2025/4/2 1-2:30pm ET (米国東部時間) USPTO主催のセミナー "How to use Patent Public Search tool to search like an examiner"についてのメモです。
本セミナーは、USPTO の Patent Public Search の使い方の概要を紹介するものでした。ネズミ捕りの発明を実例としたサーチの進め方と、困ったときに参照すべき情報についての説明が中心でした。審査官によるサーチのストラテジーについては、ごくごく一般論のみが触れられただけでした。
ツールへアクセスするためには、USPTOのホームページの右上の "Find It Fast"から、"Patent Public Search"をクリックし、開かれたページで "Advanced search" をクリックします。
構文や指定可能な演算子やインデックスについては、左下ペインの "? Help"にすべて情報があります。
ちなみに、上の画面の検索式では、ネズミの検知に赤外線を使用し、殺さず生け捕りにする発明に関する文献を絞り込むため、Search HistoryのL3(以前に使用した検索式のID)に加え、さらにキーワード "infrared" などを指定している例です。このパブリック版では、検索履歴が記憶されないため、作業中に誤ってウィンドウやタブを閉じてしまわないように注意が必要です。
指定可能なインデックスについては、"? Help" にある "Searchable indexes" のリンク先にさらに詳細な情報があります。審査官のグループユニットやアトーニーなどを条件に検索したい場合の情報がこちらにあります。
また、分類で絞り込むための情報 (CPC) は、上述の "Find It Fast" から、左下にある "Classification"を選択することで見つけることができます。
ご参考までに、Patent Public Searchの検索式でCPCを指定するには、"a01m23/30.cpc." のように入力します。
セミナー内では、出願人としてGoogle Patentsの使用も有益であることや、チャット欄で Supercharge.work や Patsnapも使えるツールであることが示唆されていました。
参加登録した人には、後日、資料が配布されるとのことです。USPTOのセミナーは、米国東部時間を基準に開催されることが多いため、日本から参加することは難しいと思いますが、登録だけしておいて、後日資料を参考にするという使い方はできると思います。
また興味を引くセミナーがあれば本ブログを通じてご紹介いたします。