化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常 -47ページ目

新旧トクサ類

こんにちは。ふぉっしる店長です。
寒いです。
今週末は暖かい予報だったのでは・・・・・・?

今回、紹介する商品はこちら!

石炭紀のトクサ類、カラミテス
石炭紀のトクサ類、カラミテスの化石です。
幹の節と縦方向の細かい筋がきれいに残っています。
始新世のツクシの頭
始新世のトクサ類の胞子嚢穂(いわゆるツクシの頭)です。
表面の魚の鱗のような模様がよくわかります。
また、内部がきれいに玉髄化しています。

デボン紀前期から現在まで生きているトクサ類の新旧2つの化石です(「新」とはいえ、3000万年以上前のものですが)。
節に分かれた茎(あるいは幹)に、放射状に生えた葉と、昔からあまり変わらない形をしています。
ツクシの頭も、今のものとよく似た形をしています。

長い歴史を感じる植物の化石いかがですか?

カラミテスの幹に、最古の有羊膜卵類ヒロノムスがよじ登ることもあったでしょう。

ケナガマンモスの牙

こんばんは。ふぉっしる店長です。
看板犬(妹)は天然です。
先日、夫がずっと家にいたにもかかわらず、夫が出かけていると思い込んで、ずっと玄関で待っていたことがありました汗

今回、紹介する商品はこちら!

“模様”がよく見えるマンモスの牙
カットされたマンモスの牙です。
牙の断面がよく見えています。
牙の断面には、交差する斜めの線が多数あります(例えば、白くなぞった線)。
この線はアジアゾウやアフリカゾウなど、ほかのゾウ類にもあります。
マンモスの牙は、この線が交差する角度(黄色い線で示した角度)がほかのゾウ類に比べて狭いです。
この違いをもとに、印章や根付などの加工品が、ワシントン条約で取引が規制されている現生のゾウ類の牙を使ったものなのか、規制の対象外であるマンモスの牙を使ったものなのかが識別されることがあるとか。

左から、ケナガマンモス、アジアゾウ、アフリカゾウ。

マンモスの牙の特徴がよくわかる化石、おひとついかがですか?

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

卯年にちなんで。
真ん中は現生のカイウサギ(Oryctolagus cuniculus)。
左は、鮮新世に生きていた巨大なウサギ、ヌララグス(Nuralagus rex)。
右は、漸新世に生きていた原始的なウサギ、パレオラグス(Palaeolagus haydeni)。