アメリカでは2018年に政府から認可されたMIGSのひとつであるディバイス、ハイドラス(HYDRUS)が日本で今年の9月から発売されたようです。ハイドラス ステントはシュレム菅に挿入するステントでシュレム菅を拡張させ房水の流出を促す、手術は白内障と併用することが基本となっています。
2013〜2021年のスタディの結果では106の目(初期の緑内障 30%,中期39% ,後期31%を含む)に挿入、
3年後の結果は67% 成功とみなされ、14%は他の手術が必要になった。
眼圧は26.5%下がり平均 18.9±9.8から13.95±2.3 となった。
副作用はマイルドであり、通過性のものであった。
失敗の率は眼圧が非常に高い患者や経口CAI(ダイアモックスなど)を使用していた人に高く見られたそう。
ハイドラス ステントは私の医師が数年前言っていたけど 効果があるとーー私の通う病院ではよく使われているようです。現在の状況は知らないけど
昨年末、地元の分院で若い緑内障の女医さんにも薦められたけど ハイドラスはニッケルとタイタニアム(チタン?)の合金でニチノールと呼ばれる素材、私は酷いニッケルアレルギーがあるので製造元(アルコン社)のpfdにも金属アレルギーがある人には注意が必要 とあるので拒否しました。
シュレム菅に挿入するのは技術が要るようで緑内障の専門医に手術してもらうことが大切です。
iStent inject W は日本では白内障の手術と併用しなくてもできるようになったとも読みました。
iStent injectWはベースの平らな部分がオリジナルのiStent injectより130マイクロメーター直径が大きく術医からよく見えるので広く使われるようになった。
効果のある方も多いようですが日本のようにベースライン眼圧が低い人には効果が余り期待されないようです。MIGSの中ではリスクが1番低い手術と言われていますが〜。
最後にアメリカの医薬品の馬鹿高さへの愚痴。
昨年アメリカで発売され始めた Miebo(マイボー)と言うドライアイの点眼薬。
主成分はパーフルオロヘキシロクタン、目の表面にシールドができ涙が蒸発しない。今までのドライアイ点眼薬とは異なり非常に効果あると使った方々の評判ですがナーンと
保険が効いても3万円近い(1ヶ月分)、保険無しだと10万円ーーー、買う人が限られる。
悔しいことにヨーロッパやオーストラリアでは処方箋無しの市販薬、3000〜5000円位で買えるそう。
日本では千寿製薬が製造元のノバリークからライセンスを確か昨年とっているようです。
日本で販売されたら買いに行きます!