あきのない日々 -2ページ目

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10Jun
- 映画　地獄の花園　　永野芽郁　広瀬アリス　バカリズム
  この映画の魅力は豪華キャスト陣の見ごたえあるケンカシーン最後まで見る人を飽きさせない目まぐるしいストーリー展開です！物語はある会社のOL派閥争いから始まります。永野芽郁演じる田中直子は彼氏が欲しい普通のOL彼女の会社では、ヤンキーOLたちが会社のトップを狙って争っていました。川栄李奈演じる　狂犬OL、佐竹紫織菜々緒演じる　　悪魔OL、安藤朱里大島美幸演じる　大怪獣OL、神田悦子この三人の争いに決着がついたころ、突如として現れた広瀬アリス演じる　カリスマヤンキーOL、北条蘭そして北条蘭の噂を聞きつけ、次々にやってくる他社のOLヤンキーたち。ヤンキーたちの決着の行方は？普通のOL田中直子は彼氏をゲットできるのか？！同じ会社で働くうちに仲良くなった直子と蘭の関係、そして二人がそれぞれ目指すもの隣の芝生は青く見える思わずこけそうになるラストをお楽しみに！地獄の花園Amazon（アマゾン）
13May
- 映画　　マイ・ブロークン・マリコ　　永野芽郁　奈緒
  その日死んだイカガワマリコという人はあたしのダチだった予告動画見てからずーーーーーっと見たかった映画です残念ながら公開している間に見ることができませんでしたが、ようやく！！！物語はシイノトモヨ（永野芽郁）が親友のイカガワマリコ（奈緒）の死を知るところから始まります二人は長年の友人すべてを知っていると思っていたけれど、分かり合えていたわけではない離れたくても、離れられない守りたくても、守れないマリコはどうして一人で行ってしまったのか彼女たちの友情とは何だったのか友情というのは難しいものですねシイノとマリコの友情は互いの孤独によって始まったような気がします味方になってくれる人や、助けてくれる人は、誰もいない自分たちで生きていくしかない、私にはあなたしかいない親友のマリコがいなくなってからのシイノの物語永野芽郁さん、奈緒さん最高でした！！！マイ・ブロークン・マリコAmazon（アマゾン）マイ・ブロークン・マリコ (ＢＲＩＤＧＥ　ＣＯＭＩＣＳ)Amazon（アマゾン）
08May
- 韓国ドラマ　　ユミの細胞たち　キム・ゴウン　アン・ボヒョン
  ユミの細胞たち、無事完走しましたー本当は少し見るのをためらっていたドラマの一つでしたが、結果的には見てよかった！！！見るのをためらっていた理由が水城せとな氏の「脳内ポイズンベリー」（2015年真木よう子さん主演で映画化）がよぎってしまったメインビジュアル？のアン・ボヒョンがワイルドすぎるように感じてしまったことです！しかし、キム・ゴウンさまが出ているのに見ないのか私！と思い切って見ることにしたのですユミの細胞たちでは細胞たちがアニメーションで登場します！この細胞たちがアニメーションならではの可愛さで「脳内ポイズンベリー」とは全く違った感覚で楽しめますよ特に私は腹ペコ細胞がお気に入りです細胞たちの設定やストーリーもおもしろくユミたちの物語と合わせて注目ですアン・ボヒョン演じるウンのビジュアルは終始あまり変わらないというか、劇的な変化はありません個人的には「彼女の私生活」のウンギが好みでしたが、ウンのキャラクターを演じた演技力には脱帽です外見はともあれ、ウンの内面が彼の細胞たちによって明らかになるたびにかわいいじゃないか～　と惹かれていくこと間違いなしです！さらにGOT７ジニョン、SHINeeミンホ、「ピノキオ」で有名なイ・ユビなど豪華俳優の方々の顔面は役柄にかかわらず、見ているだけで癒されますね　物語の中では心にグサッと刺さるような名言も登場します私が心に残ったのは「クールに見える人はいても本当にクールな人はいない」みたいな感じの言葉ですね自分に刺さる名言を見つけることも楽しみの一つかと思います最後に、結末についてここではネタバレはしませんので明確な表記はさけますがきっと賛否が分かれる結末になっているのでは？と感じました私はわりと納得できるというか好ましいと思いますが、そうでない方もいそうですとにもかくにも内容的にも画的にも大満足なドラマでした～
07May
- 映画　洋画　　マイ・インターン　　アン・ハサウェイ　ロバート・デ・ニーロ
  老後の人生、考えてみませんか？物語はあるおじいさん・ベンがシニアインターンに応募するところからはじまりますこの映画の見どころは２つ！！シニアインターン（ベン）の人や物事に対する姿勢社長（ジュールズ）の変化ベンは前向きでおおらかな優しい人物です周りの変化にいち早く気がついて声をかけたり、元気づけたりします慣れない環境に対して自ら学ぶことも忘れませんまさに私にとって理想の年の重ね方をしているすてきな人物でした物語の中でベンの優しさや向上心が垣間見えるたびに「こんな人になりたいな」と思いました！ありがとう！ベン！そしてジュールズ！と言いたいところですが彼女の変化はぜひ映画の中で感じていただければと思います人の温かさを存分に感じられる映画でしたーマイ・インターン(字幕版)Amazon（アマゾン）マイ・インターン(吹替版)Amazon（アマゾン）
06May
- 映画　小説　　82年生まれ、キム・ジヨン　　チョン・ユミ　コン・ユ
  この話は彼女に限ったことではないありふれたこの時代を生きた、すべての女性の物語である価値観って時代の影響を強く受ける「指標」のようなものだと思いますあたりまえとは何か？常識に疑問を抱くような作品です今では男女平等や多様性が声高に主張されるようになって、それがあたりまえになりつつあります弱い立場だった人たちが革命を起こすチャンスがあるもちろん簡単なことではないし、自分が強い立場にいるということも自覚していない多くの人の反感を買うことになる変化はすべての人にとっていいとは限らないそれでも変わらなければいけないのはスタートラインをみな平等に同じ位置にするためだと思います一方そのなかで、時代遅れにされる人々の多くがある意味「犠牲者」なのかもしれないと思うのです。あたりまえって、ふつうって誰が作るんだろう誰か一人が作るわけじゃない多数派の意見があたりまえになる一度根付いたあたりまえを変えることは難しい、疲れる多数派のあたりまえの影にはじっと息をひそめている少数派がいることを、いつの時代も忘れないでいたいものです82年生まれ、キム・ジヨン（字幕版）Amazon（アマゾン）82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫ち-19-1)Amazon（アマゾン）
05May
- 映画　　明け方の若者たち　　北村匠海　黒島結菜
  最初はほんの気まぐれだったそんな彼女の声が聞こえてきそうな映画です就活の「勝ち組」飲み会彼と彼女が出会ったのは大学の飲み会就活が終わり、残りの大学生活をただただ過ごすのみそんなとき、ぼくは彼女に恋をした希望を完全に捨てているほど大人じゃないけれど願いがすべて叶うと信じるほど子供じゃない自分のなかにもがいているやつと、それを静かに見ているやつがいる何者でもないこの時がぼくの人生のマジックアワーだった現実と理想のはざまで葛藤する若者たちと、彼と彼女の結末に注目です明け方の若者たちAmazon（アマゾン）明け方の若者たち (幻冬舎文庫)Amazon（アマゾン）
04May
- 映画　　リトルプリンス　星の王子さまと私
  「星の王子さま」を知っている人も、知らない人も！楽しく見ることができる映画ですこの映画は「星の王子さま」のその後と、ある一人の少女のお話おとなはだれもはじめは子どもだった。（しかし、そのことを忘れずにいるおとなはいくらもいない。）「星の王子さま」に出てくる有名な冒頭の一節この言葉が物語の後半で思い出されることでしょう物語はある少女が名門校の入学試験を受ける場面から始まります少女は教育熱心な母親の元で勉強漬けの日々しかし、ある日一人のおじいさんとの出会いが少女の価値観を変えることになるのですこの物語のおもしろいところは「星の王子さま」の登場人物のその後が描かれているところかと思います「星の王子さま」に出てきた飛行機乗り、大人たち、そして大切なことを教えてくれた王子はどうなったのか？おもしろそうだけど「星の王子さま」を読んだことがないし、内容がわからないかもと、思う方もいるかもしれませんが大丈夫です！！少女が「星の王子さま」を読み進めていく過程で内容も描かれていますから安心してください私たちはいつまでも子どもではいられないでも、子どもだから知っていることだってあるんだいつのまにか置いてきてしまった大切なものはないですか？それは子どもだったあなたが持っていたものかもしれません星の王子さまAmazon（アマゾン）星の王子さま (新潮文庫)Amazon（アマゾン）リトルプリンス星の王子さまと私(字幕版)Amazon（アマゾン）リトルプリンス星の王子さまと私(吹替版)Amazon（アマゾン）
31Mar
- 私にとっての帰るところは
  帰るところっていろいろあると思うふるさと、故郷、家、人生まれる前までは決まってるお母さんのおなかの中生まれてからは？大きくなって、成長して大人になって帰るところって変わるんだろうか変わる人も変わらない人も帰るところがあるってほっとする帰るところがあるっていいなって思うそこは私がいてもいいところ存在してもいいところ存在することが許されるところ迷子になっても、ずっと離れていても、いつでもどんな時でも戻れるところそんなところをずっと私は欲しかった私だけの完璧な帰るところいつか私が帰れる私だけの帰るところを自分で見つけたいでもまだ今はどこにも帰るところを作らないでおこうと思う帰るところは離れられないところとよく似ているから私はそれを間違えたくない
26Feb
- 時間という曖昧で正確で個性が出るものについて
  ちょっと待っててこの「ちょっと」は人によって違う30秒、5分、10分、、、曖昧で不確かで災いのもとになる今12時13分これは正確国によって違うという反論が出るとしたらこう訂正すればいい今日本時間12時14分28、29、30秒！明日午後1時くらいに集合ねこれが一番難しいと私は感じる5分前、10分前に来る人もいれば駅集合の場合、電車などで1時かその数分前後で着くとすれば電車から降りて、改札を通り、階段を上り下りして結果、5分後、10分後に来る人もいるだろう出発地が集合場所から遠い人ほど交通網の滞りを考慮して早く出発する人もいるかもしれない待ち合わせの相手やそのあとの用事によっても時間への責任感が変わる人もいる仕事のクライアントとの待ち合わせ、会社の出勤時間　　　　これに遅れる人はほとんどいないのではないか　　　映画館、コンサート等時間が決まっている用事　　　これは少し差が出るかもしれない　上映時間前直前に行く人、余裕をもっていく人親しい人とのご飯やショッピング、遊びの約束　　　　　　　時間を守らない人の多くはここでそのレッテルを貼られていると思う朝9時に出発するって言ったでしょうまあ少しくらい遅れても大丈夫だよあそこのレストランはいつも混むからお昼前には行きたかったのにこの後別の用事があるから時間がないのに国とか文化とか主観とかで変わってしまうものかもしれないでも、待たされるのは誰だっていい気はしないだろう何かあったかと心配するかもしれないし、自分が重要でないと思われてるのかもと感じるかもしれない時は金なり時間とは慎重にならなければいけないと思う時間に縛られるのは日本人の悪い癖だという人もいるけれど誰かの時間を奪うことは悪ではないのだろうかそれと同じで明日やるからと先延ばしにすることは自分への冒涜にならないだろうか時間への意識が人類共通であればとても楽だが、そうではない限り互いの価値観をすり合わせるしかない
16Feb
- 繰り返されること
  人生を語るにはまだ経験が浅いといわれるかもしれないでも、人生の中で繰り返されることがあると思いますそれは自分の性格によるものかもしれない、周りの環境によるものかもしれない、近くにいる人の性格かもしれない、繰り返されることは苦しいことのほうが多いかもしれないどうして自分ばっかり苦しいことばっかりもう嫌だあいつのせいで自分のせいでいいことが必ずあるよいつ？必ず？どうしてそんなことが言いきれる？まただ、また同じこと繰り返される繰り返される、、、これこそが地獄だ
08Feb
- 尊敬する人と付き合っていくということ
  人と人との付き合いってすごく大事だなと思いますよく小さい子に親が「あの子とはもう遊んではいけません」なんていうことがあると思います親が自分の考えで子供の友好関係を決定してしまうのもどうかと思うけれどでもこれは自分の身近にいる人が自分にどれほどの影響力があるかを知っているからこそだとも思います類は友を呼ぶ、という言葉がありますが自分と全く同じなんてことは絶対にありません自分と境遇が似ていたり、考え方が似ている人もいるでしょうでも、それ以上にその人と長く付き合いたいと思うか、ずっと友人を続けられるかは、その人のことを尊敬することがあるか、という面が大きい気がします例えば、気が合って趣味も似ていて育ってきた家庭の環境も似たような二人がいますお互いに唯一無二の友達だと思って二人は一緒に旅行に行ったり、ご飯を食べに行ったり交友関係を深めていきますですがもし、そのうちの一人が時間にルーズだとしたらどうでしょう。日本は時間に厳しいとはよく言われます電車の待ち合わせの時間にもギリギリや遅れてきたりしたら会社では許されませんもちろん友人間でもそういったことに厳しい人の中には許せないとその時点で縁を切る人もいるかもしれませんでもそうでない人の中にはこう思う人もいるでしょう「ああ、この人はそういう人なんだ、まあ仕事じゃないしその間に時間を潰せば少しくらいいいだろう。こんなに気が合う人は珍しいし、自分が少し我慢すればいいことだ」そう思ううちに相手が遅刻することに慣れ、自分も相手がどうせ遅刻するからと少し遅めに家を出るようになるかもしれません相手を待っている間自分は暇になってしまうわけですし、相手を責めることも面倒です誰だって待たされるのは気分のいいことではありませんでも、その相手じゃない人と待ち合わせをした時、自分が5分前に集合場所に来たのにその時の相手がすでに集合場所にいた時自分はどう思うでしょう「どうしてこの人は自分より前に集合場所にいるのに、あの人はいつも自分を待たせるのだろう」ここでは例に集合時間を用いましたがラインなどのSNSのやり取りなども同じだと思います忙しくてメッセージを返す暇もなかった物理的に携帯電話などのSNSをやり取りする機器が手元にない場合を除いてそんなことは言い訳だと思っています返信をするのに面倒くさい内容なのか、どうでもいいやり取りなのか、それともあなたのことを大事に思っていないか、そうでなければ時間はともかく現代人ならば一日に一回は携帯を開く機会があると思いますその時に返すことができないのは、自分はメールチェックさえまともにできない無能だと証明しているようなものだと思っていますもし自分が大事に思っている、もしくは大切にしていてこれからも付き合っていきたいと思う人の中にこんな粗雑な対応をする人がいたらその人はあなたを大事に思っていませんあなたがそれに振り回されることは時間と気力の無駄です相手はなにも思っていませんそんな人は自分から縁を切ることですあなたがその相手を許すことで、それがあなたの基準になってしまう前に
20Jan
- 人にも備わった機能があるってこと
  高校生の時までは何でもできる人になりたいって思ってました中学の時の目標は文武両道で勉強も部活もどっちも秀でていたかったし、部活だけは活躍してる、勉強だけはできる人じゃ格好悪いと思ってましたでも大学生の頃あたりから気づくんですよなんでもできる人になるって疲れる私が好きなドラマの一つに「大豆田とわ子と三人の元夫」があるんです結構最近のドラマですそこに出てくるね中村慎森（演、岡田将生）が言うんです「洗濯機で髪乾かせる？人にもそれぞれ備わった機能があるんですよ」的なことをね言うんですよたしかにね、頑張れば大抵のことができるっていうのも一理ありますでもさーやっぱり人には向き不向きがあって頑張ってやらないといけないことと頑張らないとできないことをずーっと続けるのってとてもしんどいじゃんうん、すごくしんどいだからできるだけ、できるだけね自分に備わった機能をフル活用してしんどい思いをせずに生きたいものですねどうしてもものすごく頑張らなければいけない時は自分にご褒美を用意してつじつまを合わせることとしましょう
13Jan
- 熱帯　森見登美彦
  500ページ越えの長編です覚悟してくださいどんどんどんどん、誰が話しているのか、ここはどこなのか、、、わからなくなります物語の中に物語があってまたその物語の中に物語がある永遠の迷宮（森見ワールド）にようこそ最近長編という長編を読んでいなかったせいか久々に疲れましたそして飲み込まれましたこの本、とても危険です。読む前に、お手洗いは済ませた？お腹は適度に満たされてる？水分補給も忘れずに、、、さあ、旅に出よう熱帯 (文春文庫)Amazon（アマゾン）
09Jan
- 老後の資金がありません！映画＊ネタバレを含みます
  老後の資金がありません！タイトルからもう面白い予感がしていました！結論、、、面白いです垣谷さんの作品は以前に「あなたの人生、片づけます」、「あなたのゼイ肉、落とします」を拝読しました今回は映画のみで小説は未読ではありますが、家族のほっこりする場面はとても垣谷さんらしい！というかなんだか安心しますね最後にはちゃんとほっこり安心させてはくれますが、途中まではドタバタです葬式に娘の結婚、姑への仕送り、夫が無職に．．．出ていくお金はあっても入ってくるお金はない！お金というのは人の精神状態に深く関係してきますそれは、お金があれば目の前の欲求を簡単に満たすことができる場合が多いからだと思いますでも、お金をかけない幸せだっていいじゃない？そんな声が聞こえてきそうですまたこの映画の俳優陣！最高です特に天海さんと草笛さんの嫁姑コンビがとても自然な感じがして好きですお二人ともミュージカルで名高い俳優さんですね習い事でヨガをする場面などはスタイルのよさが際立っていますまた新川優愛さん、瀬戸利樹さん、加藤諒さんといったフレッシュな俳優陣も魅力的ですそしてふとしたワンシーンに少しだけ友近さんや高橋メアリージュンさんといった大物俳優にもお目にかかることができますとにかく一人で見ても家族で見ても大満足な一本になること間違いなしの作品でした！老後の資金がありません！Amazon（アマゾン）老後の資金がありません (中公文庫)Amazon（アマゾン）
07Jan
- 傘をもたない蟻たちは　加藤シゲアキ＊ネタバレを含みます
  映像化もされている作品だそうです加藤シゲアキさんの作品、はじめて読ませていただきましたブワッと感情が高まるくらい思いました面白いっ！！！私が今回読んだのは文庫本だったので短編が七本？かな特に私が気に入ったのは・Undress・イガヌの雨・インターセプト・おれさまのいうとおりですまず、Undressとインターセプトは主人公視点での世界観を作り上げてからのどんでん返しが気持ちいい！所々でああ、そうだったのかという伏線もあり種明かしされてから「なるほど」とにやけてしまうのを止められませんでしたまた主人公がそのどんでん返しに気づく場面が視覚的に鮮やかで想像しながらうっとりしましたそしてイガヌの雨！世界観がとても面白い主人公の美鈴がイガヌを初めて食べる場面から、イガヌの麻薬のような中毒性や魅惑的なにおいがありありと浮かんできます怪しくて、危険な香りがする感じ堅物で厳しいおじいちゃんイガヌが世界を変えたのか、変わってしまったのは私たちか、、、背筋がぞくっとするような闇が見えたような気がします最後におれさまのいうとおり読み始めの「あれ？普通のタイムトラベルものかな？」というのを覆されます過去へ行っても未来へ行っても今の自分はなにも変わらない今の自分の未来は今、ここから今の自分次第なのですねという感じで今回は少しテンション高めで書かせていただきました！ネタバレもあったかと思いますが悪しからず傘をもたない蟻たちはAmazon（アマゾン）傘をもたない蟻たちは (角川文庫)Amazon（アマゾン）
02Jan
- カメラと写真
  壁を感じるすぐそこにあるのにこの手の中にすっぽりと納まるこのコンパクトなカメラには壁を作る力がある私はカメラが嫌い、ビデオも、動画も嫌いその小さな、いや時には大きなガラスの向こうで見られるのが嫌い。見るのが嫌いでもそれはなかなか理解してもらえないことだと思う。誕生日に　発表会に　入学式に　卒業式その瞬間を残しておこうと人はそれらを私に向けるいい思い出になるから残しておいた方が後で思い出せるでしょうそういってみんなが私を説得する嫌だ、すごく嫌だでも私の嫌は「わがまま」になる「わがまま」だから受け取ってもらえないどうしてこんなに嫌な思いをしているのに、いい思い出なんかになるわけがないこんな私はおかしいのだろうか　普通じゃないのだろうか私の嫌は理解されない私のこれは「わがまま」らしいから
26Dec
- ファーストラヴ　島本理生＊ネタバレを含みます
  大人になってからのことはすべて自分の責任なんでしょうかこれは常識と思い込みについて考えさせられるお話です娘が父親を殺した父親は有名な画家娘は容姿端麗なアナウンサー志望「私はうそつきなんです」彼女はどうしてそう思うのか？言葉は人をつくる、でもその言葉は本当に信じていいものか普通っていう人を、常識っていう人を信じられますか？子供にとって育ててくれた人、同じ家に住んでいる人毎日のように顔を合わせる人は世界のすべてですその狭い世界の中ですくすくと身体だけでなく精神的にも成長できる子供はどれくらいいるのでしょうよく自己肯定感が低い人には否定され続けてきた人が多いというようなことを聞きます否定されることは怖いことですし自分の「普通」がそうではないことに気が付くのには他人の視点が必要です苦しい、嫌だと感じたなら外の世界を見てみるのがいい「普通」の壁はそれを認識すれば壊すことだってできることに気が付くでしょうファーストラヴ (文春文庫)Amazon（アマゾン）ファーストラヴAmazon（アマゾン）
24Dec
- 黒冷水　羽田圭介　文藝賞受賞作品
  正しいのは誰か正しさとは何かこれはある兄弟のお話．．．隠していることはありますか？好きな音楽、好きなアニメ、自分がした悪いこと、机の中、パソコンのデータ、心の奥底に、隠していることはありますか？どうして隠さなければいけなくなったのかきっとほとんどの理由は自分ではない他人が関わっていると思いますこれを好きと言ったらどう思われるだろう？趣味や思考でその人すべてが分かるわけではないけれど多くの人がそれらの要素をカテゴライズしているのではないでしょうか？この兄弟に限らず中学生、高校生という年代は周りの目が極端に気になる時期だと思っていますだからこそ自分がどう見えるかをよく考えるダメな人間、ダメな大人になりたくない自分の間違いを認めたくない違和感なんて気のせいだ自分の正当化といいますが、なにが間違っていてなにが正しいかなんて決まってないことのほうが多い自分が正しい、あいつが間違っているそう考えている自分は自分を客観視できているか自分を客観視しているのもまた自分だということを忘れることがないように黒冷水 (河出文庫)Amazon（アマゾン）
22Dec
- いつか深い穴に落ちるまで　山野辺太郎　文藝賞受賞作品
  地球に一本の串を通す山本清晴というある人物の考え事からこの物語は始まりますそこのない穴を開けようこれが日本とブラジルをつなぐ直線ルート開発計画の始まりである戦後の日本で始まった「秘密プロジェクト」そこに思いがけず関わることとなった広報係の新入社員、鈴木彼の仕事は公開される予定のない文章を書き続けることでした工事の関係者、山本清晴の子孫、ブラジルの広報係．．．様々な人との交流や情報を日々「秘密プロジェクト」の歴史の一部として書き留めていきます上司が変わり、政府に呼び出され、温泉につかることで過ぎてゆく日々広報係に新たな新入社員がやってきてブラジルでのオリンピックが終わったころ、彼や彼の上司が思っているよりも早く穴は開通します「秘密プロジェクト」を長年見守り続けてきた鈴木はその最初の一人目の「通行人」に立候補します果たしてこの穴は希望となるのか、はたまた無駄な産物に終わるのか＊以下ネタバレ注意この物語の結末はやはり戦争に結び付いているのかなと思います冒頭や清晴の子孫への取材で端々に出てくる戦争の話空から海から放たれた特攻隊、人間魚雷本当に日本という国は、変わったのか私たちは繰り返していないかそんなことを考えさせられる小説ですいつか深い穴に落ちるまでAmazon（アマゾン）
03Sep
- 小説　星の子　今村夏子　＊ネタバレを含みます
  映画を上映していた時に知って、結局映画のほうは見られていませんが小説をようやく読むことができました。星の子題名からしてどこか神秘的な雰囲気の漂うこの本ですが、期待を裏切らず、神秘的な信仰の話でもあります。親が子を想う気持ちというのは、なんというか強すぎるんですね（親でない私が言ってもちっとも説得力がないですね）これがそのなんといえばいいか、なんともいえないのです彼らの信仰に対しての様々な見方と態度がこの小説ではたしかに書かれています。南先生、雄三おじさん、まーちゃん、なべちゃん、新村君これらの人たちのちひろやちひろの両親への接し方すごく事細かに書かれていると感じました。そして、印象に残っているのが南先生が教室でクラスメイトの前でちひろを叱る場面と最後のちひろと両親が夜空を眺める場面です南先生というのは、それまで完全に両親を否定する存在に出会わなかったであろうちひろにとって最も厳しい世間の目の象徴と言えるかもしれませんそれが片思いの相手なのだから残酷です最後の場面は思わず「え、ここで終わっちゃうの？」という感じです。よく見れば希望の見える展開ですが、私はどうも不穏な文脈から悪い想像をすることしかできませんでしたちひろはどうなってしまうんだろう、と不安になってしまう最後でした星の子 (朝日文庫)Amazon（アマゾン）星の子Amazon（アマゾン）