PORTER TANKERのナスカン交換 | (た)のブログ

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カメラとかギターとか。改造したり直したりするのは好きです。

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吉田カバンのTANKERシリーズは、かつて流行したMA-1という軍用ジャケット素材でできたふにゃふにゃのカバンですが、このふにゃふにゃさが好きで愛用しています。

途中別のカバンを使ったりしていますが、結局これに戻っていて、現在のものは3代目です。

私の使い方が粗いのかもしれませんが、このカバンには下記の欠点があります。

 

1. ポケットのベルクロが剥がれてきてしまう

2. ストラップの金具が摩耗して外れてしまう

3. ポケットに硬いものや尖ったものをいれると外側がこすれて傷だらけになってしまう

 

特に2は致命的で、私の場合数年でダメになってしまいます。

前回修理に出した際には、金具の付け根が抜けないように補強されたものに交換されていて喜んだのですが、結局そこは大丈夫でも、ナスカンのフックそのものが摩耗してしまいました。

 

いつ落下するかわからない危険な状態です。

メーカーとして、もう少し頑丈な素材のパーツを使うべきでしょう。

 

また修理に出せば直してくれますが、他の部分もそれなりに劣化していますので、もう寿命でしょう。

とは言いつつ、もう少し使いたいので、ストラップのナスカン交換をやってみました。

 

似たようなナスカンを探します。

必要なのは2個ですが、10個セットしかみつかりませんでした。

 

おそらくイーグルグレーというやつなのでしょうが、そんな塗料は持っていないので、軽く脱脂した後、自動車用のタッチペンで塗装します。どうせ剥げてしまうのでいい加減です。

 

オリジナルとの比較。

こうして並べると、ずいぶん貧弱な感じがします。いきなりもげたりしないよね...

 

家庭用ミシンでは歯が立たないのは見えているので、こんな道具を購入しました。スピーディスティッチャー。革を縫うための道具ですが、厚物を縫うのも適しているそうです。

 

付属の針は皮革用ですので、ミシン針を購入します。

ダイソーに売ってました。本当は#16位が欲しいのですが、100円には勝てません。

糸は少し太い30番。こちらはダイソーにはないので手芸店で購入しました。

 

ミシン糸はそのまま入らないので、以前1弦ベースのピックアップ製作用に購入したボビンに巻き直します。

 

はい。ピックアップワインダー。こんなところで役に立つとは。

 

電池をつないでさくっと終了。簡単です。

 

空のボビンで高さを調整。

 

糸を通します。

 

 

ミシン針をつけて糸を通せば準備OK

このスティッチャー、2000円ほどですが、こんなお金出さなくとも簡単に自作できると思います。

 

こんな感じで一針づつ縫います。

以前の縫い目に沿って縫ってゆけばなんとか。

 

全くスピーディではありません。

持つところが太いので厚手のものにも楽に針を通せるというだけです。

 

 

 

たっぷり午前中を費やしてできあがり。

まあこんなものでしょう。

 

なんだかんだで修理に出す値段の倍ほどのお金がかかり、オリジナルよりもちゃちな仕上がりですが、DIYの最初はそういうもの。

厚物の修理ができるというのはこれからいろいろ応用が効きそうです。