ性のため、虫歯になりにくく、
逆に歯垢や歯石ががたまりやすいとおっしゃっていました。
イヌが虫歯になるのは、
人間が食べているケーキやお菓子などを与えた場合だそうです。
このため、虫歯になるのは、
糖分の多い食生活をしているわれわれ人間だけと思っていたのですが・・・・・・。
どうやらそうではないらしいです。
新生代古第三紀始新世の原始的な霊長類
Microsyops latidensの歯の化石1000点以上を調べたところ、
約77点の歯に虫歯が発見されたそうです。
果物などの糖分が多い食物を多く摂っていたと考えられるそうです。
言われてみれば、そうですね。
果物をたくさん食べれば、虫歯になりますよね。
このニュースのもとになった論文では、
哺乳類の歯化石の虫歯について研究した過去の論文が引用されています。
霊長類を中心に0~24.29%の割合で虫歯が確認されていますが、
たった1種、100%の割合で虫歯が発見されている種がいました。
それは、クマ類のProtarctos abstrususです(Wang et al., 2017)。
まあ、2個体しか調べられていませんが、そのどちらの歯にも虫歯があるとのこと。
冬眠のために、ベリーなどの糖分の多い食物を食べていたと考えられるそうです。
カンブリア紀から生きている多板類
こんばんは。ふぉっしる店長です。
後ろで夫がZoom飲みをやっています。
声が大きくてうるさいです。
今回は、以前紹介した商品の補足を。
去年の11月に多板類を紹介しました。
多板類は実は、古生代カンブリア紀から存在しています。
カンブリア紀の多板類は、トゲトゲの殻を背負った攻撃的な姿をしていました↓

イラストは、Vendrasco and Runnegar (2004)を参考に描きました。
多板類の殻の化石は、たいていバラバラになった状態で発見されます。
生きていた時の姿がわかる状態で産出することはほとんどありません。
化石はバラバラに発見された殻を並べたものです。
生きていた時の姿がイメージできる面白い標本です。