ひと月ほど前に眼科のニュースで読んだこと

AI は人間ドクターより緑内障と網膜の病気についての発見、治療法とも正確という結果が書かれていました。

ある緑内障教授の意見がでていたけど OCTスキャンの結果の視神経の厚さ、ガングリオン細胞の数 だけで緑内障の進行や病気の状態を判断することはできないと。

減少する視神経の厚さは ぶどう膜炎、ガラス体牽引のリリース,からもおこる。内側の視神経厚さの減少は 高血圧、CKD(慢性腎臓疾患)、糖尿病、小血管疾患などからも起こることがあるので視神経のあつさだけを対象にしたAIの翻訳は確かでないこともあるとか〜。やはり優秀な人間ドクターはAIより優れている???


ところで日本で緑内障新薬としていつ現れるかと思っていた(まだ認可は降りていないようですね) 1日1回のRhopressa(ロープレッサ、ネタスジル0.02%)、2020年の日本のスタディの結果によると同じ種類の 1日2回のリパスジル0.4%(グラナテック) より眼圧低下作用が優れているということ。

アメリカでは現在単独剤 Rhopressa とラタノプロストの混合薬 Rocklatan として販売されている。効果ある人には驚くほど効果があり眼圧が5以上下がったなんてことも聞くけど  問題は〜薬に耐えられない人が多い〜ということです。私の場合3日間、1日中真っ赤に充血した目とボケボケの視力、視野と目の不快感が強く眼圧を測るまでもいかずに辞めたのでわからないけど。サンテンが2020年に開発と販売契約を当時の製造元のaerie社(現在はアルコン社の製品)から権利を買っているようです。耐えられる人も多い(何か矛盾しているけど)から使えたら良い結果が出るかもしれません。


もうひとつはつい最近 コーワ社がフランスのNicox(ナイコックス)社から開発、製造権利を買った NCX 470

これは ビマトプロスト(ルミガン)に一酸化窒素供与体を結合したものでアメリカでもまだ認可されていないけど、ラタノプロストに一酸化窒素供与体を結合した薬はVyzulta(ヴァイザルタ)の名前で2018年以来販売されています。私は2019年の3月から使い始めましたが なーんと眼圧が最初の2年間は2〜3位下がりました(驚き)。現在右目は13〜15を行き来しているため効果が続いているとは思えるけど緩くなったみたい。ビマトプロストはラタノプロストより効果が高いとも言われているのでもう少し良い結果が出るかもしれません(アメリカではフェイズ3のトライアルが今年中に終わる予定)。


薬も手術も効果が生涯続かないのが緑内障の運命なのかとも思うけど一生点眼薬だけで済む人が多いのでそうとも言えないのかもしれません。

いつか無くした視神経を取り戻せるようになったら(夢)]〜今日から始まったARVOの会合で何か新しいことが出てくるかもしれませんーー余り期待はしていないけど。



ヴァイザルタ ↓, ロープレッサ  ↓,  ロックラタン  ↓