化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常 -58ページ目

簡単に食事ができた腕足動物

こんばんは。ふぉっしる店長です。
もうとっくに暑くなっていますが、まだ麦茶を作っていません。
そろそろのどが渇く時期になってきたので、いい加減作り始めようと思います。

今回紹介する商品は、こちら!

殻にへこみをもつ腕足動物
デボン紀の腕足動物マクロスピリファーです。
真ん中がへこんだ腹側の殻と真ん中が出た背中側の殻をもっていました。

マクロスピリファーは、殻頂を下にして海底に立っていたと考えられています。

この状態で殻を少しだけ分けると、海水が自然に殻の中に入り込み、海水に含まれる小さな有機物を食べることができたと考えられています。
ほとんど動かずに食事をできたなんて、なんと羨ましい。

効率的な食事をしていた腕足動物の化石、おひとついかがですか?

大陸移動の証拠、グロッソプテリス

こんばんは。ふぉっしる店長です。
どこでも博物ふぇす!壱が今日で最終日となってしまいました。
あっという間でした。
ギャラリーに来て下さった方々と交流できて楽しかったですニコニコ

今回、紹介する商品はこちら!

ペルム紀のシダ種子植物、グロッソプテリス
グロッソプテリスは、古生代ペルム紀から中生代三畳紀に生きていたシダ種子植物です。
舌のような形の葉が特徴です。
この標本でも、その形がよくわかります。

グロッソプテリスの化石は、南半球の各大陸とインドから産出しています。
このため、グロッソプテリスは超大陸ゴンドワナが存在していた証拠として扱われています。

上は、約2億6000万年前の地図に、グロッソプテリスが生育していただろうと思われる範囲(濃い緑色の部分)と現在の大陸の当時の位置(点線)を描き込んだものです。
Stampfli and Borel (2002)Edirisooriya et al. (2016)を参考に描きました。

壮大な地球の動きを感じられる植物の化石、おひとついかがですか?

悪魔の爪のようなカキ

こんばんは。ふぉっしる店長です。
ここのところ暑い日が続いていますが、看板犬(姉)はまだ冬毛を脱いでいません。
夏の時は毛が薄くてうっすら地肌が見えるお尻周りが毛でびっしり覆われているので、夏毛か冬毛か一目でわかります。
一昨日あたりからようやく冬毛を脱ぎ始めました。
換毛期には抜け毛の量が一気に増えるので、これも一目でわかりますガーン

今回、紹介する商品はこちら!

悪魔の爪、グリフェア
ジュラ紀のカキ、グリフェアです。
グリフェアは、大きくふくらんだ左殻に、小さく平らな右殻をもったカキです。
その殻の形から、イギリスではかつて、“Devil's toenail”(悪魔の足指の爪)とも呼ばれていました。
この化石は、7cm近くもある立派な大きさのものです。

グリフェアは、ふくらんだ左殻を下にして海底に横たわっていたと考えられています。

悪魔の爪にも見えるカキ、おひとついかがですか?