3D写真の撮り方
前の記事で紹介した3D写真。
撮る原理は実に簡単。
左右の目の分だけずらして2枚の写真を
撮ればよいのです。
とはいえ,適当にずらしても
立体的には見えません。
レンズの焦点距離やら被写体への距離やら
いろいろな条件を考慮して算出しなければいけません。
素人にそんな計算は無理ヽ(`Д´)ノ!
とあきらめなくても大丈夫(o^-')b。
自動で計算してくれる便利なアプリがあります。
入力するパラメータは以下の通り。
- Lens f (eq. 35mm)=レンズの焦点距離(35mmフィルム換算)
カメラの仕様表に書いてある焦点距離。
私の使っているPowerShot G12の場合,
28(W)-140mm(T)。
つまり,まったくズームをしなければ28mm,
最大限ズームをすれば,140mm
になります。 - Near=カメラ本体と,被写体の最も近い部分までの距離
- Far=カメラ本体と,被写体の最も遠い部分までの距離
- Parallax=視差
- Screen Size=鑑賞するときの画像の大きさ
例えば,A4サイズでプリントして見る場合は36.4cm,
この場合最も近いのは,14inch。
これらを入力すると,Stereo Baseにずらす距離が表示されます。
ステレオ写真用のメガネや平行法という方法で
立体的に見ることができますが,
メガネは値段が高かったり平行法は難しかったりします。
立体的に見るには赤青の3D写真に変換して
赤青メガネで見るのが一番簡単ではないかと
思います。
赤青メガネはお安い値段で買うこともできますし,
本の付録に付いていたり自作することもできます。
3D写真,意外に簡単に作れるでしょ(o^-')b?
化石3D写真
先日うちにいらしたカメラマンの方に,
普通のカメラでも3D写真を撮れる方法を
教えていただきました。
へ~,知らなかった(☆。☆)。
私も撮ってみたいp(^-^)q。
ということで,
ギャラリーの標本を3D画像にしてみました。
赤青メガネを使うと,立体的に見えます。
画像をクリックすると,大きな画像が表示されます。
残念ながら私は左右の視力に差があって
片目でしか見ていないので
立体感は実感できませんが,
夫によると立体感が出ているとのこと。
自分でチェックできないのが,唯一の難点です(TωT)。
赤青メガネはamazonでも買えます。
3D写真の撮り方については
この後の記事で書きたいと思います。
眼をもっていたレアンコイリア
現在,夫の依頼で大付属肢類のイラストを描いています。
大付属肢類とは,アノマロカリスやレアンコイリアなど,
頭部の前に大きな付属肢をもつ節足動物のことです。
論文などを細かく見ながら描いていると,
今までは見落としていた特徴があることに気づきます。
その1つが,レアンコイリアの眼。

に眼をもたないと書いてありますし,
復元画でも眼のあるものは見たことがありませんでした。
しかし,Shoenemann and Clarkson (2009)で
レアンコイリアの眼について報告されています。
これによると,レアンコイリアは背中側に4個,
腹側に2個の眼をもっていたようです。
こんな風に↓

6個も眼をもっていたなんて,びっくりですね。
腹側の2個の眼で海底にいる獲物を探していたと
考えられています。