眼をもっていたレアンコイリア
現在,夫の依頼で大付属肢類のイラストを描いています。
大付属肢類とは,アノマロカリスやレアンコイリアなど,
頭部の前に大きな付属肢をもつ節足動物のことです。
論文などを細かく見ながら描いていると,
今までは見落としていた特徴があることに気づきます。
その1つが,レアンコイリアの眼。

に眼をもたないと書いてありますし,
復元画でも眼のあるものは見たことがありませんでした。
しかし,Shoenemann and Clarkson (2009)で
レアンコイリアの眼について報告されています。
これによると,レアンコイリアは背中側に4個,
腹側に2個の眼をもっていたようです。
こんな風に↓

6個も眼をもっていたなんて,びっくりですね。
腹側の2個の眼で海底にいる獲物を探していたと
考えられています。