王座遍歴シリーズ、最新作は日本の「FIGHTING NEXUS」です~✨

 

『FIGHTING NEXUS(ファイティング・ネクサス)』👑歴代王座遍歴

 

NEXUSは日本MMAの世代を超えたキャリアが一瞬交差し合う「日本MMA交差点」。

幅広い層にキャリアのチャンスを齎しているNEXUSは、王座も16人制トーナメントを行って決める徹底した「ブランデッド(Branded)」なプロモーションなのが好きなポイントですね~😊

 

MMAというのは、どこまでいっても「ブランデッド」な格闘スポーツです。

時世を読み人気を育てる「ブランディング(Branding)」の成立しにくい予測不能さがMMAの一番の魅力であり…その中で予測を覆して勝ちあがってきた選手にこそ、後から「ブランド(銘)」が生まれ、歴史に残ります。

「闘いの結び付き」という名の通り、一試合契約という一期一会の「交差点」を生むFIGHTING NEXUSは、どの日本MMAプロモーションにも繋がり得る存在であり…日本MMAの「ブランデッド」を支え得る可能性を秘めています!

 

PANCRASE王座を獲得し、ROAD TO UFCへの切符を手にした「ヤン坊」こと雑賀達也は、NEXUSで才能を見出され、キャリアを紡いだ出世頭の一人ですね~。

雑賀のような素晴らしい才能を萌芽させ、そして自由に羽ばたかせるNEXUS。

そんなNEXUSだからこそ、プロモーションの王座に他にないオンリーワンな魅力があると感じています✨

 

NEXUSの創設された2014年は、「GRANDSLAM」「TTF CHALLENGE」といった日本MMAの「交差点」となったプロモーション達が生み出された意欲的な年でもありました。

先の2つのプロモーションは現在活動を休止していますが、日本MMAの新たな「ブランデッド」の可能性を広げた存在であったと感じますし、素晴らしい試合を多く魅せてもらいました。

残念ながら「GRANDSLAM」「TTF CHALLENGE」には王座が制定されなかったため王座遍歴シリーズは作れませんけれども、いずれ纏めて観たり、書いたりしていきたいですね~。

「TTF CHALLENGE」は最近YouTubeに1~5大会&8~9大会の試合をアップしてくれていますし、ガッツリ観ていきたいです!(6~7大会も観たいな~)

 

昨年の「JAPAN-MMA ROOKIES CUP」や、今年の「格闘代理戦争 THE MAX」と、新たな才能を見出す為に交差し合う「交差点」は未知なる可能性に満ちていて非常に観応えがありますね~。

新たな「ブランドデッド」の可能性が萌芽していくのを、楽しみにしています✨🌱✨

 

🌸日本MMA 飛躍を願うユース選手(15~24歳)を紹介!🌸

 

今回のブログ更新は日本MMAのユース(青年期)選手たちについて紹介しました~!✨

 

日本MMAの20代選手を特集したのは2012年以来で、何度か書こうとチャレンジしていたのもの上手く纏められていませんでした💦

今回、ユースに注力するという形でようやっと形に出来たので、嬉しいです😊

 

MMAは難しい格闘スポーツなので、いろいろと経験を積んだ20代後半~30代が全盛期であるよな~とは思っていますけれども、昨今のMMA市場はどんどん若手に求めるハードルが上がっていっていると感じますね~💦

 

UFCでもラウル・ロサスJr.のように才能のあるユース選手たちが早期から活躍しているわけですけれども、10代後半~20代前半のユース選手たちはMMA選手としてまだまだ未成熟で未完成であり、力負けもするし経験の差で敗けることもあろうかと思います。

 

今後ますます若手選手への「プロフェッショナル」としてのハードルが上がっていくであろうことは予想されますし、ユース選手たちの才能を「消費」せずに大成の花を咲かせて行けるか、そこにMMA市場の頑張りが求められていると感じています!🙏

 

これからも、ハードな世界で頑張る日本MMA選手たちを紹介していきたいと思います~✨

 

ブラジルMMAは最高!

ということで、ブラジリアン・ムエタイについての記事です~ノシ

 

「ブラジリアン・ムエタイ」のルーツを辿る。世界のMMAを震撼させる「カナリア色の強打」は、如何にして生まれたのか。

 

エジソン・バルボーザの様に螺旋の蹴りを多用するムエタイ使いは、「ブラジリアン・ムエタイ」を象徴するマーシャルアーティストであるといえます。

一方で、アレックス・ペレイラの様に鋭いローキックで追い詰めパンチの連撃で仕留める狩猟の如きスタイルも、また「ブラジリアン・ムエタイ」の真骨頂ですね~。

それらのルーツを辿る、ちょっとしたエピソードとなっております✨

 

ブラジルのリオデジャネイロは、19世紀にはポルトガル帝国の首都でした。

1820年代にブラジルが独立建国を果たした後も、ヨーロッパや中東、アジアより多様な民族の人達が移住してきた多民族国家です。

同時に、多様なルーツを持つ格闘術がブラジルにもたらされ、それらの発祥の地より遠く離れたカナリアの大地にて、独自の進化と発展を遂げてきた歴史を持ちます。

 

大まかにブラジルへの近代格闘伝来の歴史をざっくりと表にすると、こんな感じです。

 

1820年代以前

古式カポエイラ

 

1850年代

ボクシング

レスリング(グレコローマン)

 

1910年代

柔道(講道館)

空手(首里手)

 

1920年代

柔術(グレイシー柔術)

レスリング(キャッチ・アズ・キャッチ・キャン/ルタ・リヴリ)

 

1930年代

近代カポエイラ

 

1950年代

空手(松濤會流、剛柔流、少林流)

 

1970年代

テコンドー

ムエタイ

 

もちろん、今回「図書館」の記事でも述べたように、ブラジルに伝来した武術は複雑かつ自由に混ざり合い、それらはハッキリと区画分けすることは出来ません。

そして、この「既存の概念に捕らわれない混ざり合い」こそが、今日のブラジルMMAの強さの神髄を成す部分であるとも感じていますね~。

 

ただ自由に混ざり合わせただけでは強くはならなかったでしょうけれども、1930年代や1950年代、1970年代に加熱したブラジル国内における「スタイルvs.スタイル」の主導権争いは、今日のブラジルMMAの強さを生み出す動力源となったとも感じます。

その激動の時代で練磨されたグレイシー柔術は、20世紀末に世界中に衝撃を与えた「UFC」開催へ繋がっていったのでした!

 

最近はちょっと歴史の話が多くなっちゃっていますけれども(めっちゃ楽しい)、現代のMMAの試合についても書いていきたいですね~✨

 

色々と楽しみではありますけれども…

やはりオマリーvs.ドヴァリシヴィリ」は早く観たい!と思っていますね~🤗

カードが確定したら、記事を書きたいと思っています😊b

 

 

今回はMMA最古の記録映像を辿る内容です~!

 

1896年の「リュミエール映画」で、『アジアMMAの祖先』が観られる!…かも!【最古のMMA記録映像かも…?】

 

最初はこちらの別館に掲載させていただいたのですけれども、予想以上にボリュームのある内容になった為、本館のほうに移動させていただきました!(こちらで読んでくれていた方がいたら申し訳ありませんでした~💦)

 

リュミエールの「最古の無声映画」は、世界各国の多様な映像を撮影されており、日本の貴重な映像もたくさん観られます。

各作品のタイトルには正確なイメージがありましたけれども、今作はかなり若い作品番号ということもあり、出身が二転三転してしまっていましたね…

日本人」→「ジャワ人(インドネシア人)」→「ビルマ人(ミャンマー人)」と出身を理解するのに時間がかかってしまいました…(演者の皆さんに申し訳なく思います💦)

 

件の映像は演武ではありますけれども、「MMAルネサンス」…MMAのエッセンスを感じさせてくれる素晴らしい映像資料であると感じます。

3世紀を跨いで、「ミャンマーMMA」のルーツを辿る武闘の一端を垣間見れたことは本当に嬉しいことでしたね~😍

 

MMAの記録を過去へ過去へと遡っていくと、ある事実に辿りつきます。

それは、「近代MMAとは『再構築』され、『再誕』したものである」ということです。

 

18世紀はボクシングが、19世紀にはレスリングが生まれ、20世紀に『ボクシングvs.レスリング』という「スタイルvs.スタイル」の時代が到来しました。

しかし、そもそもルールが定まり、競技が確立する以前は、ボクシングとレスリングとの境目は非常に曖昧なものであったと云われています。

 

ボクシングの祖先「ブロートンズ・ルール」や「ロンドン・プライズ・リング・ルール」においては、ボクシングは掛け投げ(Throwing)やクリンチボクシング(Lock)の攻防まで認められた、レスリングの技術も活かせる制限の少ないルールでした。

「グレコの父」にしてNY州コミッション創立メンバーのウィリアム・マルドゥーンは、レスリングのみならずボクシングの発展にも尽力されました。

「豪州の雄」ウィリアム・ミラーは、レスリングとボクシングの両競技で王座を獲得されています。

19世紀の晩年、「旧ルール(プライズ・リング)の雄」ジョン・ローレンス・サリヴァンを「新ルール(クイーンズベリー)の雄」ジェームズ・コーベットが撃ち破り、現代に続くボクシングの新時代が拓かれ…

技術の取捨選択と共に、「スタイル」という刀は研ぎ澄まされ、枝分かれしていきました。

 

「スタイル」がルールによって先鋭化する以前の時代、多くの国の格闘文化はもともと制限の少ない「オール・イン(全てを懸ける)」から出発していて…

19世紀にルールが発展したからこそ、研ぎ澄まされたからこそ、20世紀以降の「スタイルvs.スタイル」…異種格闘の価値観が生まれた、という潮流はとても魅力的に感じます😊

 

「現代のMMAとは、21世紀に行われた『再統合』である。」

というのは、別の方が仰っていた言葉ですが…私も近い感覚を感じています!

それを、「MMAルネサンス(MMAの古典復興)」という言葉で紹介しています✨

 

なんにせよ、文献のみでなく当時の映像が確認できることは素晴らしいですね~

これからも、新たな発見が数多くあるでしょう!

MMAの歴史という「鉱脈」は、まだ発掘が始まったばかりなのかもしれません✨⛏✨

 

 

3月の更新!

懐かしの「砂漠のパイオニアMMA」『DESERT FORCE』👑王座遍歴です!

 

『DESERT FORCE(デザート・フォース)』👑歴代王座遍歴

 

2010年から2016年、短いながらも砂漠にMMAを芽吹かせたプロモーション。

それがヨルダン生まれの『DESERT FORCE(デザート・フォース)』でした。

 

「チャンピオンにはベルトではなく、

めっちゃ大きな『シールド(盾)』が贈呈される」

という、インパクト大の個性派プロモーションでもあった『DESERT FORCE』!

初見でめちゃくちゃ衝撃を受けたのを覚えていますね~~✨😍✨(大好き)

今回、タイミングに恵まれて王座遍歴を完成できてうれしいです!!

 

ヨルダン国王直々の依頼よってブラジリアン柔術が近衛兵の訓練に採用され、

その柔術講師であったザイード・ミルザが立ち上げた経緯を持ちます。

中東~北アフリカに広がる、可能性に満ちたアラブの大地に生まれた最初の本格MMAプロモーションでした。

 

当時の『TUF』で飛躍していたUFCの影響も強く受けており、アラブ放送局と協力してリアリティ番組を制作・放送し、若手の育成にも力を注いでいました。

UFCにも出場したムニール・ラザーズや、PFLに出場したジャラー・アル=シラウィなどなど…

現在メジャーへ挑戦中の「アラブMMA第一世代」のベテラン選手たちの中には、『DESERT FORCE』でMMAキャリアをスタートさせた選手がたくさんいます。

 

👑DESERT FORCEウェルター級チャンピオンシップ(第2代王座決定戦)

ムハンマド・ゴラビ vs. ムニール・ラザーズ

初代王者のベルト返上に伴い、トップコンテンダーの2人が激突した一戦でした!

 

『DESERT FORCE』最盛期には、ヨルダンを拠点にUAEやバーレーン、レバノン、サウジアラビア、エジプトでも大会を開催しました。

今でこそMMAに関心を示しているサウジアラビアですが、2010年代当時はMMAにかなり否定的であったんです。

しかし、そんなサウジアラビアで初のMMA大会の開催を実現させたのも、『DESERT FORCE』というパイオニアの努力の賜物でした!

 

👑DESERT FORCEフェザー級チャンピオンシップ(王座防衛戦)

👑アブドゥル=カリム・アル=セルワディ vs. アジズ・ジュレイダン

初めてサウジアラビアで開催されたMMA大会のメインイベント。

リアリティ番組(Season2)のコーチ対決でもありました!

 

『DESERT FORCE』は、アラブMMAの道を最初に拓かんとしたプロモーションでした。

残念ながら放送局との契約が上手くいかずに、2017年に活動休止となりましたが…

その存在は強い影響を残し、今日の『BRAVE CF』『UAE WARRIORS』に、そのバトンが引き継がれていくことになるのでした!!

 

 

先日、『PFL』で「MENA(ミーナ、Middle East & North Africa(中東と北アフリカ))」リーグの開催も発表され、かつてなく注目の集まってきている砂漠のアラブMMA。

 

先日の「スポーツウォッシング」の記事では、危惧する一面を書きましたが…

アラブMMAが歩んできた明るい歴史の魅力についても、同時に書いていきたいと思っています!✨

砂漠のパイオニアMMA『DESERT FORCE』の紹介でした~ノシ✨🌵✨