ヤフオク 粉引徳利を見て思い出した、先輩の粉引茶碗
先日、投稿した粉引徳利です。ぶち割れの金継徳利なんですが、○○円であれば落札をなんて考えてたんですが、それを随分と超えたので断念しました。欲しいと思ったのは、自分の手に持って、粉引かそうでないか?確かめたかったからなんです。古陶は買って見なけりゃわかりませんね。粉引には思い出があります。古陶好きに限らず、陶芸に興味を持つ人ならやはり気になる存在、あこがれる、焼物なんです。思い出したのが、陶芸教室の先輩K(80才)さんが作った茶碗でした。この人、先輩ずらをして新人を馬鹿にするんです。ですが、その人が自分より優れていると感じたらすぐになびく、根は素直な良い人なんですね。陶芸教室の最初頃の窯出して、この様な茶碗が出てきました。素人の作品としては素晴らしい!コリャ素人を飛び越してプロ級の茶碗だ!この茶碗が、窯から出てきた時には陶芸サークルの皆さん声を揃えて言いました。少し大振りの堂々たる茶碗なんです。見込みも立派!皆さん釉薬は何と聞きます。大先輩~堂々と♪~自信たっぷりで皆さん考えて見てと言うんです。この先輩~地元では大手のバス会社に就職し、海外旅行の随行員をしていました。その会社を退職して、陶芸を始めたそうで、それから20年過ぎてるんです。年齢から逆算したら~1ドルが360円時代に海外旅行の随行員してることになります。その様な時代に、このど田舎でよくぞ客が集まった物だと感心しますが~蛇の道には蛇がいたそうで、お金持ちは沢山いたんですね。横から見ても堂々としています。手に持つと~アレレと驚くぐらい軽いんですね。こんなの手取りが良いと言うんでしょうか?その秘密は作り方によるんです。その秘密とはサークルの中で、この人だけが自分持ちの電動ロクロを使ってるんですね。ですので作る量も半端ではなく、窯入れした時の1/3ぐらいがこの人の作品で埋まるんです。これを皆さん大歓迎します。皆さん年を取っていく~作る数が少くなる!焼けるかどうか心配!窯にはぎっしりと作品を入れないと効率がかえって悪くなり、焼きが悪くなります。この人は一回の窯焚きでダンボール2箱~そんなに作って家中が一杯にならないかと心配する人もいるんですが、その心配がないことがわかりました。どうするかと言いますと、奥さんがブテックを経営していて、来たお客さんに、どうぞとあげるんです。皆さん喜んで貰ってくれますし、気にいったと言う人がいたからあげたと言われると、又どうぞと差し上げるんです。この様にリサイクルしますので、家の中はお気に入りだけになるんです。これはどうですか!このコップ~素人にしては上出来です。上の茶碗と同じ作風~岩が割れたと言う感じで表面が凸凹になってますが、その結果~部分的に薄い所が出来、そこから水漏れをするんです。その様な器が4~5点ありまして、padaが直してあげると引き受けました。簡単に直ると思ったんですが、やってみたらそうではなかったんです。それが、これ↓直そうとして、触っているうちに釉薬がポロリと剥げるんです。コリャやばいと、一旦止めて次に移ります。次のコップも窯傷の割れを修復中にも、やはり同じ事が起こります。取り合えず水漏れしそうなところを止めて、中断!どの様に作ったのかと聞きました。聞いた結果、何故ポロポロと釉薬が剝げるのか理由がわかりました。原因は化粧土(白)を掛けるタイミングが間違っているんです。化粧土を釉薬と勘違いしているんですね。あくまでも土ですから、下地の土が半乾きの時にかけなければなりません!これを素焼き後に掛けているんです。その後本焼きをするんですが、既に素焼きをしていますので本体側は縮みが5%とすると化粧土の方は15%前後縮みますので当然密着性がわるくなって割れますね。ホンマ惜しい事で~ダンボール一箱分パーでした。本人はかなりのショック~ちょっとかわいそうなくらい!作陶技術では負けますが、屁理屈では負けないpadaでした。本物の粉引を見せますから我が家に来たらと誘いましたら、自信たっぷりでやってきました。padaの膨大な?数の古陶磁器をみて、pada君から、padaさんに格上げになりました。本人は原因はよくわかった。来年は、化粧掛けの粉引は中断して、青磁で勝負と言います。青磁に対する意見はと聞かれるものですから↓今度は青磁陶片資料3点用意しました。中国龍泉・初期伊万里・高麗です。さて、どう説明しましょうか?相手は全くの素人だと思えば良い!一寸生意気な先輩ですが、これを見てもさっぱりわからない!段々と借りてきた猫のようになっていきます。ああ~面白かったな!