「不在の存在」を目指しても良いよね。 | 「自分のままで“養護教諭”になる」YOUKYOUカフェ・柏木むつき

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ぱちこと柏木むつきです。

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以前、勤務していた時の話。

養護教諭は基本一人体制なので、

出張や有休をとると、

その学校はその間は

「養護教諭不在」

になってしまうのです。

(複数配置の場合の話もまたおいおい。

複数問題も色々あるのです…)

 

 

何年目の時だったか忘れましたが。

新任からほどなくして、だったと思います。

 

出張の翌日、

管理職の先生から

「いやぁ、昨日

先生がいなくて困ったよー」

と言われました。

 

その頃の私は、

自分の

「居場所」

「存在意義」

「存在価値」

を絶賛模索中で。

 

その言葉を聞いて、

「わ、私って

いないとダメな存在なんだ!

頼りにされてる♪」

と思って喜んだんです。

だから、

私は極力有休をとらないようにしましたし、

出張の後、

用事がなくても(時間外でも)

「まだ残っている先生がいるだろうから」と

いつも学校に戻っていたんです。

 

 

実際、出張に行くと、

ベテランの養護教諭の方々の中には、

「私がいないと学校回らないからー」

(グチっている割に嬉しそう)

と言っている方がいらっしゃって、

「そっか、頼りにされるって

そういうことなんだ!」

と思っていたのです。

 

 

それから数年。

またしても

同じことを管理職に言われます。

「いやぁ、先生がいないと

みんな慌てちゃって困るんだよねぇ」

 

その時、

以前みたいな気持ちになれなかった。

何だか心の中に「モヤッ」としたものが

残ったんです。

 

その「モヤッ」としたものの正体は、

これでした。

「あぁ、私がいないだけで、

回らない学校にしてしまったのは、

私の"怠慢"だなぁ」

「私は、自分の居場所が欲しいがために、

自分の仕事を"一人占め"した挙句に、

"みんな私のこと分かってくれない"なんて

被害者ぶっていたのだなぁ…」

こんな気持ちが出てきたんです。

 

 

そこから私は、

「養護教諭がいなくても困らない学校創り」に

力を入れ始めます。

 

出張に行っても、大丈夫なように。

万が一、

私が急病で休んでも大丈夫なように。

(その後、実際に緊急入院を経験した)

 

職員室の先生方が

緊急時に困らないために。

それは、

子どもたちのためでもあるから。

そもそも、

ケガや病気を防ぐのはどうすれば良いのだろう。

生徒へはどうやって

発信していけば良いのかな。

緊急時の病院について、

生徒の連絡先について、

かかりつけ医のいる生徒の周知は…。

 

どれだけの情報を共有すれば、

どれだけの仕事を他の方にお任せしていけば、

子どものために

みんなが動ける学校になるのだろう…。

 

私が本当の意味で

この学校に「存在」する意味って何だろう…?

 

 

それらを掘り下げていくと、

いかに自分が

「自己保身」に必死だったかが分かりました。

 

 

 

自分の意見を言うと嫌われると思い込んで、

担任との連携をおろそかにしていた部分があったこと。

 

私の提案は理解されないと思い込んで、

挑戦してみたいことも全部我慢していたこと。

 

「そんなの面倒」と言われると思い込んで、

新しい体制作りから逃げていたこと。

 

自分が「できない人」に見られるのが嫌で、

仕事を沢山抱え込んでいたこと。

 

生徒に対して「できる先生」で在りたいから

生徒が考えればできそうなことも、

全部自分が先回りしてこなしていたこと。

 

 

 

それでいて、

「私のことは誰も分かってくれない

(そもそも周りに対して壁を作っていたのは私)

「私なんか認めてもらえないんだ

(人と比べて互いを認められていないのは私)

「私みたいな人間は休んではいけない

(休んだら頼りにされない、と条件づけていたのは私)

と、ことあるごとに自分を責めて、

周りに対して悲観的になっていました。

 

 

 

そんな自分が心の中にいることに

気づいてようやく、

私はスタート時点に立てたような気がします。

 

 

これ!といった表現が思いつかないのですが。

私が目指した状況を端的に表すなら

「不在の存在」

なのかなぁと思います。

 

私の代わりはいないから。

だからこそ、

私にしかできないことに集中して、

私の代わりになることは

思い切って手放していくことが

大切なのかな、と思います。

 

全部全部自分が頑張る必要はなくて。

もっともっと周りを信頼しても良くて。

 

 

もしかしたら、

「頑張りすぎている」養護教諭の中には、

私と似たような人がいるかもしれないなぁ

と思います。

 

頑張る方向を間違えると、

「苦しい」頑張りになります。

あなたが目指しているのは、

「楽しい」頑張りのはず。

笑顔で"養護教諭"をしたいはず。

自分のままで"養護教諭"になりたいはず。

 

 

一度、

目の前にある「見せかけの問題」ではなく、

あなたの

本当の「心の声」

本当の「願い」

本当の「課題」を掘り下げてみませんか?

YOUKYOUカフェ

そのお手伝いをする場所です。

 

 

 

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