スロットの設定配分について ① | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

読みたい記事のアンケートを募集(今もしてます)したところ、

リクエストがあったので「リアルなスロットの設定配分」について書きます。


ただ、スロットの設定配分の話に入る前に、お店の売上と粗利の話をしたいと思います。

例えば、

スロットの売上が1千万円あったとしたら、その日の粗利はどれくらいだと思いますか?

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答えは、150万円ぐらいです。

つまり、約850万円が換金(貯メダル含)されるということ。

概ね、どこのパチンコ店も売上の12~20%位を粗利になるように調整していると思います。

そう聞くと、多いように思いますが、ここから経費(土地代、機械代、人件費、設備投資など)を支払うので、実はあまり残りません。

その為、パチンコ店の経常利益率は1~3%(※)程度です。

決算書

上記の例で考えると、

1千万(売上)×2%(経常利益率)=20万円

つまり、1日1千万円の売上をあげるパチンコ店の、その日の利益は20万円だということです。

ちなみに、スロットだけで1日の売上が、1千万円を超えるのは、なかなか優秀な店舗で、スロットの台数が200台以上あって、平日の入客が50%、土日祝日は70~80%ぐらいの店舗なので、地域1、2番店クラスです。
(売上は設置台数、機種構成、換金率などで変わってきます)

これから先の設定配分の話は、業界トップであるマル●ンの店舗をモデルとして考えていきたいと思います。

続く・・・。


[ 補足1 ]
パチンコの経常利益率は、超優秀な企業でも4%を達成できるかどうかだと思います。
(自分が働いていた店は2%ちょいぐらいでした)

ちなみに、マルハンの平成31年3月期の決算短信では、連結決算で売上高1兆5,503億9,600万円、経常利益387億9,400万円。

経常利益率は、約2.5%です。


[ 補足2 ]
たまに、パチンコ(業界)を批判する人が、

パチンコ業界には年間30兆円ものお金が流れていて、これは日本の国家予算の3分の1に匹敵する数値なので、非常にけしからん!

などと言っている人がいますが、

これは、"売上"と"利益"を一緒に考えてるので、話にならないと思ってます。

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下記、別の角度から書いたスロットの設定に関する記事です。
↓↓↓
スロットの設定の決め方