りうりー的房間 -29ページ目

りうりー的房間

個人的、記録的、日記的、な。

父の四十九日法要が終わりました。

家族だけで、ゆっくりと。

好きだった食べ物を、とお寺さんに言われ、冬に作って冷凍しておいた干し柿を小袋に入れて持参しました。


父の大切な中国人の友人が、この日に我が家へ来訪する約束を生前していました。

偶然この日が法要となり、2日前に来日し、父との約束通りこの日家族として納骨にも立ち合ってくれました。

父と彼は四十年来の友情で結ばれており、私にとっても兄のような、そして弟にとっては大学の恩師であり、まさに家族のような存在です。


八十歳のお祝いに用意していた品を、仏前に供えるために届けることになった彼の気持ちはいかばかりかと。

父の話をいつまでもして、母を慰め、私たち姉弟を抱擁して別れました。

私たち家族の誰かが訪中すれば「包住包吃」(宿泊から食事まで)で歓待してくれ、彼が来日の際はおなじく包住包吃でもてなす付き合いなのに、今回は法要の準備と後始末で何のおもてなしもできなかった。

そればかりかこちらが驚くほどの香典を頂き、流暢な日本語で父を偲んでくれました。


「我的妹妹,应该的」

当然のことです、と私が一番好きな言葉で気遣ってくれる彼とこの日を共にできて、父はどれほど喜んでいるだろうか。


父の死を伝えるときに、来訪の予定をお断りせずに良かったと安心しました。

前晩の強風もやみ、穏やかな初春の日に父は我が家が見える山のお墓に入りました。






去年初めて花を着けたクリスマスローズが沢山咲きました。
今日は雪の寒い1日。



なんとか晴れた連休中日は、ランチを食べに連れ出してくれた殿のおかげで、帰りに行きたかったこのお店にも寄れました。

実家の母の話し相手になるか、おかずを届けるか、仕事か、家事かの繰り返しと、合間に相続の手続きや書類集めに根を詰めてしまうので、見かねているらしい。
手続きは、税理士さんと相続情報一覧図を申請するための書類を作ったので、これを法務局に出せば、次のステップに進める!
ようやく!
ここまで、合間合間、調べ調べで1ヶ月以上かかった…。
全て、母のためではあるから、頑張る!
我が家なんか相続する財産なんて少ないのに、やらなきゃならないなんて!

春遠からじ。



忙しくしている間に、畑のオリーブの木の下でふきのとうが出ていました。

1月の半ばから、どうやって日々を過ごしてきたか記憶にないほど毎日忙しかったので、畑も庭も顧みませんでした。

亡き父の無尽にお酒をおふるまいして御礼をしたり、後からお香典を頂いた方にお返しを送ったり、四十九日後の返礼品リストを作ったり、昨日今日もまだまだやることは続いていて、そしてようやく気持ちが弛んできて疲労を感じ始めました。
ひたすらに、眠い。

たくさん頂いた枕花も、1ヶ月経ってもまだまだ元気で驚いています。

今日は母との夕食に、ふきのとうを天ぷらにして、父にもお供えしました。
美味しくできて、お喋りしながら母と食事をすることができたことを喜びながら。