誰かのためでなく
今年、51歳にとなり、「50年の50位ランキング」も中途半端。
予想通りの「三日坊主」。
だからこその「三日坊主を三日ごとに。」
また、三日で終わるかもしれないが、初めてみよう。
誰のためというわけでもなく、自分のために。
あと、3時間ほどで、2014年がはじまる。
人生50年のベスト50=小説編= 第1位
だらだらと続いてきた「人生50年のベスト50」シリーズですが、そろそろブログにもあきました。というか、すでに飽きています。
なので、さっさとベスト50を決めていくことにします。
まずは小説編から。
第1位。高村薫「李歐」
過去に3回ぐらい読み直していて、つい先日、4回目を読了しました。
すごかったです。やはり、我が50年の人生の中で、まさにベスト1です。文字通り、この作品を第1位としました。
この作品、もともとは「我が手に拳銃を」という作品を、文庫化にあたって作者が手を入れていたら、もともとの作品とはガラっと違った作品になってしまったために、タイトルをも変更して「李歐」にした、という裏話のある作品です(別にウラでもないか)。これまでの文学界にはありえない、そして高村薫らしい逸品といっていいでしょう。
この作品、主人公の一彰のほぼ半生を軸として、物語が展開しています。(ここから先、ネタバレ注意です)
最初に読んだとき、たぶん僕は30代の半ばぐらいで、李歐の生き様を理想として感動したような気がします。
30代後半、そして40代前半で読んだときも、やはり感動の中心には李歐の生き様があったような気がします。
しかし、今回読んだ際、僕は物語終盤の一彰の生き様にシンパシーを感じてしまいました。
20代前半で、李歐と出会った一彰が、ほんのわずかな時間しか李歐と共に過ごしていないにもかかわらず、その後の十数年という歳月を、変わらぬ李歐への情を保ちながら生きていくという執着、矜持、信念、そして恋情。
そうした思いのこと共を考えて、共感できることがあまりにも多くありました。
僕は、過去に2度、妻以外の女性を好きになりました。妻という正式な伴侶がいながらも、別の女性に心魅かれる。きっとそれは、誰にでもあることでしょう。
ただ、
愛し合いながらも、何かの事情で添い遂げることができず、離れ離れになりながらも、一度も会うことなく十数年を経て、それでもかわらぬ情を持ち続け、やがて周りにある事共をすべて捨てて、添い遂げる。
そんな生き様はあまりにも激しすぎて、あたまがクラクラするほどです。
でも、今、自分にもそんな感情がやどっている。
いま、僕は2度目の真っ最中なのですが、いろいろあって、妻と別れて、好きになった女性とどうこうなる、ということはまったく現実的ではありません。
でも、この思いを十年持続できたなら、十年後には添い遂げることができるのだろうと思っています。それを成し遂げたのが、李歐であり、一彰なのです。
もちろん、その十年は、現在の妻に対しては不実以外の何物でもない。
でも、情とはそういうものではないでしょうか。
いまの自分の在り様と、李歐という小説の中の主人公・一彰の来し方が、どこかオーバーラップするようで、
とても身につまされる作品なのです。
人生50年のベスト50=小説編=、
考えに考え抜いた挙句の結論として、やはり第1位はこれしかありません。
奇妙な感情の一致
先日、今年の9冊目、貴志祐介「青の炎」を読了しました。
主人公の高校生が、現代っ子らしい軽いノリで、軽妙な会話をするあたり、ちょっとライトな印象の入り方をしました。雰囲気からすると、「新世界より」の軽妙さみたいなものです。
で、こちらも軽い感じで読み進めたのですが、終盤に差し掛かると、とってもズシンとくる展開になり、最後はとっても暗い終わり方でした。
読んでいるこちらも、どんどん暗い気持ちになり、読後の感情としては、なんかやるせないものがふつふつと沸いてきました。
特に最後の10ページぐらいは、つらくって。。。
終盤の部分は、ちょうど電車の中で読んでいて、「このまま最後まで読めそうだな」と思っていたのですが、この最後の10ページぐらいに差し掛かったときに、「ああ、このまま読み進めたら、泣いてしまう!!」と思ったので、途中でやめて、自宅に帰ってから、最後の10ページを読んだぐらいでした。
作品としては、どちらかといえば「好き」な部類だし、とても良い作品だと思います。
ただ、読後がとってもつらい。。。
さて、この週末に、映画も観ました。今年は月2本、と心に決め、このブログでも宣言していたのに、1月中は1本も観ることができず、今年最初の映画鑑賞となりました。
観たのは、「キックアス」です。すごく面白かったです。
事前の情報やらでは、とてもポップな映画で、ハデなアクションを存分に楽しんで、ストレス解消できる作品なのだろうと思っていました。
で、確かに前半ぐらいは、登場人物の会話も軽妙で、主人公のノリもばかばかしく、面白おかしく楽しんでいました。
ところが、途中から、ちょっと様子が変わってきて、(詳しく書くとネタバレになるので、わかりづらい表現になりますが)、ビッグダディがつかまっちゃうあたりから、すげーつらい感じになっていきます。
「何も、そんなストーリーにしなくっても・・・」という感じで、ちょっと暗い感じになりました。
で、その「そんなストーリーにしなくっても」という暗い心持が、「青の炎」とカブるのです。
奇妙な感情の一致です。
どちらの作品もすごくエンターテイメントなのに、エンターテイメントとして最後までハチャメチャに楽しむことができない、、、そんな作品でした。
しかも、この2作品を、たまたま連続して読んだり観たりするなんて、なんという偶然でしょうか。。。
でもまあ、どっちもオススメです。
特に、キックアスのヒットガールこと、クロエちゃんはキュートです。ファンになりました。
(僕はロリコンではないので)、5年後を楽しみにしています。
