八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -66ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

長年ピアノを弾いてきて一度も練習しすぎで手を痛めた事などありませんでした。
確かにそれほど練習好きでなかったし(笑)
本番を控えて練習量が増えたせいか、始めて手に違和感を覚えました。微かに痛い、こわばる、しびれる・・・大変だぁ~

私は幸福な事に健康で、滅多に身体に違和感を覚える事なく過ごしてきたので、違和感があると大慌て。でも病院大嫌い。
でも心配で、さすがの私も病院に行きました。

やや年輩の、気さくな先生です。
「あなたね~、これ、コブ、ガングリオン、針で吸い出せば治るよ!」
・・・(痛いの嫌っ!)お恥ずかしい話、本当に臆病なのです。

「あ~、こんな小さいの俺、やりたくないや。」
・・・(でしょ?やめましょ!)・・・って私は何しに来たの?

「隣の神経傷つけそう。お仕事柄困るのあなたでしょ?」
・・・(そそ!・・・だからやめましょ!)・・・ってこの先生大丈夫?

「でかい方がやりやすいし経過見ね。ピアノ弾いてもいいよ」
・・・(ほっ

「使い過ぎだよ。そろそろそーゆーお歳なんだから」・・・・

あ~、おばあさんになったら、激しい曲や難しい曲、弾けなくなるのかな~。としょげていた私に、友人が紹介してくれた動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=L06_enYnmBE

「人生一度きり。大暴れして下さい」と嬉しいメッセージと共に。

イボンヌ・ルフェビュール・・・フランソワやリパッティを教えたピアニストですが、録音は貴重だそうです。
水の戯れ・・・新鮮でした。

レッスン、私も暴れようかな(笑)
私の所有するピアノ、大変珍しいシードマイヤー社のグランドですが、只今オーバーホールの為に入院しております。

シードマイヤー社は現在ピアノを製作しておらず、セレスタのみを製作している事と、元々台数が少ない事もあり、グランドは見たことがない・・・と、ヨーロッパピアノを主に扱う担当の調律師さんも驚いていらっしゃいました。

最初のオーバーホールが50年近く前だそうで、当時杵淵ピアノで行われたとの事です。

年数的に限界で、フェルトからハンマーまで全て交換という大仕事で、費用は・・・庶民の私には天文学的数字です。レッスン料値上げしたい~~♪

その模様は作業場を提供して下さったピアピットさんのHPに掲載して頂きました。
作業工程をネットで見られるので、安心できて嬉しいです。有難うございます。
http://www.piapit.com/syuri03/schiemeyergp/newpage1.html

このピアノは約90年前の製作と推定されるそうです。シリアルナンバーを前回の修理の時に塗りつぶしてしまった様です。
ただ各種部品、シードマイヤー社の記録、杵渕ピアノの記録等からおそらく1920年という数字がでています。

大恐慌前?ですね。日本は大正時代でしょうか?このピアノが日本に輸入されたのも太平洋戦争前だろうという事です。その後どこかの学校の講堂に置かれ、戦火をまぬがれたそうです。

しがないサラリーマンでピアノも弾かない父と専業主婦の母が、何故か田舎のボロ家ですがグランドピアノが欲しい・・・と、杵淵ピアノ所属の調律師さんにお願いして探しにいった先で紹介され、何故か不釣り合いな古いアパートの一室に保管されていたそうです。
(建物は大丈夫だったのでしょうか?・・・)
素人の両親にも、その音は素晴らしかったそうで、予定の予算に上乗せして購入したそうです。

「このピアノは特にフレームが大変素晴らしく、価値があります。、長く弾き続けてくれる人でなければ譲れません。」と言われ、思いついたのは娘・・・・

「子供にですかぁ~~????」 「音大行かせますから!」・・・・・

こんな所で人生が決まってしまった私です。ま、人生なんてそんなものですね(笑)

このピアノはどこにいてどんな方が弾いていらしたのでしょう。
「もっと調べます!」と探偵の様にノリノリな調律師さん。心がときめくそうです。
あの~それも興味ありますが・・・修繕の方、お願いしますね(笑)

「この子は責任持ってお預かりします。」
最近、獣医さんの様に、このピアノの事を「この子」と呼んでくれます。
嬉しいです。宜しくお願いします。

ピアノを弾いたことなく、楽器も持っていないという若い女性が、昨年入会して下さいました。新婚さんだそうで、可愛い方です。

楽器を所有するかどうか今はわからない・・・という事でしたので、ま、一度気軽にいらしたら?と、とりあえずお話を伺いました。

「え?楽器ないと困るんですか?・・・主人に言えないですぅ~~でもピアノ弾きたいです。」

私が習っていた頃はピアノの所有は当然で、持ってないならお断りするという先生が圧倒的に多く、確かに仕方のない事です。
只、電子ピアノといえども20万程度は出さないと意味がありません。続くかどうかもわからないのに、高価な買い物はできません。

この様な場合、ご自宅で練習できない事のリスクを説明した上で、ピアノを弾くのに必要な基礎、楽譜の読み方、ソルフェージュの様な事を徹底的に行います。

一度のレッスンでも、片手で本当に簡単な2小節程度のメロディを弾ける様になります。
その数小節のメロディーを、きちんとした拍子、正しいリズム、フレーズの歌い方まで全部教え、歌ったり弾いたり、又自分の音をよく聴くように指導していきます。
すぐに、フレーズを丁寧に歌える様になり、耳障りな音が出ると自分で・・・あれ?・・と言う様になりました。

四分音符は、たん、たん、・・・と地に足がついていて、八分音符は、た、た、た、・・・と通過したり浮き上がる様なニュアンスだと説明すると、以来、八分音符のどすん!を一切やりません。はずみで、どすん!となると、あれ?と自分で気づきます。

限界はありますが、楽器を持てない人にもお教え出来ることが沢山あり、可能であればピアノ、楽器が持てないなら歌などに繋げていけます(私は歌は教えられませんが)
楽器を持てないという理由で、音楽への門を閉ざす必要はないのです。
それに本当に欲しくなれば、無理してでも買う事が多いのです。

二ヶ月程たったとき、ご主人に電子ピアノ、ボーナスで買ってあげる・・と言われたそうで、その時は嬉しかったです。・・・私の方が(笑)
「先生、アップライトのピアノの方がいいんですよね・・」

いいのいいの。電子で十分です。無理にアップライトを買ってご主人にいやがられたら続ける事が出来なくなります。

ご家族に応援されながら、細く長く、ずっとピアノを弾いて下さいね。