前回は、パチンコ店の粗利率は12~20%、経常利益率は1~3%、
つまり、スロットの売上が1千万円あったとしたら、その日の粗利は150万円程度という話でした。
その続きです。
さて、粗利率は12~20%ということは、どういった設定配分にしないといけないのかを考察していきたいと思います。
仮のモデル店舗として、
売上:600万
粗利率:15%
予定粗利:90万
スロット台数:200台
交換率:等価
アウト稼働:12,000
で考えてみたいと思います。
※業界トップのマル●ンの店舗を想定しています。
では、面倒な計算(状況)はあまり考えずに、簡単にシミュレーションをしていきたいと思います。
一般的なAタイプの「ゴーゴージャグラー2」の機械割(メーカー発表)は、
設定1:97.0%
設定2:98.2%
設定3:99.2%
設定4:101.6%
設定5:103.8%
設定6:106.5%
です。
例えば、これが200台設置されていたとして、上記のモデル店舗の条件に当てはめたとすると、
平均アウト稼働が、12,000なので、
全台、設定1で考えた場合だと、ユーザへの払い出しは、
12,000(枚)×97%=11,640(枚)
となり、差枚数(お店の粗利)は、
12,000-11,640=360(枚)
20スロを想定しているので、
360×20円=7,200円
これが、スロット1台当たりの粗利で、200台あるので、
7,200円×200台=1,440,000円
となります。
では、設定2が200台だとどうでしょう?
4,320円×200台=864,000円
予定粗利90万に対して、4万6千円がシミュレーション上はショートしてしまいます。
これは(あなたの)予想通りでしたでしょうか?
それとも、予想していたより厳しい現実でしたでしょうか?
次回は、もう少し考察していていきたいと思います。
続く。
[ 補足1 ]
アウト稼働を聞いたことがない人が多いと思いますが、簡単に言うと機械が吸い込んだ枚数(OUT枚数)です。
例えば、平均アウト稼働が、12,000の店舗というのは、
12,000÷3(枚)=4,000
となり、平均して4,000ゲーム回されているということになります。
なお、大当たり中は(機種によっては)1枚がけになったり、通常ゲーム数にはカウントされないので、ゲーム数はあくまで目安です。