ピアノを弾いたことなく、楽器も持っていないという若い女性が、昨年入会して下さいました。新婚さんだそうで、可愛い方です。
楽器を所有するかどうか今はわからない・・・という事でしたので、ま、一度気軽にいらしたら?と、とりあえずお話を伺いました。
「え?楽器ないと困るんですか?・・・主人に言えないですぅ~~でもピアノ弾きたいです。」
私が習っていた頃はピアノの所有は当然で、持ってないならお断りするという先生が圧倒的に多く、確かに仕方のない事です。
只、電子ピアノといえども20万程度は出さないと意味がありません。続くかどうかもわからないのに、高価な買い物はできません。
この様な場合、ご自宅で練習できない事のリスクを説明した上で、ピアノを弾くのに必要な基礎、楽譜の読み方、ソルフェージュの様な事を徹底的に行います。
一度のレッスンでも、片手で本当に簡単な2小節程度のメロディを弾ける様になります。
その数小節のメロディーを、きちんとした拍子、正しいリズム、フレーズの歌い方まで全部教え、歌ったり弾いたり、又自分の音をよく聴くように指導していきます。
すぐに、フレーズを丁寧に歌える様になり、耳障りな音が出ると自分で・・・あれ?・・と言う様になりました。
四分音符は、たん、たん、・・・と地に足がついていて、八分音符は、た、た、た、・・・と通過したり浮き上がる様なニュアンスだと説明すると、以来、八分音符のどすん!を一切やりません。はずみで、どすん!となると、あれ?と自分で気づきます。
限界はありますが、楽器を持てない人にもお教え出来ることが沢山あり、可能であればピアノ、楽器が持てないなら歌などに繋げていけます(私は歌は教えられませんが)
楽器を持てないという理由で、音楽への門を閉ざす必要はないのです。
それに本当に欲しくなれば、無理してでも買う事が多いのです。
二ヶ月程たったとき、ご主人に電子ピアノ、ボーナスで買ってあげる・・と言われたそうで、その時は嬉しかったです。・・・私の方が(笑)
「先生、アップライトのピアノの方がいいんですよね・・」
いいのいいの。電子で十分です。無理にアップライトを買ってご主人にいやがられたら続ける事が出来なくなります。
ご家族に応援されながら、細く長く、ずっとピアノを弾いて下さいね。